使用済み核燃料の再処理
ラ・ア-グ再処理工場(フランス) ウィキペディアより
使用済み核燃料を再処理することはメリットもありますが、なにしろ原発とは比べものにならないくらい大量の放射性物質が排出されるのが問題です。例えば青森県六ヶ所村の再処理工場から放出を予定しているのは
クリブトン85(3.3x10の17乗)
トリチウム(1.9x10の15乗)
炭素14(5.2x10の14乗)
ヨウ素129(1.1x10の10乗)
ヨウ素131(1.7x10の10乗)
その他セシウム・プルトニウムなど多数
(単位:ベクレル/年)
とされています。想像を絶するとてつもない量です。当然自然に癌は増えます。これを本当にやろうとしているのですから正気の沙汰とは思えません。でもこれは平常運転の状態でこれだけ出るという話なのです。みんながタバコをやめたら癌は減るだろうといわれていましたが、癌は増え続けています。当然です。そしていったん事故が起これば、癌が増えるどころではありません。大げさでなく人類は絶滅の危機にさらされます。
[稼働中の核燃料再処理工場]
ラ・アーグ(フランス)
マヤーク(ロシア)
ピンステク、チャスマ(パキスタン)
トロンベイ、タラプール、カルパカム(インド)
[計画中]
蘭州(中国)
六ヶ所村(日本)
[廃止または廃止準備中]
セラフィールド(イングランド)
ウェストヴァレー(USA)
クラスノヤルスク(ロシア)
モル(ベルギー)
パッカースドルフ(ドイツ)
サンパウロ(ブラジル)
東海村(日本)
など
(ウィキペディア:再処理工場の記述による)
映画「シェルブールの雨傘」で有名な英仏海峡に面したフランスの街シェルブール近郊に、ラ・アーグ核燃料再処理工場があります。1980年4月15日、ここであわや世界が終了という危機一髪の事故があったそうです。主電源と予備電源の両方が使えない状態になり、軍の施設にあった電源を車で運んでギリギリで間に合った結果大事に至りませんでした。
ここは雪の多い街で、冬だと車での電源輸送が間に合わなくて世界は終了していただろうと言われています。また電源が落ちたのが朝の作業前だったのが奇跡的幸運で、作業を始めてから起こっていたら、やはり世界は終了していただろうと言われています。この再処理施設は現在でも稼働しており、またいつ事故を起こすかわかりません。
具体的な事故の様子は下記の記事を参照してください。
ラ・アーグ再処理工場事故? 1980年人類絶滅寸前の事故があった
https://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/20120204/1328307429
参照
滝澤行雄 六ヶ所再処理工場から放出される放射性物質の環境への影響
http://anshin-kagaku.news.coocan.jp/sub060426takisawa.html
東京新聞 もし東海再処理施設が攻撃されたら…廃液20%放出で死者40万人と試算 ウクライナで原発リスクが現実に
https://www.tokyo-np.co.jp/article/166319
報道されない「六ヶ所再処理工場」の恐ろしい実態
https://www.jca.apc.org/~runner/PDF/%E5%85%AD%E3%83%B6%E6%89%80.pdf
原子力資料情報室 とめよう!六ヶ所再処理工場
https://cnic.jp/knowledgeidx/rokkasho
日弁連ライブラリー 核燃料サイクルの廃止と放射性廃棄物の後始末
https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/jfba_info/organization/data/57th_keynote_report1_2.pdf
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