サラの考察28:増えた脳細胞
サラ「猫にしてみれば人間は不思議な生き物よ。起きたら着替え、出かけるときに着替え、帰宅したら着替え、入浴したら着替え、寝るときに着替えって忙しいわね」
私「その上脱いだら洗濯だからね」
サラ「全くエネルギーの無駄使いよね。お風呂というのもすごいエネルギーの無駄使いよ」
私「でも脳細胞はかなり猫より多いんだよ」
サラ「だいたい会社に行ったら、毎朝屋上で社長訓示、次に社歌斉唱なんて何なの?」
私「人間は猫と違って組織で生きる生物だからね。ボスに忠実に行動させるためのマウンティングをやるわけよ」
サラ「ボスがいるだけじゃなくて、人間社会はヒエラルキーをつくるというのが異常」
私「そう。株主→社長→取り巻き→中間管理職→社員という構成だね」
サラ「増えた脳細胞でそんなことをやっているなんて空しくない?」
私「そう言われればそうだけど、人間はかならずそうだとも言えないんだよ。第二次世界大戦の少し後まで、ニューギニアには文明人未接触の旧石器時代と同じ生活をしていた人々がいたんだけど、西丸震哉さんという人はその中に飛び込んで一緒に生活してみたんだ」
サラ「それで?」
私「彼らは焼き畑農業で、畑にイモを植えて生活していたんだけど、そこにはボスも中間管理職もいなくて宗教もなく、個人で農業をやる以外はほとんど猫と同じような生活だったようだよ。毎日夜になると猫会議みたいなのをやって、ちょっと猫と違うのはタバコを吸ったり、歌を歌うってことかな。あと野原を焼いて畑を作るときはみんなで協力していたみたいだ。もともとは増えた脳細胞はそういうことに使っていたようだよ」
サラ「それなら納得できるわね」
参照:
さらば文明人 その1
http://morph.way-nifty.com/grey/2006/07/post_8a37.html
さらば文明人 その2
http://morph.way-nifty.com/grey/2006/07/post_1c40_1.html
さらば文明人 その3
http://morph.way-nifty.com/grey/2006/07/post_bfd3.html
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