サラの考察9: ウクライナ
私「もうすぐ参議院選挙だね」
サラ「私には関係ないけどね。政治家というのは所詮犬族なのよね。犬族じゃないと政治家を職業にしようなんて思いつくはずもないから」
私「たしかに同胞愛をセールスポイントにしている人は受け入れられやすい、ということはあるね」
サラ「だから私たち猫族はなんとか自分の居場所をみつけて、犬族から隠れて生きていくしかないのよ」
私「プーチンもゼレンスキーも典型的な犬族のようだね」
グレチコ「今回のロシアによるウクライナの侵攻も、その背景はウクライナ政府が義務教育でのロシア語の使用を禁止したことにありそうだね」
私「ドンバスやルガンスクというロシア語を話す住民が多数いるところでロシア語が迫害されるというのは、住民にとっては耐えがたいことだっただろうね」
グレチコ「スターリンの時代にはウクライナ語を禁止していたこともあるので、ウクライナ語派とロシア語派の対立は根深いものがある。クリミア半島はよく軍事拠点として重要だからロシアが占領したと言われているが、実はソ連時代からここはロシアの領土で、なぜかフルシチョフがウクライナに気前よくプレゼントしたという歴史があるんだよ。だからここはロシア語の話者が非常に多い地域であることは知っておく必要があるね。」
ウクライナ政府 義務教育でのロシア語使用を2020年に完全廃止
こちら1
ウクライナ、ロシア語広告禁止 影響力排除狙いか
こちら2
今トロツキーの自伝(トロツキー「わが生涯」岩波文庫)を読んでいます。19世紀末のウクライナの農村の生活が大変詳しく書かれています。その頃からウクライナは小麦・大麦・燕麦などを輸出する世界の穀倉だったようです。
トロツキーはレーニンとともにロシアの10月革命を成し遂げた人物ですが、実はウクライナのど真ん中で生まれ育ったウクライナ人です。彼は人種的にはユダヤ系で父親はユダヤ人居留地に住んでいたそうですが、努力してお金を貯めてロシア人からエリザベートグラード(現キロヴォフラード)近郊の土地を買い、農業経営者として成功しました。そんな父親ですがユダヤ語(イディッシュ)は苦手で、ウクライナ語とロシア語のちゃんぽんで会話していたそうです。トロツキーも小学校はユダヤ系の学校にいれられたのですが、イディッシュがわからずやめています。私の印象ですが、彼は猫族だったように感じます。だからというわけじゃないでしょうが、最後は亡命先のメキシコでスターリンのエージェントに暗殺されました。
どうも言語の違いと人種差別というのは「人間 Homo sapiens という種」のアキレス腱のように思います。この問題を解決しないと、いくら軍拡競争をやっても平和はもたらされません。
写真は私と二人で猫会議中のサラ。
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