マケラ-都響 マーラー交響曲第6番@サントリーホール 2022/07/01
最近は夜の公演に出かけると疲労が激しいので、なるべくマチネに行くようにしていますが、マケラがマーラーを振るというのでは出かけざるを得ないでしょう。今年は異常に暑いということで、2時間に1本しかないコミュニティーバスを捕まえて駅まで行きました。それでもさすがに35℃はきつくて、数分しか歩いてないのに汗だくです
ようやくアークヒルズに到着し、以前は2Fにあった蕎麦屋の水内庵(みのちあん)がいったん閉店した後、3Fに再開店していたので行ってみました。2Fにあったときには昔ながらの蕎麦屋って感じだったのですが(都響の団員もよくたむろしていました)、3Fの新店は明るくてモダンな感じに変わっていました。私は親子丼を注文したのですが、鶏肉が少し大きい塊になっていたように感じました。これはどちらかというと好みじゃないんですが、味は相変わらず最高です。
本日のコンミスは四方さん、サイドはボス矢部の豪華版です。コントラバスなどあと5cmで転落しそうなくらい楽器満載のステージ。もちろんハンマーでたたかれる板もあります。
マーラーの交響曲第6番は、今日はアンダンテ→スケルツォの順で、ハンマーは2回でした。マケラの演奏はマーラーの音楽に特有な百鬼夜行、韜晦、気まぐれ、愛と死、天使と悪魔などの雑多な要素を排し、実に若々しくピチピチと音がするような元気百倍のすっきりとした音楽でまとめていました。マーラーはこの曲では特に自分の中の分散しがちな要素を捨てて、ベートーヴェンの運命交響曲のような古典的ルールにきちんとはまった音楽を作りたいと思っていたようなので、マケラのような解釈がかえってはまる感じがしました。
1回目のハンマーは演奏者(エキストラ)が異常に緊張していて心配になりましたが、なんとか無事にお役目を果たしていました。2回目はなんなく完了。都響の皆さんは普段にもまして髪を振り乱して頑張っている印象を受けました。本当に素晴らしい演奏だったと思います。個人的には四方さんのソロがお気に入り。マケラはこれから毎年忙しくなって、都響を振りには来てくれないかもしれませんが、今日の演奏は忘れません。聴衆の皆さんも照明がついた後2度も指揮者をステージに呼び出してスタンディングオベーションで迎えていました。
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