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2022年2月26日 (土)

ウクライナ問題-ロシアの暴発

Ukuraina

ウクライナのことは、チェルノブイリがある場所くらいの知識しかなかったので、少し調べてみました。まあロシアにしてみれば、アメリカにとってのキューバの様な場所なのでしょうか? 報道特集の金平氏はルーマニアから車でウクライナに突入したようで、現地から中継していました。金平さんの思想はともかく、もう結構なお年と思いますがその衰えない行動力には驚きます。この番組に東郷和彦という元外交官の方が出演していろいろお話ししてくれたので、少しづつ事情がわかってきました。

ゴルバチョフ時代にソ連は解体し、資本主義国となってペレストロイカ、グラスノスチを遂行し、西欧のような国家に変貌しました。したがって東側の軍事同盟であるワルシャワ条約機構は解消しました。それで西側の軍事同盟であるNATOは敵がいなくなって解消したかというと、そうではなく存続しました。これは私見ですが、英仏の軍需産業が商売あがったりとなるのを恐れて、ロビー活動を行って存続させたと思われます。彼らはさらに顧客をふやすために旧東欧諸国もNATOに加盟させるよう運動したに違いありません。ロシアがNATOと約束したことは果たされず、NATOへの加盟も拒否されたということで、ロシアが追い詰められて暴発したようです。

私が不思議に思っていたのは、ウクライナ東部のロシア人実効支配地を長い間独立させず、今回もベラルーシからキエフをめざして全土を戦場にしたという事なのですが、これは東郷さんの話では民族紛争がある国はNATOに加盟できないという規則があるそうで、それでロシアは東部地域を今まで独立させなかったんだということがわかりました。今回はそんな規則を利用するなどということはやめて、実力行使でウクライナを支配するという無茶な最終手段に出たものと思われます。

今回はジョージアの場合と違って、思惑通りにウクライナに言うことをきかせるのはなかなか困難だと思います。ウクライナ人はテンペラメントが異なるのでそう簡単にはいきませんよ。ただロシアだけが世界の悪者ではなく、米国もイラクを壊滅させました。このときもバクダッドをはじめとして多くの町や村を空爆しましたし、スンニー派の村落を包囲して、斬首作戦も行いました。攻撃理由だった大量破壊兵器はありませんでした。

とりあえず現地出身の方で日本語が話せる人の意見を聞いてみましょう。

【これが現実】ウクライナ/ロシアのハーフは、ウクライナ情勢についてこう考えています。
https://www.youtube.com/watch?v=FC6NFRJEve4&t=102s

日本にいるロシア人は親日の方がほとんどだと思うので、ビザをとりあげないで欲しいと思います。

 

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