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2022年2月28日 (月)

BA.2について

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BA.2についての重要な論文が日本人研究グループによって発表されたので拙訳を貼っておきます。

拙訳:重篤な呼吸器疾患を引き起こす新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)のBA.1株が世界に蔓延してしばらくして、今度はもう一つのオミクロン株BA.2がそれに取って代わる勢いとなりました。統計的な分析によればBA.2はBA.1の1.4倍の有効再生産を行うことがわかりました。BA.1の場合と異なり、BA.2ではワクチンによって誘導された免疫は無効です。BA.1とBA.2の免疫的特異性は異なります。細胞培養による実験結果によると、BA.2はBA.1とくらべて鼻粘膜でより早く増殖し、細胞膜との親和性が高いことが示されています。さらにハムスターを用いた実験では、BA.2はBA.1より病原性が高いことが示されています。我々の様々な実験からBA.2の健康リスクはBA.1より高いことが示されました。

タイトル:Virological characteristics of SARS-CoV-2 BA.2 variant

著者:Daichi Yamasoba, Izumi Kimura, Hesham Nasser, Yuhei Morioka, Naganori Nao, Jumpei Ito, Keiya Uriu, Masumi Tsuda, Jiri Zahradnik, Kotaro Shirakawa, Rigel Suzuki, Mai Kishimoto, Yusuke Kosugi, Kouji Kobiyama, Teppei Hara, Mako Toyoda, Yuri L Tanaka, Erika P Butlertanaka, Ryo Shimizu, Hayato Ito, Lei Wang, Yoshitaka Oda, Yasuko Orba, Michihito Sasaki, Kayoko Nagata, Kumiko Yoshimatsu, Hiroyuki Asakura, Mami Nagashima, Kenji Sadamasu, Kazuhisa Yoshimura, Jin Kuramochi, Motoaki Seki, Ryoji Fujiki, Atsushi Kaneda, Tadanaga Shimada, Taka-aki Nakada, Seiichiro Sakao, Takuji Suzuki, Takamasa Ueno, Akifumi Takaori-Kondo, Ken J Ishii, Gideon Schreiber, The Genotype to Phenotype Japan (G2P-Japan) Consortium, Hirofumi Sawa, Akatsuki Saito, Takashi Irie, Shinya Tanaka, Keita Matsuno, Takasuke Fukuhara, Terumasa Ikeda, Kei Sato

https://doi.org/10.1101/2022.02.14.480335

アブストラクト原文:Soon after the emergence and global spread of a new severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 (SARS-CoV-2) Omicron lineage, BA.1 (ref1, 2), another Omicron lineage, BA.2, has initiated outcompeting BA.1. Statistical analysis shows that the effective reproduction number of BA.2 is 1.4-fold higher than that of BA.1. Neutralisation experiments show that the vaccine-induced humoral immunity fails to function against BA.2 like BA.1, and notably, the antigenicity of BA.2 is different from BA.1. Cell culture experiments show that BA.2 is more replicative in human nasal epithelial cells and more fusogenic than BA.1. Furthermore, infection experiments using hamsters show that BA.2 is more pathogenic than BA.1. Our multiscale investigations suggest that the risk of BA.2 for global health is potentially higher than that of BA.1.

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この論文のラストオーサーである東大医科研の佐藤先生によると、BA.2とBA.1の遺伝子配列の違いは、デルタ株とBA.1との差よりも大きいということで、オミクロン株という名前はふさわしくないようです。既存のファイザーやモデルナのワクチンは全く効かないので、日本のTVでワクチン打て打てキャンペーンをやっているのは時代遅れです。

欧米ではBA.2が蔓延したことに伴い、ワクチンパスポートは廃止されています。意味がないので当然です。BA.2用のワクチンが必要です。抗体試薬が効かないのは当然ですが、その他の薬の有効性を早急に確認して欲しいと思います。

これは個人的希望になりますが、本当に早くBA.2に有効なタンパク質のワクチンまたは不活化ワクチンを世に出して欲しいものです。90%以上の有効性などという贅沢はいいません。mRNAのワクチンはどの細胞にどれだけ発現するかわかりませんし、発現した細胞はいずれ自己の免疫システムで攻撃されるので、それが神経細胞や心筋細胞であった場合はまずいでしょう。実際私も半年くらい痛くて、ようやく最近痛みがやわらいできました。多分細胞が死んだか入れ替わったのでしょう。

(写真は国立感染症研究所撮影)

 

 

 

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2022年2月26日 (土)

ウクライナ問題-ロシアの暴発

Ukuraina

ウクライナのことは、チェルノブイリがある場所くらいの知識しかなかったので、少し調べてみました。まあロシアにしてみれば、アメリカにとってのキューバの様な場所なのでしょうか? 報道特集の金平氏はルーマニアから車でウクライナに突入したようで、現地から中継していました。金平さんの思想はともかく、もう結構なお年と思いますがその衰えない行動力には驚きます。この番組に東郷和彦という元外交官の方が出演していろいろお話ししてくれたので、少しづつ事情がわかってきました。

ゴルバチョフ時代にソ連は解体し、資本主義国となってペレストロイカ、グラスノスチを遂行し、西欧のような国家に変貌しました。したがって東側の軍事同盟であるワルシャワ条約機構は解消しました。それで西側の軍事同盟であるNATOは敵がいなくなって解消したかというと、そうではなく存続しました。これは私見ですが、英仏の軍需産業が商売あがったりとなるのを恐れて、ロビー活動を行って存続させたと思われます。彼らはさらに顧客をふやすために旧東欧諸国もNATOに加盟させるよう運動したに違いありません。ロシアがNATOと約束したことは果たされず、NATOへの加盟も拒否されたということで、ロシアが追い詰められて暴発したようです。

私が不思議に思っていたのは、ウクライナ東部のロシア人実効支配地を長い間独立させず、今回もベラルーシからキエフをめざして全土を戦場にしたという事なのですが、これは東郷さんの話では民族紛争がある国はNATOに加盟できないという規則があるそうで、それでロシアは東部地域を今まで独立させなかったんだということがわかりました。今回はそんな規則を利用するなどということはやめて、実力行使でウクライナを支配するという無茶な最終手段に出たものと思われます。

今回はジョージアの場合と違って、思惑通りにウクライナに言うことをきかせるのはなかなか困難だと思います。ウクライナ人はテンペラメントが異なるのでそう簡単にはいきませんよ。ただロシアだけが世界の悪者ではなく、米国もイラクを壊滅させました。このときもバクダッドをはじめとして多くの町や村を空爆しましたし、スンニー派の村落を包囲して、斬首作戦も行いました。攻撃理由だった大量破壊兵器はありませんでした。

とりあえず現地出身の方で日本語が話せる人の意見を聞いてみましょう。

【これが現実】ウクライナ/ロシアのハーフは、ウクライナ情勢についてこう考えています。
https://www.youtube.com/watch?v=FC6NFRJEve4&t=102s

日本にいるロシア人は親日の方がほとんどだと思うので、ビザをとりあげないで欲しいと思います。

 

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2022年2月23日 (水)

続・生物学茶話172: ハイコウエラ

脊椎動物がカンブリア紀に生息していたかどうかという問題は、古生物学上重要な問題で永年議論されています。ハイコウエラ、ユンナノゾーン、ミロクンミンギアなどはその候補ですが、ここではとりあえずナメクジウオつながりで、ハイコウエラにフォーカスしたいと思います。ハイコウエラの化石は中国雲南省澄江(チェンジャン)で発掘されています。図172-1はグルノーブル自然史博物館所蔵のもので、多数の個体がまとまって化石となっています(1)。これは彼らが群れを作って行動していたことを示唆しています。

1体ものとしては、Palaeos Life Through Deep Time というサイトに素晴らしい化石の写真があります(2)。興味がある方は是非リンクをご覧ください。シンプルですが可愛いイラストがウィキメディアコモンズにあったので図172-1下部に貼り付けました。背中や尾の突出は魚類の鰭とは違って、筋組織が充填されている構造と考えられています。ナメクジウオと違って眼があります。

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図172-1 ハイコウエラの化石とイラスト

図172-2は古生物学者 Jun-Yuan Chen が発表したハイコウエラの解剖図です(3)。顎はありませんが、それ以外はかなり脊椎動物に近い感じのボディープランを持つ生物であったことがうかがえます。中枢神経系と鰓弓があり、プロトタイプの脊椎まであります。ヒトの背骨の役割としては 1.身体を支える(支持性)、2.神経の保護 が考えられているようですが(4)、カンブリアの海を泳いでいた彼らがなぜ脊椎を作り始めたかというのは謎です。活発に泳ぐには脊索と筋肉とひれ状の構造があれば十分で、彼らはひれは未発達だったかもしれませんが、脊索と筋肉はしっかりと保有してたと考えられます。

脊椎らしきものを彼らが作り始めたには(作り始めた者が生き残ったには)、なにか非常に重要な理由があるはずです。それは神経や神経鞘の保護のためかもしれませんが、私はひとつの仮説を考えました。カンブリア紀は多くの生物が眼を持つようになって、餌をさがして食べるというライフスタイルを持つ生物が繁栄し、毎日生活する場所が弱肉強食の戦場と化しました。こんななかで多くの弱い生物はなんらかの対策を講じました。それは敏捷に移動する、体を堅い殻で被う、棘を生やす、隠れて生活する、大量の子孫をつくる、など様々でした。ハイコウエラは体長数cmの小さな生物で、アノマロカリスなど大型の節足動物のエサとなっていても不思議はありません。それで骨を食べたアノマロカリスは、これはエサとして適切ではないと感じたのではないでしょうか? 平たくて薄い骨は刃物となってアノマロカリスの消化管を損傷したかもしれません。

現存するナメクジウオは、ハイコウエラに比べると退化していると思われる部分がありますが、そのひとつはこのプロトタイプの脊椎で、ナメクジウオではほとんど痕跡的になっています。それは彼らのライフスタイルがベントス(底生生物)に近くなったからかもしれません。ハイコウエラは真正魚類の登場によってニッチを奪われ絶滅しましたが、ナメクジウオは主に有機堆積物やプランクトンを食べるベントスに近い生活をしていたために、異なるニッチで生き残ったと考えられます。動くエサを捕らえたり、俊敏に泳いだりする機会がなければ、眼も退化してかまわなかったのでしょう。

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図172-2 ハイコウエラの体の構造

現存するナメクジウオは見た目明確に識別できる脳はありません。ただ電子顕微鏡観察や分子生物学的解析によれば、中枢神経系の一部に脳に相当する部分はあるようです(5-7、図172-3C、D)。ハイコウエラはより明確にふくらんだ脳らしきものが中枢神経の前端にあります(8、図172-3B)。これはバトラーが描いたいわゆるセファレートという脊椎動物のプロトタイプ(9、図172-3A)に似ています。前口動物と後口動物が分岐する前に脳のプロトタイプが形成されていたことが示唆されます。ナメクジウオの場合眼を使わなくなって、中枢神経系が退化したと思われます。そのかわり体中に光受容器があって眼とは全く異なる光の感知を行っているようです(10)。

図172-3の脊椎動物の脳の基本形はウィキメディアコモンズの図(11)を元に製作したもので、Telencepharon(終脳)の部分は、ハイコウエラやナメクジウオにはおそらく存在しません。それでもハイコウエラは眼をもち、エサや天敵を認識して行動していたと思われ、プロトタイプの脳を使って記憶とか意識を持って生きていたのでしょう。カンブリア紀にしてすでにエサを探して口から食べ、消化して腔門から排泄し、自在に泳いで移動し、敵が来れば逃走し、痛覚や触覚をもち、ホルモンで体調を維持し、雄雌で繁殖行動を行い、記憶や意識を持って、つまりかなりの部分私たちと同じように毎日を生きていたご先祖様がいたらしいことにはちょっと感動します。

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図172-3 ハイコウエラとナメクジウオの脳のかたち

ナメクジウオやハイコウエラのような生物から、どのように脊椎動物が分岐してきたかというのは興味深い課題です。ナメクジウオ(頭索動物)も脊椎動物も、将来皮膚となる外胚葉から神経堤が盛り上がり、その中央部(神経板)が落ち込んで神経管が形成されることに変わりはありません(12、図172-4)。しかし大きな違いは、脊椎動物の場合、神経堤の細胞が神経板とともに中胚葉に落ち込み、そこから各方面に分散して組織を形成するようになったことです。このようにもともと外胚葉性だった細胞が中胚葉細胞化することを上皮間葉転換(epithelial-mesenchymal transition=EMT)といいます(13)。

このように中胚葉化した細胞は脳や顔面の一部、神経鞘、骨格筋、平滑筋、軟骨、骨、血管壁、色素細胞、神経節、副腎髄質、その他の様々な細胞に分化し、まさしく脊椎動物において第二の発生とも言えるような構造形成を行います。そのうちのひとつが顎の形成で、頭索動物は顎の形成ができないということは、神経堤細胞が上皮間葉転換を行なわないことに起因しています(図172-4)。

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図172-4 ナメクジウオと脊椎動物の神経堤

図172-5は Meulemans と Bronner-Fraser がまとめた表(14)の一部ですが、全体的には頭索動物(Amphioxus)と脊椎動物で明らかに類縁関係が認められます。特に神経板に発現している因子はほとんど同じなので、中枢神経系の形成については特に強いホモロジーが認められます。大きく異なるのは、頭索動物の場合神経堤が形成されてもそれが神経管だけに分化し、中胚葉系細胞への分化を行わないことで、それと関連して Fox をはじめとするさまざまな転写因子の発現がありません。このあたりが脊椎動物への進化の鍵になっています

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図172-5 表皮・神経堤・神経管形成に関連するシグナルと転写制御因子

 

参照

1)File:Haikouella lanceolata Museum Grenoble 03082017.jpg (from Wikimedia Commonds)
http://palaeos.com/vertebrates/chordata/haikouella.html

2)Palaeos Life Through Deep Time. Chordata : Chordata (3), Haikouella lanceolata.
http://palaeos.com/vertebrates/chordata/haikouella.html

3)Jun-Yuan Chen, The sudden appearance of diverse animal body plans during the Cambrian explosion., Int. J. Dev. Biol. 53: 733-751 (2009) doi: 10.1387/ijdb.072513cj
http://www.ijdb.ehu.es/web/paper.php?doi=072513cj

4)特定非営利活動法人 兵庫脊椎脊髄病医療振興機構 せぼねの豆知識
http://hosd.or.jp/tips

5)デンジソウ 遺伝子で脳の進化を探る-形の進化とゲノムの変化―ナメクジウオが教えてくれること
http://denjiso.net/?p=12150

6)Èlia Benito-Gutiérrez et al., The dorsoanterior brain of adult amphioxus shares similarities in expression profile and neuronal composition with the vertebrate telencephalon. BMC Biol vol.19(1): no.110 (2021) doi: 10.1186/s12915-021-01045-w.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8139002/pdf/12915_2021_Article_1045.pdf

7)Jun-Yuan Chen, Early Crest Animals and the Insight They Provide Into theEvolutionary Origin of Craniates., Genesis vol.46, pp.623-639 (2008)
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1002/dvg.20445

8)Todd E. Feinberg and Jon Mallatt, The evolutionary and genetic origins of consciousness in the Cambrian Period over 500 million years ago., Frontiers in Psychology vol.4, article 667 (2013)
https://www.researchgate.net/publication/257600431

9)Ann B. Butler, Chordate evolu-tion and the origin of craniates:an old brain in a new head. Anat.Rec. vol.261, pp.111–125. (2000)
https://web.mit.edu/~tkonkle/www/BrainEvolution/Meeting1/Butler%202000%20AnatRecord.pdf

10)窪川かおる ナメクジウオの生物学 The Journal of reproduction and development., vol.47, no.6 (2001)
http://reproduction.jp/jrd/jpage/vol47/470603.html

11)https://commons.wikimedia.org/wiki/File:EmbryonicBrain.svg

12)Linda Z. Holland, The origin and evolution of chordate nervous systems., Phil. Trans. R. Soc. B 370: 20150048. (2015)
http://dx.doi.org/10.1098/rstb.2015.0048

13)脳科学辞典:神経堤
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E5%A0%A4

14)Daniel Meulemans and Marianne Bronner-Fraser, Gene-Regulatory Interactions Review in Neural Crest Evolution and Development., Developmental Cell, Vol. 7, pp.291–299, (2004)
https://core.ac.uk/reader/82595000

 

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2022年2月20日 (日)

東京文化会館

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昨日テレビ東京が「新・美の巨人」という番組で東京文化会館の特集をやっていました。主に建築物としての素晴らしさを紹介していましたが、都響もちょっぴり出演していました。私もここには学生時代から通っていました。印象に残っているのは「椿姫」で、舞台装置はテーブルと花瓶がひとつだけ。日本人は日本語で、イタリア人はイタリア語で歌うという今ではあり得ない公演でしたが、結構楽しめました。

その後いろいろありましたが、石原都知事が勝手に予約をキャンセルし自分の息のかかった公演をやるという暴挙に出て、館長が辞任という結果になったのはショックでした。石原はそれだけではなく、東京都が管理・後援する芸能を石原と読売グループで支配する構造にしたり、都響をリストラし音楽監督のベルティーニ氏を解雇するとか、団員の退職金に手をつけるとかの暴挙は枚挙に暇がありません。都立病院などのリストラも行いました。東京都にお金がなかったわけではなく、湾岸開発などには数千億のお金をかけていたのです。くたばったのは誠にめでたいことです。本人も人に恨まれて本望と述べていました。

加藤裕子の La bella vita (美しき人生)
https://plaza.rakuten.co.jp/casahiroko/diary/200502190000/

もし上記リンクが繋がらない場合は「石原文化行政にモノ申す 加藤裕子」で検索してみてください。館長辞任事件の詳細が綴られています。

現在の文化会館はいささか時代遅れです。客用のエレベーター・エスカレーターのないコンサートホールは今では見かけません。席は狭くて隣と接触します。1Fだけでも入れ替えた方がいいと思います。トイレにはまだ旧式便器も残っています。コロナ時代にはふさわしくありません。多少のお金をかければ、あと数十年は使えるのではないでしょうか。

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2022年2月19日 (土)

狂熱の北京オリンピック クライマックスは日曜日

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(ロコ・ソラーレの故郷 北見市HPより)

以前は冬季オリンピックにはほとんど関心がなかった私ですが、カーリングという競技を知ってからは話が違ってきました。ロコ・ソラーレはすごいです。ついに2位以上確定です。本当におめでとう。藤澤選手のデンマーク戦の最後の一投にはしびれましたし、スイス戦の最後の一投には血管切れそうでした。こんなに激しく、そして精密に、頭と体を使うスポーツはサッカーくらいでしょう。オシムはサッカーは因数分解しながら走るスポーツと言いましたが、カーリングの戦略は因数分解よりずっと難解です。素人には全く思いつかないような狙いがあるんですね。日曜日は最高の試合を!!!

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Amber McNultyによるPixabayからのフリー画像)

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2022年2月17日 (木)

大阪の重大危機

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(大阪府のHPより)

宿泊療養施設・大規模医療療養センターに空きがあるのに入院できずに死亡する人が多いのは、非常に不可解??? やはり人手が足りていないのか?

吉村はなんとか自分の政治生命を維持しようとしているみたいですが、大勢の死人が出るというのは自分が政治家としての資質に欠けていると自覚すべきでしょう。

2022.02.17 毎日新聞
大阪府は17日、新型コロナウイルスの感染者が新たに1万3912人確認されたと発表した。また、54人の死亡も判明。死者数は2021年5月11日に確認された55人に続き、過去2番目の多さとなった。

 

 大阪が歴史的医療逼迫 現場で何が起こっているのか 講じられている対策は
https://news.yahoo.co.jp/byline/kuraharayu/20220213-00281823

 吉村“ワースト知事”の呆れた開き直り 大阪府コロナ死者数が全国最多、通常病床すでにパンク状態
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/301449

 

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2022年2月15日 (火)

都響 2022シーズン会員券発売

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都響ネクストシーズンの会員券が発売になりました。ラインナップはいつになく名曲のオンパレードで驚きます。とはいえクラオタに批判されないよう、珍しい曲もちらほら。今年はペッテションはなしでがっかり。マデトヤとかランゴーとかにはあまり興味わきません。コパチンスカヤが何をやるかには少し興味があります。あとチック・コリアのトロンボーン協奏曲も多少の興味をひかれます。マエストロ・インバルのブルックナーは彼に最もふさわしい感じの交響曲第4番で、これは必ず聴かねば。

個人的に期待しているのはマケラ指揮のマーラー交響曲第6番とショスタコーヴィチの交響曲第7番。これで盛り上がらずして何で盛り上がるのか! 定期ではありませんが、春祭のマーラー交響曲第3番にも期待しています。音楽監督のタクトではグラゴル・ミサかな。マーラーの交響曲第2番は監督とイメージが合わない感じがします。

都響の各シリーズはプロムナードやスペシャルも含めて、全くそれぞれの特徴がなく、単にアルファベットとか名前をつけて適当に割り振ったという感じがします。それが都響の特徴といえば特徴。あと女性指揮者や日本人の若手指揮者を全く起用しないのも今季プログラムの特徴で、これは音楽監督と芸術主幹の見識を疑いたいです。

オリカイネンの再演は今年もありませんでした。残念。
https://www.youtube.com/watch?v=O8QlEH0QgOI
https://www.facebook.com/evaollikai/

コロナが猖獗を極め、私自身心が後ろ向きになっていることは否めません。なぜか古めかしく懐かしい音楽が聴きたいと思います。そういえば、昨年一番印象に残ったのは小泉さんが指揮したフォーレのレクイエムでした。2番目はアランのペッテション。どちらも完全に音楽に浸り切れました。マエストロとオーケストラ/ソリストに感謝です。オリカイネンはモダンな曲も演奏しますが、彼女の音楽にはなにかそういう古い欧州の香りがします。それも貴族的なものではなく、土の匂いです。

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2022年2月12日 (土)

ワクチン3回目接種はクラスター発生に無効

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国立病院機構函館病院で発生した新型コロナウイルスのクラスターは、ワクチン3回目接種を終えた多くの医師と看護師らの感染が判明しており、「ブレークスルー感染」となっていることがわかりました。

(第10報)当院における新型コロナウイルス感染症の発生について

こちら

この病院では医師・看護師・その他の従業員・出入り業者600人ほどがすべて3回目のワクチン接種をうけており、ワクチン接種がクラスター発生を防ぐことができないことが証明されました。

(写真は国立病院機構函館病院とは関係ありません)

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2022年2月10日 (木)

冬だけの家族2022

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冬だけうちの家族になるヒヨドリ、ジョージⅢ世です。今年も12月にやってきて、よくベランダの手すりにとまっています。3代目と思われる個体で、親子代々冬はうちのベランダに飛来してパン耳を食べます。もう長いのでサラやミーナも騒いでガラスに激突するということはありません。

ヒヨドリはペンギンみたいに直立姿勢で枝にとまる割と珍しい鳥です。冬に餌がないと房総半島の南端あたりで越冬するようですが、餌があれば留鳥になります。ただ春が来ると行動範囲が広がって、うちのベランダには来なくなります。このあたりにはワシタカ系の天敵が非常に少ないので、暮らしやすいのかもしれません。

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2022年2月 8日 (火)

浜松市のデータが意味すること

Hamamatsu

浜松市のデータ
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/koho2/emergency/covid-19/index.html

青:無症状、赤:軽症、緑:中等症

サンプル数:
未接種:2010
ワクチン1回:47
ワクチン2回:4107
ワクチン3回:57

浜松市のようにきちんとデータをとってきれいにグラフ化してあると、すぐに次の対策に参考になります。このグラフが示しているのは、オミクロン株の場合ワクチンは蔓延の阻止に全く貢献していないということです。感染を防ぐことにワクチンが貢献しないことはメーカーも認めています。実際2回接種済みでも大勢の人が感染しています。3回接種済みでも57名の方が感染しています。

ですからワクチン接種が遅かったことは、オミクロン株の蔓延には全く関係ありませんし、中等症や重症者の数にも多分関係ありません。グラフでは3回接種の方の中等症が多いことが示されています。国民全員が2回接種していても、蔓延は防げなかったでしょう。野党もワクチン接種が遅いと政府を攻撃するのは的外れです。

問題は 1)検査ができないこと と 2)入院ができないこと です。これらは自公政権の失策です。

 

 

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2022年2月 7日 (月)

火葬の準備を強化するように通知

災害・戦乱や伝染病の蔓延で火葬が間に合わない場合に備えて、各都道府県が行う特別な火葬準備を行うための「広域火葬計画」というのが、2月7日に厚生労働省から各都道府県に通知されたそうです。

https://www.mhlw.go.jp/content/000894387.pdf

千葉県は↓
https://www.pref.chiba.lg.jp/eishi/koushuueisei/bochi/kouikikasou.html

緊急事態宣言はパスで、葬儀の準備だけ強化するとはあまりにもブラックな。

(画像はウィキペディアより)

 

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2022年2月 5日 (土)

続・生物学茶話171: ヌタウナギ

脊索動物門が頭索動物・尾索動物・脊椎動物の3つのグループからなり、ルーツは頭索動物(ナメクジウオ)に近い祖先動物であることを前回述べました。今回はその脊椎動物のルーツに関するお話です。ここで一部の動物学者達が昔から注目してきたヌタウナギという生物が登場します。ヌタウナギは5メートルから270メートルの海底に住む、一見ウナギやヤツメウナギに似た生物で食べられそうではありますが、韓国だけで食材として使われているそうです。ヌタとは彼らが分泌する粘液を意味するようです。

ウィキペディアにあったヌタウナギ、ヤツメウナギ、ウナギの図をまとめてみました(1-3、図171-1)。このなかでウナギは顎があってこの開閉で餌をかみ砕いて食べますが、ヌタウナギやヤツメウナギは顎がないので、餌に吸い付いて剥ぎ取る感じの食事になります。昆虫の幼虫も吸い込んで餌にしているようです。イールスキンの財布とかをお持ちの方もおられると思いますが、あれはウナギの皮ではなくヌタウナギの皮です。

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図171-1 ヌタウナギ、ヤツメウナギ、ウナギの外観

私たちが学生だった頃、ホルマリン漬けのヌタウナギを一匹づつ渡されて組織標本を作って観察するよう先生に言われましたが、当時はこの生物の重要性をあまり認識していなかったので、通り一遍のレポートを作って終わりにしてしまいました。もう少し深い関心を持って観察すべきだったと、今になって後悔しています。思い出深い生物ではあります。

アイヤーズとジャクソンは1901年にヌタウナギの形態について詳細な研究を行った論文を発表しましたが、その中で痕跡的な背骨が認められることを記しているそうです。この論文は現在でもお金を支払えばウェブサイトで閲覧できます(4)。しかしヌタウナギは背骨を持たず視力もほとんどないとされ、21世紀になるまで発生の様子も観察できなかったので、永年とりあえず脊椎動物とは異なる外群の生物として棚上げされてきました。

理研の太田欽也は島根の漁師柿谷氏と協力してヌタウナギの採卵を行い、発生の観察を行ったところ、なんと胚の存在を確認できるまでに5ヶ月を要したそうです。この発生の異常な遅さに誰も気づかなかったことが100年間の研究遅滞を招いたようです。彼と共同研究者が発生の観察を行い、アイヤーズとジャクソンの観察の再確認を含めて詳細を発表してからヌタウナギの研究が再開されました(5、6)。

大石康博の学位論文によれば、ヌタウナギの腺性下垂体は従来内胚葉由来とされてきましたが、実は脊椎動物やヤツメウナギと同様外胚葉由来だそうです(7、図171-2)。ヌタウナギとヤツメウナギは図171-2に示されているように、鼻孔の位置がそれぞれ前と上(背側)で異なっていますが、腺性下垂体とは繋がっており、腺性下垂体が口の一部となった魚類とは大きく異なっています。魚類のような連続した脊椎がないことや、顎がないことはヌタウナギとヤツメウナギに共通の特徴であり、これらがひとつのグループ(クレード)を形成することを示唆しています。ウナギはれっきとした硬骨魚類であり、顎も脊椎も立派なものを持っています(図171-2)。サメも古代型のものは口が前にあって円筒形の体で、形態はウナギと大して差はありません(8)。ただし現在も過去もサメは軟骨しか持っていません。

ヌタウナギのひとつの特徴は鼻孔と消化管が喉の奥で繋がっていることです。このことが何の役に立つのかはわかりません。私たちヒトの鼻孔は喉の奥で消化管とつながっていますが、もし鼻孔がヤツメウナギや魚類のように盲管なら、鼻からは空気が吸えないので餌を食べながら口から空気を吸わなければならないことになります。ヌタウナギはもちろん鰓で呼吸するので、鼻孔は盲管でいいわけですが、さて何かわけがあるのでしょうか? 鼻孔が前方先端にあるのは、視力が弱い代わりに匂いで餌を嗅ぎ分けて食べるには必須なのかもしれません。1712a

図171-2 ヌタウナギ、ヤツメウナギ、サメ、ウナギの頭部断面 (Sagittal section)

ヌタウナギの背骨については、2011年に理研が再確認のプレスリリースをしています(9、図171-3)。タイトルに「背骨の痕跡を発見」とありますが、実際は再発見なのでこれはちょっと厚かましい感じがしますが、尾部にはっきりと軟骨が並んでいるのがわかります。ヤツメウナギも明確な脊椎は持たず弓形の軟骨が並んでいるだけです。理研は様々な研究を行って、ヌタウナギの分類学的な位置の確定に貢献しました。

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図171-3 ヌタウナギには萌芽的あるいは痕跡的な背骨がみとめられる

そして決定的な結果はダートマス大学のハイムバーグらの研究によって得られました(10、図171-4)。生物のゲノムには遺伝子をコードする部分以外にも機能を持つ部分があり、そのような場所で転写されるマイクロRNA(miRNA)はメッセンジャーRNAの機能を抑制するという機能を持っていて、発生や分化など生命現象の基本的な部分にかかわっています(11)。ヤツメウナギおよび有顎脊椎動物に存在する46種類の miRNAのうち、miR-1329および miRー4541の2種類以外はすべてヌタウナギにも存在していました。そしてヤツメウナギとヌタウナギは、有顎脊椎動物にはない miR4542、miR4543、miR4544、miR4545 を持っていました。ヤツメウナギと有顎脊椎動物が共有していて、かつヌタウナギは持っていない miRNA はありませんでした。

彼らはまた miR-19に着目して、ヌクレオチドの置換状況を調べました。このマイクロRNA遺伝子にはすべての脊椎動物が持っている2つのパラログと、円口類すなわちヤツメウナギとヌタウナギだけが持つ3つめのパラログがあります(図171-4)。これらのヌクレオチド置換状況を調べると、ヤツメウナギと有顎脊椎動物が置換を共有し、ヌタウナギは共有していないという例はありませんでした。ほとんどの場合ヒトとゼブラフィッシュは置換を共有し、ヤツメウナギとヌタウナギも置換を共有しています。このような実験結果から、ヌタウナギとヤツメウナギは同じ円口類(Cyclostomata)というクレードにまとめることができることが強く示唆されました。

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図171-4 マイクロRNAパラログにみられるヌクレオチド置換

理研のグループは形態学的な解析から、デボン紀中期の化石生物 Palaeospondylus がヌタウナギの祖先生物であるとし、ヌタウナギとヤツメウナギの分岐はデボン紀初期であるという仮説を提出しています(12)。シルル紀にはもう顎と歯をもつ魚類が登場していたので、ずいぶんのんびりとした進化のように思えますが、彼らはおそらく当時からやわらかい屍体や生体にとりついて栄養分をこそぎとるという生き方をしていたので、歯や顎を使って堅いものをかみ砕いたり、運動性能を高めて餌を捕獲する必要はなかったのでしょう。その他の形態学的、遺伝学的な解析からもヌタウナギとヤツメウナギは近縁で、有顎動物(顎口類)とは別のグループとしてまとめるのが適切であり(13)、痕跡的とは言え脊椎を持つので脊椎動物には含まれるとして図171-5の新系統樹で示したような分類が妥当ということになりました。1715a

図171-5 脊索動物の新旧系統樹

余談になりますが、図171-6は私が所有している19世紀の半ば頃描かれたナメクジウオとヌタウナギの絵です。描いた人はおそらく、ナメクジウオとヌタウナギが私たちの直系祖先と深い関係があると予感していたと思います。この2種の生物はペルム紀・白亜紀の大絶滅時代を生き延びて、現在まで太古の面影を残した形態で私たちと共存しています。

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図171-6 19世紀に描かれたヌタウナギとナメクジウオ

参照

1)ウィキペディア:ヌタウナギ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8C%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%83%8A%E3%82%AE

2)ウィキペディア:ヤツメウナギ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%84%E3%83%A1%E3%82%A6%E3%83%8A%E3%82%AE

3)Wikipedia: Eel
https://en.wikipedia.org/wiki/Eel

4)Ayers, H. & Jackson, C. M. Morphology of the myxinoidei. I. Skeleton and
musculature. J. Morphol. 17, 185–226 (1901)
https://www.deepdyve.com/lp/wiley/morphology-of-the-myxinoidei-i-skeleton-and-musculature-wPnh6L0XX9

5)太田欽也 ヌタウナギの発生学 (2007)
https://www.zoology.or.jp/html/04_infomembers/04_gakkaisyourei/senkoukekka/2007_ota.htm

6)Kinya G. Ota, Satoko Fujimoto, Yasuhiro Oisi & Shigeru Kuratani., Identification of vertebra-like elements and their possible differentiation from sclerotomes in the hagfish., Nature Communications vol.2, no.373, (2011) DOI: 10.1038/ncomms1355
https://www.nature.com/articles/ncomms1355.pdf

7)大石康博学位論文 ヌタウナギの頭部発生から脊椎動物の頭部形態の進化を読む
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/D1005717

8)ラブカ(古代サメ)を見る事ができる水族館の場所や値段、アクセスについて
https://hi1987.net/2019/03/17/rabuka_same/rabuka_same-3883

9)理化学研究所プレスリリース 背骨を持たない脊椎動物「ヌタウナギ」に背骨の痕跡を発見 -脊椎骨の形成メカニズムの進化について新しい仮説を提唱-
https://www.riken.jp/press/2011/20110629/index.html

10)Alysha M. Heimberg, Richard Cowper-Sal·lari, Marie Sémon, Philip C. J. Donoghue, and Kevin J. Peterson, microRNAs reveal the interrelationships of hagfish,lampreys, and gnathostomes and the nature of the ancestral vertebrate., PNAS, vol.107, no.45, pp.19379–19383 (2010)

11)ウィキペディア:miRNA
https://ja.wikipedia.org/wiki/MiRNA

12)Tatsuya Hirasawa, Yasuhiro Oisi and Shigeru Kuratani, Palaeospondylus as a primitive hagfish., Zoological Letters vol.2, no.20 (2016)
DOI 10.1186/s40851-016-0057-0

13)Naoki Irie, Noriyuki Satoh and Shigeru Kuratani, The phylum Vertebrata: a case for
zoological recognition., Zoological Letters vol.4, no.32 (2018)
https://doi.org/10.1186/s40851-018-0114-y

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北京オリンピック

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クラシック音楽の愛好家なら北京オリンピックの開会式を見て、これを思い出した人は多いと思います。これとはチャイコフスキーのバレエ「くるみ割り人形」の第1幕第2場。くるみ割り人形がクララをお菓子の国に招待して、雪の森を通っていく場面です。実際にくるみ割り人形の音楽も使われていました。演出家はバレエの場面をベースにイメージを膨らませたのかもしれません。無観客のスタジアムがかえって雪の世界をひきたてていました。

(画像はウィキペディアより)

 

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2022年2月 4日 (金)

コロナワクチンを接種すると、まれにコロナになる

Science

 

「コロナワクチンを接種すると、まれにコロナになる」という論文が、業界で最も権威ある学術雑誌「サイエンス」に掲載されました。mRNAはすぐ分解されてなくなるというのは確かですが、ワクチンのmRNAはすぐには分解されないように加工されたものです。たいていの場合、1~2週間経てば不活化されると思いますが、生体にあるものではないので、「普通のmRNAは分解できるが加工したワクチンのmRNAは分解できない」という酵素を持つ人がいても不思議ではありません。そのような突然変異を持っていても日常生活には全く困らないからです。そういう人はずっとmRNAが生き続け抗原タンパク質、すなわちウィルスのタンパク質を合成し続けることになります。mRNAが合成するタンパク質は変性していない生タンパク質なので、ある意味生ワクチンです。そのウィルスタンパク質が毒性を持っていれば、それが次々と合成され続けるということになります。ですからコロナワクチンはそのようなリスクを覚悟して接種しなければいけません。

 

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2022年2月 3日 (木)

大阪府はいったいどうなっているのか?

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新型コロナ 大阪府で過去最多1万9615人感染確認
13人死亡 うち7625人が大阪市の計上漏れ

https://newsdigest.jp/news/981b2cfb-0109-4bd3-8509-fe45e6409691

どうして数日間でこんなに大量の計上漏れが発生するのでしょうか?
お役所も大混乱しているんじゃないのか、もう何人感染したのかもわからなくなっているんじゃないか・・・という不安がわいてきます。

2月にはいってからの死者数も異常に多く、すでに医療崩壊しているのではないかと懸念されます。
今すぐ緊急事態宣言を出さないと保たないのでは?

私もオミクロン株を甘く見ていたのではと反省しています。

 

 

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2022年2月 1日 (火)

ステルスデルタ株とコロナ用ヘルメット

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新型コロナウィルス抗体測定協議会の報告によると
「PCRプライマーの働かないデルタ株が12月中旬から観察されており警戒が求められています。」だそうです。
https://ameblo.jp/yuutunarutouha/entry-12724218917.html

これは具体的には2種類のPCR検査試薬のうちでN2プライマーセットの働かないデルタの変異株が12月中旬から東京を中心に発見されているという内容です。
N2プライマー:AAATTTTGGGGACCAGGAA
変異株:    AAATTTTGGGGACCAGGAA
(右端がTに変異している)
これはPCR検査をすり抜けるデルタ株が存在すると言うことで、もうすでにPCR陰性だけれどもデルタ株に感染している人が街にいることを意味します。困りました。

中国のオリンピックで感染防御服を着た係員が仕切っている映像をみかけますが、より完全には写真のような医師用の防護服があります。しかし実際には感染症用のヘルメットをかぶるだけで大丈夫なように思いますがどうでしょう。政府は開業医に、たとえば Covidisor社のヘルメットを配布すればいいと思います。
https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/news/world/00021/

開業医の内科の医師・スタッフがたとえば午前中だけヘルメットをかぶってコロナ感染のおそれがある患者を診察し、消毒して午後は普通の患者を診察する。保健所は一般的な調査をするだけで、感染した恐れがある患者への対応は、普通の健保診療で医師が行う。というシステムでできないものですかねえ。東大の児玉先生も健保での診療を勧めておられます。お薬もでてきたことですし(個人開業医にもやることができた)。

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