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2021年9月17日 (金)

原発をどうする

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(写真はウィキペディアより)

コロナに明け暮れて原発はすっかり忘れ去られていましたが、久しぶりに情報速報ドットコム(*)に連続して原発関連記事が掲載されました。感想を少し。

* https://johosokuhou.com/

情報速報ドットコム 9月14日記事

福島第一原発で汚染水を処理するための装置「ALPS」の浄化フィルターで破損が発覚しました。フィルターの破損が発覚したのは福島第一原発で海洋放出の重要な浄化装置であるALPSのフィルター部分となっています。NHKによると、破損が判明したのは先月末で、25ヶ所中の24ヶ所で破損が確認されたとのことです。

政府や東電が計画を進めている海洋放出もこの浄化装置で汚染水の放射能濃度を引き下げていることを理由にしており、浄化装置が壊れたままならば、海洋放出の根幹部分が崩壊することになります。驚くべきことに2年前にも同じ場所で破損が起きていましたが、その時は分析や対策を取らないまま、フィルターだけを交換して運用を続けていました。

(管理人:東電のこれまでの姿勢からみて、2年前までにため込んだ処理水も実は「処理していないと同然」のさまざまな放射性物質が紛れ込んでいると思われます。これを海洋放出したらとんでもないことになっていたと思われます。トリチウムを放出することもいろいろ問題があるのですが、他の核種が取り除かれていない処理水が大量にタンクにためられているというのは驚きです。)


情報速報ドットコム 9月16日記事

原子力規制委員会が福島第一原発2号機でロボットを使った調査を行い、建屋の上部から大量の放射性物質を検出したと明らかにしました。

調査を行ったのは2号機の原子炉格納容器の上にある「シールドプラグ」と呼ばれる3層構造のコンクリート製の「ふた」で、第一層と第二層の間を調査したところ、40ペタベクレル(1ペタベクレルは1000兆ベクレル)以上のセシウム137を確認。毎時数十シーベルトの超高線量となり、局所的に原子炉内部と同じレベルの高線量が計測されていました。

(管理人:原子炉の蓋自体が原子炉内部と同じくらいの高線量だということですが、ヒトの被爆致死量は6~7シーベルトです。こんなものの後片付けが本当にできるのでしょうか? ロシアのようにコンクリートで被覆して放置することになるのでしょうか? 私にはわかりません。)

情報速報ドットコム 匿名投稿

原発の廃炉もそうだが、今、各原発にある使用済み核燃料も行き先がはっきり決まっていない。にもかかわらず、政府は再稼働しようと必死であり、40年を過ぎた原発ですら再稼働しようと法まで変えて行うことを決定している。異常である。また、間もなくフランスからモックス燃料がやってくるが、福井の原発で使用するのだろうがこの原発も間もなく建設して40年たとうとしている老朽化した原発だ。モックス燃料は普通の燃料よりも高温になるというのに老朽原発で使用というのは疑問がある。膨大な長さの配管など、メンテナンスにも大変な時間がかかる。なのに再稼働しようというのはこの先、何が起こるか保証の限りは全くない。関電は事故がないというだろうがその保証は全くないといえる。こんなにも危険極まりない原発を唯、二酸化炭素を出さないための理由で再稼働させることは許されない。もし、一旦、事故が起きれば取り返しのつかないことになる。関電は電力会社の中では最悪であり、まったく大阪ヤクザと変わらない会社である。過去の贈収賄事件などもその最たるものである。こんな隠ぺい体質の電力会社が再稼働しても必ず隠ぺいする。そして、どうしようもなくなったら最後に住民に公表する。そうなれば、時すでに遅しであり、第二の福島になりかねない。おいしい越前ガニも食べられなくなってしまうのだ。原発に入れ込む自民党政権はいつまでたっても金の亡者である。どこを向いて政治をしているのか?命よりも金の自民党は国民の敵である。有権者の皆さん、政権交代を粛々と進めていこう。それれが日本の明るい未来につながっていく。

(管理人:原発に反対していたはずの河野大臣がいつの間にか推進派になっているくらい、産業界からの原発稼働圧力は強いものと思われます。それもこれも企業がグローバル競争に勝ち抜かなければいけないからで、管理貿易を行なうことによって、大量に電気を使う企業間の競争を国内だけに限定すればこんな問題は起きません。福島第一原発の爆発によって、普通なら関東全域が人の住めない場所になっていたはずで、いまでも住めているのは使用済み核燃料プールに偶然水が流入するという破格にラッキーな出来事があったからだということを忘れてはいけません。もし当時自公政権だったなら東電は福島第一原発から職員を引き上げ、使用済み核燃料プールは干上がってとんでもない量の放射性物質がばらまかれていたと思われます。原発は問答無用にアウトなのです。政府はもっと真剣に地熱発電に取り組むべきです。)

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