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2021年6月16日 (水)

ワクチンは切り札なのか?

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英国ではワクチン接種者数が60%を超えているにもかかわらず、新型コロナ感染者数が昨今激増しています。これはワクチンがウィルスの突然変異に弱いことを示すものでしょう。

続報:https://www.newsweekjapan.jp/kimura/2021/06/r7.php

これにはわけがあると思います。下の新型コロナウィルスの写真は国立感染症研究所のサイトにあったものです。

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これを見るとウィルスはその周囲をびっしりとスパイクの森に覆われていて、地面すなわちスパイクが生えているウィルスの表層にある他のタンパク質に抗体がアクセスすることはほぼ不可能です。さらにスパイクタンパク質のなかでも一番外側先端の限られた部分を認識する抗体だけが有効だと思われます。したがってこの部分のアミノ酸配列が変化するともはや抗体は機能を果たせなくなってしまうことは容易に理解できます。

ウィルスにとって増殖や内部のアレンジメントに必要なタンパク質は変異すると無効化する可能性が圧倒的に高いわけですが、スパイクタンパク質はともかくホスト細胞表層の何かにくっつけばいいわけですから、変異の許容度は大きくなります。ですからワクチンはいたちごっことなって、製造する会社は莫大な利益を得るが、ボヤはずっと続くという危惧はあります。やはり切り札は増殖などのウィルスにとって基本的な機能を阻害する薬剤でしょう。

アビガンが残念なのは、細胞に入ってからリン酸化されないと有効でないと言うことで(リン酸化されたアビガンは細胞にはいらない)、感染した細胞ではリン酸化が間に合わないのでしょう。ですから予防には使えるかもしれません。ウィルスの酵素の阻害剤で細胞膜を通過できるものがみつかれば、これはまさしく切り札になるかもしれません。

 

 

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