懐かしいMD
MDは絶滅したのでしょうか? いいえ、機器はティアックがまだ製造していますし、メディアはソニーが製造しています。とはいえ絶滅危惧種であることに間違いはありません。
MDはカセットテープより小さいし、頭出しもできるし、ワカメ状に伸びたりしないので、カセットテープより優れたメディアだと思いました。ではどうして絶滅危惧種になったかというと、それは iPod の登場によります。日本の野望がアップルによって打ち砕かれた瞬間です。私も iPod classic は愛用していました。しかしそれも今や製造されていません。そのたびに内容を移し替えるのに苦労しました。
クラシック音楽のファンというのは1000枚や2000枚のCDを持っているのは普通です。この人々はポップスのように演奏者ごとにわけて棚におさめるのではなく、作曲者ごとに納めます。ところが多くのCDでは複数の作曲家の曲が混在しています。ですから多くのCDが整理不可能な状態になって、取り出しにくくなっているわけです。この問題を解決してくれる iPod classic は神でした。どうしてこの製品をアップルが製造中止にしたのか理解できません。結局私はPCに移して、PCで音楽を聴くという無粋なスタイルを強いられました。
日本の家電メーカー凋落の象徴となったMDの敗戦ですが、CDはまだ生き残っています。ならばCDをやめてすべてMDで新作曲を出版すれば良かったじゃないかと思いますが、そこまで踏み切れなかったのが日本のメーカの弱腰でした。
これは私見ですが、MDがCDに取って代われなかった理由のひとつが、タイトルを小さい字で書かないといけないということだと思っています。写真のMDでも、漢字が書きにくくてひらがなにしたり、曲目を書くのがせいいっぱいで歌手の名前まで書けないとか困っていることがうかがえます。結局家電メーカーの人々は、小ささにばかりこだわって、使い勝手が良い適切なサイズということに考えが及ばなかったんですね。カセットはこんなに小さな字で書かなくても良いので、むしろMDより堂々と生き残っています。
引き出しを整理していたら、写真のような懐かしいMDが出てきました。字が小さいのでクリックして拡大して見てください。
雪の降る夜は:後藤泰代
フレンド、心の水彩画:高橋リナ
アスファルトの上の砂、風の予感:沢田聖子
フォトグラフ、大好きなシャツ:渡辺満里奈
Avec toi maintenant、すねてごめん:裕木奈江
How are you?、風の祭日:相馬裕子
あなたが好き、Feelin'blue:浜本沙良
すべて女性ボーカリストのMDでした。
浜本沙良 Feelin' blue
ゆったりとしたバラードです
https://www.youtube.com/watch?v=nwRwXhohdQo
うちのサラの名前は沙良さんのお名前を拝借したものです。
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