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2021年3月24日 (水)

ワクチンのmRNAはどういう運命をたどるのか??

1methyl

ファイザーやモデルナの新型コロナ用ワクチンはmRNAです。
普通mRNAは生体内では必要な時に合成され、使ったらすぐに分解されます。
でも上記ワクチンのmRNAは、ウリジン(uridine)がすべて1メチルシュードウリジン(1-methyl ψuridine)に人工的に変換されているので、酵素が分解できません。ただウリジンがもともと少ない限られたサイトは分解できるかもしれません。そうなると残された未分解部分はそのまま細胞に残されます。それがどうなるかがわかりません。

下記の文献はかなり詳しく書いてありますが、mRNAの分解については書いてありません。つまりわからないのです。困りました。

飯笹久 mRNAワクチン:新型コロナウイルス感染を抑える切り札となるか?
RNA Japan
https://www.rnaj.org/component/k2/item/855-iizasa-2

(引用)筋肉細胞でSpikeタンパク質が発現すると何が生じるのか、細かい影響はわかっていない。したがって、副作用として思わぬ症状が報告されるかもしれない。(引用終)

投与したmRNAは最終的には分解されると書いてあるが、根拠は示されていない。


1 一般社団法人日本感染症学会 ワクチン委員会 COVID-19ワクチンに関する提言(第2版)
https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2102_covid_vaccine_2kasen.pdf

(引用)mRNAワクチンでは、さらに全身反応の有害事象が高頻度にみられています。とくに、倦怠感、頭痛、寒気、嘔気・嘔吐、筋肉痛などの頻度が高くなっていますが、これらの症状は対照群でもある程度みられていることに注意が必要です。発熱(38°C以上)は1回目では少ないですが、2回目の接種後に10~17%みられています。発熱は対照群ではほとんどみられていませんので、ワクチンによる副反応の可能性が高いと思われます。とくに高齢者よりも若年群で頻度が高い傾向があります。不活化インフルエンザワクチン、PPSV23、PCV13の発熱の頻度は、それぞれ1~2%17)、1.6%、4.2%18)ですので、mRNAワクチンでは注意が必要です。

重篤な(serious)有害事象は、ファイザーの臨床試験では接種群で0.6%、対照群で0.5%6)、モデルナの臨床試験でも両群で0.6%と差がありませんでした7)。アストラゼネカの髄膜炎菌ワクチンを対照群とする臨床試験でも、接種群0.7%、対照群0.8%と差がみられていません5)。

また、ワクチンによる直接的な副反応とは言えませんが、接種を受けた人が標的とした病原体による病気を発症した場合に、接種を受けていない人よりも症状が増悪するワクチン関連疾患増悪(vaccine-associated enhanced disease, VAED)という現象にも注意が必要です27)。過去には、RSウイルスワクチンや不活化麻疹ワクチン導入時に実際にみられています。またデング熱ワクチンでは、ワクチンによって誘導された抗体によって感染が増強する抗体依存性増強(antibody-dependent enhancement, ADE)という現象の可能性が疑われ、9歳未満では接種が中止されています27)。COVID-19と同じコロナウイルスが原因であるSARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)のワクチンの動物実験でも、一部にVAEDを示す結果がみられています28)。(引用終)


SARS-CoV-2 mRNA Vaccine PFIZER CONFIDENTIAL
ファイザー社によって公表されている研究結果
https://www.pmda.go.jp/drugs/2021/P20210212001/672212000_30300AMX00231_H100_1.pdf

かなり詳しい報告ですが、これにも mRNAの運命については記載がありません。

 

 

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