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2021年2月 9日 (火)

新型コロナウィルス 最近のワクチン事情

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管理人が危惧するのはmRNAワクチンにしてもDNAワクチンにしても、できる抗原の量をコントロールできないことです。タンパク質である抗原を注射すれば、最初に決めた量しか体の中にはいらないわけですが、mRNAやDNAは翻訳または転写・翻訳によって抗原がどのくらいの量できるのかは、接種した人の細胞次第です。ドカンと大量に合成されたら、強すぎるアレルギー反応がおきるでしょうし、少なすぎれば効かないでしょう。

もともと生体内にある遺伝子の転写や翻訳はさまざまなメカニズムによってきちんと調節されています。ですから筋肉では当然骨を作るのに必要な転写や翻訳は行われません。ところがmRNA・DNAワクチンは、未経験のウィルスのスパイクタンパク質をヒトの細胞で転写・翻訳をさせようというのです。これまでに様々な実施例があって安全が確かめられていればいいのですが、mRNAは全くはじめて、DNAも実施例は少ないのが現実です。つまりこれは全人類をモルモットにした壮大な実験にほかなりません。

一方で米国ノババックス社のワクチンは組換えタンパク質で私的には期待しています。このタイプのワクチンは抗原タンパク質を投与するという意味では伝統的な手法であり、きちんと量を決めて投与されるので科学的なデータがたやすく集められます。このワクチンについては武田薬品が日本での製造を請け負っており、厚労省も300億円以上の補助金を出しています。これは厚労省を賞賛したいと思います。塩野義製薬は地道に厚労省のサポートを得て、地道に自社で組換えタンパク質のワクチンを製造しているそうで、時間はかかってもあたって欲しいと思います。

よく日本でワクチンができないのは感染者が少なくて治験が難しいという話になりますが、中国だって治験は南米でやっているんですよ。そんな言い訳は成立しません。

厚労省のワクチン関連サイトがあります。
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000680222.pdf

このサイトには海外開発の新型コロナワクチンのリストがありますが、なんと中国・ロシア・インドのワクチンについては何も掲載されていません。サボっていて調査していないのか、欧米以外の製品は馬鹿にして掲載していないのか、あきれてしまいました。中国とインドのワクチンはおそらく世界で最も多くの人々に接種されるでしょうし、東欧諸国ではいつまで待ってもファイザーの製品が来ないので、ロシア製に乗り換えているところも出てきています。

ひょっとすると厚労省も本当に調査能力が落ちてきたのかと疑念を持ちました。公務員の人数が少なすぎるのかも知れません。2016年の調査では旧共産圏や欧米諸国はもちろん、フィリピン・メキシコ・韓国・インドネシア・エジプトよりも数が少なくなっています。
http://honkawa2.sakura.ne.jp/5190.html

以下の朗報がありました↓。

武田薬品が2月20日にも治験開始 米ノババックス開発のコロナワクチン
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021020400938&g=eco

 

 




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