都響スペシャル ドボルザーク「新世界より」@東京芸術劇場 2020/11/15
コロナ第3波がひたひたと押し寄せる中、池袋の芸劇にでかけました。都響の演奏会は客席にディスタンスを入れて、遠隔体温測定を実施し、マスク・手指消毒を徹底し、売店も廃止で、まあできることはすべてやっている感じで、ここで感染するとは思えません。池袋駅は最短距離で通り抜けました。電車は思いのほか空いていました。
早めに入場すると広田さんが入念に調整していましたが、この楽器は新しいもののようです。彼はオーボエの名手であるだけではなく、楽器の改良にも関心があるようで自ら制作にも携わっていると聞いています。ひときわ柔らかく素晴らしい音で、こう言っちゃ何ですがとてもオーボエとは思えません。
最前列で聴きましたが、モーツァルトからしてアンサンブルの異様な精緻さには圧倒されます。これが都響なんですね。Vnの高い音のフォルテは相変わらず脳にダメージを与えるような音ですが、これも都響なんですね。
本日のマエストロは小泉さん。コンマスは四方さん、サイドは山本さん。プラハはほの暗く、ゾクッとするような感じでした。こんな曲だったっけ?
メインの「新世界より」はすごい筋肉質でエネルギーが充満した爆演でした。アランのような祈りの世界ではなく、輪郭明快な楷書体の音楽でした。この小泉流に団員の意思が集中し、ひとつの生き物のような整然たる拍動となっているのが素晴らしい。
そんな中でも南方のイングリッシュホルンはいつもながら、さりげなくそれでいて痺れるようなノスタルジックなメロディーを聴かせてくれました。篠原さんは体調が悪かったのか、ひとりマスクでしたが、この爆演をマスク装着で弾くのは大変だったと思います。お疲れ様。横山さんはコロナ休みのうちにプレイスタイルを大幅に変更したようで、あの特異な「かかとをつけない」弾き方をやめたようです。それとも今日だけ?
マエストロ小泉と都響メンバーの奮闘に拍手✨✨✨
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