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2020年10月10日 (土)

日本学術会議への政府の人事介入

Gakujutsu

自民党・下村博文政調会長:
「日本学術会議から政府に対する『答申』が2007年以降、出されていない。活動が見えていない」

広渡清吾・東京大学名誉教授:
「答申がないというのは、あなた方(政府)が諮問しなかったからですよ ということだけなんですよ」

下村という男は、報道によればかなりダーティなキャラなのでしょう

https://togetter.com/li/791311

しかし今回の件については彼は自民党の駒のひとつで、根拠のないバッシングで国民の「税金泥棒」というイメージを引き出し、日本学術会議を潰しにかかる戦術にかんでいるだけなのでしょう。

政府は欧米の科学アカデミーは民間の資金で運営と言っていますが、英国・ドイツ・ルーマニアでは全額政府または州政府の資金です。多くは30~80%が政府・地方自治体の支出でまかなっており、「欧米は民間資金による運営」というのは政府のフェイク情報流布によるイメージ戦略です。欧米の科学アカデミーに政府がお金を出しているからと言って、人事に介入しているわけではありません。

http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/18pdf/1813.pdf

https://note.com/nathankirinoha/n/n7785cb04c697

国際学術誌「Nature」も特集を組んで、今回の日本政府の人事介入を批判しています
科学誌「ネイチャー」 日本学術会議の任命見送り 社説に掲載 (NHK)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201009/k10012656551000.html

反知性主義はスターリニズムへの回帰であり、このような政府は一刻も早く退場してもらわなければいけません。

お時間のある方は是非 田村議員の質疑応答を ↓

https://www.youtube.com/watch?v=Y8JNjY8x2cE&feature=youtu.be

私の個人的印象ですが、質問を受けている大塚官房長も法制局も菅政権のやり方はおかしいと思っているように感じました。

菅野完よ 死ぬな
https://tanakaryusaku.jp/2020/10/00023795

 

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コメント

内閣の6名任命拒否は、職務怠慢です。答申が無いのも、自分たちに都合の悪い回答をされるので、事を進めるにあたって、諮問しないで逃げてたからです。能力が低いので、きちんと説明できて進められるような、批判に耐えうる政治を行っていないのです。これを太鼓持ち政治と云いますが、現在は、忖度政治と云うようになっております。 また、最初の件を解り易く言うと、国会が指名した内閣総理大臣を天皇が任命「やだ!」さらに、内閣が指名した最高裁判所長官を、天皇が「総理大臣が学術会議にしたのを見習って任命拒否する」って言ったら、憲法の大前提が崩れてしまうよね。

投稿: キャプテンハーロック | 2020年10月14日 (水) 02:26

>キャプテンハーロック様
コメントありがとうございます
このブログは大量の無意味コメント攻撃を毎日受けているので、たまたま意味のあるコメントを探し出せてよかったと思います。

投稿: monchan | 2020年10月14日 (水) 09:39

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