差を縮める努力をすべきでしょう
(武漢)
武漢では全市民約1000万人全員のPCR検査を実行し、300人の陽性者を探り出したそうです。
https://www.asahi.com/articles/ASN644224N62UHBI02Y.html
これこそが文明国がおこなうべき新時代の感染症対策と言えます。科学技術に基づいた対策を実行できる国とできない国。できない国の住民は電車を恐れ、会社を恐れ、レストランを恐れ、病院を恐れて生きていかなければなりません。
全員のPCR検査が無理ならば、全員の抗体検査をして(+)の人だけPCR検査をするというやり方もあります。抗体検査(-)の人と(+&PCR-)の人で社会を回していく、(+&PCR+)の人は隔離か入院というのは、ここでも何度も言っている現代的ウィルス対処法です。普通に安心して動ける生活というのがすべての人が望むところです。
ここで話がすこしずれますが、人間などが生まれるはるか前から真核生物はウィルスと対決してきました。実は原核生物=細菌もウィルスとの戦いを続けてきましたが、そのストラテジーは全く真核生物とは異なるものなので、ここではパスします。
真核生物は抗体とT細胞で進入してきたウィルスを無力化するというのは皆さんがご存じのストラテジーですが、そのメカニズムが発達する以前からある真核生物のストラテジーは、遺伝子にバラエティーをつくるということです。新型コロナウィルスはマウスには感染しません。それは人とマウスで遺伝子が異なるからです。同じ人でもおそらく人種によって、このウィルスの活性には違いがあると思われます。
教科書的知識では、寄生生物とホストは互いに遺伝子変化の競争をやっているわけです。ホスト側の超古典的ストラテジ-というのは、繁殖が可能な限界まで個体のバラエティーを広げるということです。この観点から言えば世界は一つというグローバリズムは最悪です。地域地域によってなるべく遺伝子の異なる集団を取りそろえて置いて、寄生生物(ウィルス)が発生してもある集団には感染するが、別の集団には感染しない、あるいは重症化しないという状況を作り出すことが、種が寄生生物に打ち勝って存続するための伝統的なストラテジーなのです。
ですから国家という、自由に往来しにくい壁があるということは疫学的に大きな意味があります。人という生物は1属1種で非常に遺伝子のバラエティーが少ないグループなので、特にウィルスや細菌によるパンデミックには注意しないと絶滅の危険すらあります。科学が進歩して、あらゆる寄生生物に対処できるような方策が確立すれば話は別ですが、それまでは遺伝子のバラエティ-を高めるような生き方も大事です。
このように考えていくと、アメリカ合衆国はまずいです。白人、黒人、東洋人、ヒスパニックとあらゆる人種のるつぼですから、これでどんどん混血が進めば、対寄生生物対策としては最悪の状況となります。いっそのこと人種によって住む州を変えればいいのではないかと思うくらいです。
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