ベニスに死す
ようやく国民の80%が出してくれと願っていた緊急事態宣言が出ることになったようです。「おまえらが出せというので渋々出したので、うちらの責任にするなよ」ということなのでしょうか?
もう手遅れかもしれませんが、おとなしく事態を見守るしかありません。韓国やドイツができることが、日本でできないわけないという叫びはよく聞きますが、実はそれができない国になり果てたのが今の日本です。それもこれも漫然と同じ政党の同じ党首に虚構とごまかしに満ちた政治を任せてきた国民と党員の無知と怠慢のせいです。
道連れにされる私たちはたまったものではありません。非常にテンションが下がってどうしようもないので、「ベニスに死す」のDVDを鑑賞しました。どうみてもグスタフ・マーラーそのものの指揮者アッシェンバッハは、多忙なウィーンを逃れ、休養と仕事を兼ねてベニスにやってきますが、そこはシロッコという熱風と疫病が吹き荒れる街でした。
ホテルや市は疫病蔓延を公式には認めませんが、町の人はみんな知っています。そんな中でアッシェンバッハは美しい少年と知り合い、美しくも儚い夢の中で死を迎えるという物語です。ルキノ・ヴィスコンティの映像は美しく、しかもまるで自分の体験のように脳に刻まれます。
ほぼ全編にマーラー交響曲第5番のアダージェットが流れています。
https://www.youtube.com/watch?v=4kpJehOi2p4
https://www.youtube.com/watch?v=Les39aIKbzE
テンションはますます下がりましたが、猫と植物の世話だけはきちんとやらないと。
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