BS-TBS 報道1930 資本主義の終焉
最近のTV番組の劣化にともなって、この番組を見る機会が増えました。
松原はボケ加減ですが、高畑と出水は間違いなく優秀です。今日は資本主義の終焉がテーマでしたが、このテーマなら昔からそれについて研究している水野和夫を呼ばないのはおかしいと思いましたが、まあまあ興味深く視聴できました。出演者の中では私は森永の考え方に近くて、中国や米国とは距離を置いてやっていきたいものだと思います。出演者の中で森永だけは資本主義への信仰は持っていないと感じました。近所のヒトが作った物を使って生活するというのは、鎖国主義とほぼ近いんじゃないの? 違うかな? ある意味トランプは人種でも貿易でも半鎖国主義なので近い部分はあると思います。
地球という環境は膨張しないのに、資本主義は膨張しないと投資が意味をなさないので、膨張を否定した資本主義はあり得ません。ですから、中国と米国が今のままそれを続ける限り、この番組でも言っていたように富の偏在と環境破壊は止まりません。人間は文化と科学技術で進歩すればいいので、1%の人間しか儲からない富は膨張しなくてもいいのです。
しかし資本主義をやめることは当分できないでしょう。せめて日本は米国や中国とは距離を置いた新しい社会をめざしたいところです。では万一野党が政権を取ることができたら何をやればいいのか? それは米国や中国のサーバントではない国を目指すということでしょう。それなくしては資本主義からの脱皮には一歩も近づけません。株主優遇税制をやめたり、法人税を増加させることは重要ですが、それもグローバル資本主義からの障壁を作ってこそ可能です。私は政治がやるべき第一歩はロシアをTPPに加入させることだと思います。米国や中国と距離を置くためにはロシアに接近するしかないのではないか? それができないといつまでも米国や中国のサーバントをやめられないでしょう。
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