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2019年10月30日 (水)

熊木杏里 ニューアルバム「人と時」 リリース

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ついに本日、熊木杏里がニューアルバム「人と時」をリリースしました。

リリース前から YouTube に、トレイラーじゃなく全曲がフルサイズでオープンされているという異常なプロモーションでびっくりしましたが、ともかくCDが届いてからじっくり聴いてみました。

全体的に静かで仄暗い雰囲気の中で、世相や人生がどうであっても頑張って生きていこうというメッセージが込められたアルバムだと思いました。アレンジもかなり音を抑制した地味めです。

バブルの時代から暗い音楽というのはあって、それは社会から忘れ去られた底辺の音楽だったのですが、今や経済没落、格差社会、安全保障の危機など、真実の日本はデフォルトが暗い状況にあり、政府はみせかけの繁栄を大本営のように繰り返し発表するだけの社会となりました。世相を敏感に感じ取ったクマッキー渾身のアルバムだと思います。

私のお気に入りの順

1.いつかの影法師
https://www.youtube.com/watch?v=dLKT0kM1FsM

脳にこびりつくようなメロディーが波のように次々押し寄せてくる。静かだけれど強いインパクトの曲です。

2.生きかけとして
https://www.youtube.com/watch?v=v4kTzhDM7qg

オーディエンス(息子?)にそっと語りかけ、はげましてくれるような、そして説得力のある曲。

3.傘
https://www.youtube.com/watch?v=sB5TSYqTmw8

別れの曲とはいえ、ロマンティックな雰囲気が横溢しているところが素晴らしい。

唯一のカバーは暗いアルバムの雰囲気の中に一灯をともすようなスパイスとなっています。

玉城千春のカバー Best Friend
https://www.youtube.com/watch?v=ZxV0MBbpjqQ

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2019年10月27日 (日)

JPOP名曲徒然草200: 「すみれの花咲く頃」 by はいだしょうこ

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写真は宝塚歌劇場で、宝塚市がフリー写真としてアップしているものです。

私は神戸の出身ですが、宝塚歌劇をみた記憶がありません。親によると5才の頃一度つれていったと言っていますが思い出せないのです。宝塚の記憶と言えば、小規模な遊園地があって、ゴリラの胸の穴にボールを命中させると、ゴリラがガオーとうなって動くというアトラクションが楽しみでした。それははっきり覚えています。ユニバはまだなくて、阪神沿線は阪神パーク、阪急沿線は宝塚というのが当時の子供にとっては定番でした。

宝塚の歌と言えば「すみれの花咲く頃」で、これは元々ドイツの映画音楽(フリッツ・リッター作詞、フランツ・デーレ作曲)による歌だったそうですが、当時宝塚歌劇団の理事長だった白井鐵造がほとんど創作のような訳詞を行って、歌劇団で演奏して以来、宝塚のシンボルとなりました。元のタイトルは「再び白いライラックが咲いたら 」。まあJPOPと言ってもいいのではないでしょうか。

私が昼食で通っていたレストランのオーナーのおばちゃんが宝塚の大ファンで、60才過ぎてもしょっちゅう新幹線に乗って通っていました。これは現代の腐女子につながるひとつの文化なのでしょうか?

はいだしょうこさんはうたのおねえさんとしてNHKに出演していた方ですが、もとタカラジェンヌでもあります。教科書的でオーセンティックな歌唱のようにみえて、春らしいときめきや明るさ、さらにちょっぴり哀愁もたたえたいい雰囲気です。

すみれの花咲く頃

https://www.youtube.com/watch?v=JondDXcIDrU

 

宝塚歌劇のテーマソングなのでいろんな人が歌っていますが、いろいろひっかかるところが多くて、やっぱり「はいだしょうこ」が一番。

https://www.youtube.com/watch?v=8DCr6w2JOg4
https://www.youtube.com/watch?v=Db9O_GxsCC0

 

はいだしょうこ
HP:https://ameblo.jp/haidashoko
インスタ:https://www.instagram.com/haida_shoko/

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2019年10月24日 (木)

サラとミーナ220: 猫もサラダを食べたい

猫が食べてはいけない植物は非常にたくさんあります。ですから野生の猫が野草をぱくぱくサラダとして食べていたら、もう猫という種は絶滅していたでしょうから、それはありません。しかしそれぞれの個体によって興味を示し、時には食べてしまう植物もあります。

猫にとって毒になる 食べてはいけない植物リスト
https://allabout.co.jp/gm/gc/69736/all/

ミーナはワイヤープランツが大好きで、毎日食べます。放置するとバクバク食べてしまうので、手の届かないところにプランターを置いて、数片をちぎって与えています。

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サラはまったくワイヤープランツには興味を示しません。

サラはベランダの隅に勝手に生えたスミレを物色しているようですが、スミレは猫にとって毒草のおそれがあるので注意が必要です。

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ペットショップで「猫草スナック」というのが売っていますが、ミーナは全く関心を示しません。サラはひとしきり匂いをかいだあと、いやな顔をして足をかいたりするのですが、後で来て食べることがあるのが不思議。永年猫を飼っていても、わからないことはたくさんあります。

 

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2019年10月22日 (火)

コーヒーの木 2年目

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このコーヒーの木を育てて2年目になります。今年は7月に非常に夏らしい日々が続いたのでよく育ちました。

いままで1年目で2回失敗したのは寒いのに外に出したままだったせいで、コーヒーの木は特に寒さに弱いことはわかっていたのですが、一方で直射日光が当たるのを好む植物でもあり、取り込むタイミングが遅れてしまいました。今回はなんとか1年目を乗り切って2年目となったので、豆を収穫できるまで育てたいと思います。

臼井の駅の近くにあるカフェのご主人に聞くと、3年目くらいから実をつけるだろうということでした。来年が楽しみです。

左側にあるのはシュウメイギクで、これは菊ではなくアネモネなのです。まったく紛らわしい名前をつけてくれたものです。

https://app.cocolog-nifty.com/cms/blogs/203765/entries/new

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2019年10月20日 (日)

川瀬-都響 ボレロ@サントリーホール2020年10月20日

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いつからか日曜日に森ビルがほぼ全休するようになって、サントリーホールの客は大きな迷惑を被ることになりました。スタバまで休んでしまうのですからひどいものです。ビジネスマンの用が足りればそれだけでいいということでしょうが、サントリーホールは日本を代表する音楽ホールで、最近では世界的にも重要なホールとされている場所であることを森ビルの経営者は理解しているのでしょうか?

本日の指揮は快刀乱麻を絶つ川瀬さん。コンマスはボス矢部で、きょうは曇りで踏みとどまり喝采です。サイドはゆづき。

今日のプログラムはすべての曲が楽しめて良かったのですが、集客は失敗で7割くらいの入りでした。まあメインが伊福部とボレロじゃちょっと弱すぎるのが原因でしょう。都響ももう少し集客を考えた方がいいと思います。

ロドリーゴのアランフェス協奏曲はハープ版でしたが、ハープだとまるで宮殿で演奏されているような高雅な雰囲気となり、この曲が本来持っているひなびた味わいがなくなってしまうので、これはやはり邪道でしょう。私は南方さんのイングリッシュホルンが聴けてそれなりに満足しましたが。

ボレロは圧巻で、都響の管楽器陣の素晴らしさを満喫できました。特に鷹栖さんのオーボエは魔術的な吸引力があるといつも思います。

伊福部の交響譚詩(こうきょうたんし)はうまくできていて雰囲気はいいし楽しめるのですが、いかんせんメロディにいまいち魅力がないのが難点です。メインメニューにするには力不足否めません。

来年のプロムナードシリーズも集客が心配ですが、個人的にこのシリーズでやってほしい曲はいくつかあります。たとえばシューベルトの交響曲第5番とかハイドンの「軍隊」交響曲とかはこのシリーズにぴったりだと思います。運命・新世界より・四季はこのシリーズで毎年やってもいいと思いますよ。

定期演奏会ではちょっとした冒険をする必要があると思いますが、そのためにもプロムナードシリーズはすべて完売をめざすべきです。

 

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2019年10月19日 (土)

バルセロナが大変なことになっている

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カンプノウに英語の垂れ幕が!

独立運動のリーダーが投獄されていることに対する抗議

https://www.youtube.com/watch?v=lzVyRtGGU6w

https://www.youtube.com/watch?v=f2-87qWBGNI

https://www.youtube.com/watch?v=MNqm_WK8O-g

バルセロナでは今激しい抗議運動がおきており、クラシコは延期が決定しました

ラキティッチは空港から歩いて帰宅したそうです

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2019年10月18日 (金)

宇宙までぶっ飛ばされた私

小泉-都響のブルックナー交響曲第7番を聞いて感動したのですが、前記事のツイキャス

http://twitcasting.tv/makichang_info/movie/572446667

のゲスト つるうちはな の歌でぶっ飛ばされ、都響の感想文も書く気がなくなってしまいました。

ごめんなさい

私は断じて つるうちはな のファンではありませんが、CD「サルベージ」は買ってしまうかもしれません。

それにしても、こんなのの後で出演のヒグチアイは気の毒。

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2019年10月16日 (水)

まきちゃんぐのツイキャス配信

2019年10月14日台風19号お見舞い配信
(今週末までらしい)

http://twitcasting.tv/makichang_info/movie/572446667

大迫力!

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2019年10月14日 (月)

脱皮も最終段階に

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8月から2ヶ月かけて脱皮してきましたが、いよいよ最終段階で手の爪の脱皮です。

古い爪の下に新しい爪がはえてくるのですが、いよいよ剥がれかかるとその境目が出血して結構痛みます。最後の数日はテープで覆いました。あらゆるものに爪がひっかかって「イテテ」となるもので。徐々にはがれそうなところから精密ハサミで古い爪を切って、写真は最後に残った一片です。よほどネイルサロンに行こうかと思いましたが、なんとか自分で整形してここまできました。

新しい爪はとてもやわらかいので使えません。例えばコロコロクリーナーを剥がそうとしても痛くてできません。爪って普段意識していませんが、いろんなケースで使っているんだなと言うことを再認識しました。洗髪するときも普通にやると痛くて出来ないので、脱皮を免れた小指と薬指でやっています。

健康状態が突然変化すると、こんなことが起こるのです(医師の診断)。そのきっかけは自分でも思い当たることがあるのですが、人のこころと体はこんなにもデリケートなのかと思い知らされました。

 

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2019年10月12日 (土)

台風19号 なう

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北総も猛烈な風が吹き荒れ、雨が地面をたたきつけています。

ガジュマルも室内に避難。

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2019年10月10日 (木)

都響 プロムナードシリーズをなんとかしないと

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https://www.tmso.or.jp/j/news/7116/

都響2020~2021シーズンプログラムのリーフレットが届きました。

気がついたのはどうも地味な感じがするなということです。どうしてだろう?

いろいろあると思いますが、1点あげるとするとプロムナードシリーズがまったくそのコンセプトに合っていないのではないかということです。これではなんのためにこのシリーズがあるのかわかりません。

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ともかくメインがマニアックと言えるほど地味で、これで大丈夫かと不安を感じます。なにしろベートーヴェンの交響曲を全曲やるのですが、プロムナードシリーズに割り振られたのは2番と8番。それはないでしょう。

アイデアとしては

1.若手指揮者の客演だけで構成する。彼らの得意な曲と有名曲の2本立てでプログラムを組む。今年も都響はこのプログラムに女性指揮者の名前はありませんが、沖澤のどか、エヴァ・オリカイネンなど今勢いに乗っている指揮者をブッキングしてほしい。

2.以前にTVで2人のダンサーを呼んで「牧神の午後への前奏曲」をやっていましたが、なかなか面白かったです。ダンサーやシンガーを呼んでプログラムを組むと華やかさがでます。

3.プログラム表紙に書いてある今年のコンセプトからいって、ヴェルディのレクイエムなんかはいると良かったと思います。

4.一回くらいユーミン・みゆき・達郎(個人的には熊木杏里に出てほしいですが、それはちょっと無理かな)などのポップスターでオケと相性の良さそうな人を呼んでコンサートをやったらどうかと思います。やりたくないメンバーは降りてもらって結構なので。

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2019年10月 8日 (火)

都響プログラム 2020-2021シーズン

都響新シーズンプログラム発表
https://www.tmso.or.jp/j/news/7116/

(敬称略)

Aシリーズ

天才クラウス・マケラの再演は快挙です。レニングラードをどう演奏してくれるのか興味深い。三善晃の3部作は聴いたことはありませんが、まあ聴いてみようかと思います。ヴァンスカがシベリウスの交響曲第3番をとりあげるのは楽しみです。都響ではほとんど取り上げなかった曲ですが名曲なので。マエストロ大野が本当に共感を持ってマーラーの交響曲第2番を演奏してくれるのでしょうか、ちょっと疑問です。

Bシリーズ

フルシャが復活したのは大歓迎。しかしプログラムがドヴォルザークの交響詩4連発とは。ギルバートのモーツァルト交響曲3連発といい、こういうのはダメだと大野が就任したときに芸劇のシリーズを潰したのは誰でしたっけ? 小泉がオネゲルの「典礼風」をとりあげてくれたのはうれしい誤算。都響では長らく取り上げていなかった曲ですが名曲です。大野のベートーヴェン・ナイトがこのシリーズの目玉かな。

Cシリーズ

ニールセンはちょっと苦手。ハンソンの交響曲は聴いたことがありません・・・どんな曲なんだろう(と思っていたら、エイリアンのエンディングに使われていたそうで少し聴いていました https://ml.naxos.jp/album/8.559701 )。 Bシリーズと同様、フルシャが登場。チャイコフスキーの交響曲第6番は昨日ミンコフスキの名演を聴いたばかりですが、どうしてもやりたかったとすれば聴いてみたい。インバルの田園も聴いてみたい。

プロムナードシリーズ

ネマニャを呼べたのは快挙。鈴木優人の登場は興味津々です。

1回だけのマーラーを大野監督直々に指揮というのは、ブラックジョークのようにも思えます。全体的に今年より地味な感じがするプログラムですが、まあこんなシーズンもあっていいかな。結局一番の楽しみはアランの第9ってことかな。

 

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2019年10月 7日 (月)

ミンコフスキ-都響 チャイコフスキー交響曲第6番@東京文化会館2019/10/07

Imgm  さすが本日のコンマスは雨ボス矢部、雨が降ってきました。指揮はもうおなじみのマエストロ・ミンコフスキ。サイドはゆずきです。

ステージを見渡して目についたのは、ギンギラギンの衣装のエキストラ女性ファゴット奏者。楽器の持ち方もまるで羽交い締めにするような感じです。ソロパートを担当していたので、名のある方なのでしょう。

おそらくこの方 ↓
https://profile.ameba.jp/ameba/motokokawamura

演奏は素晴らしいものがありました。

ヴィオラセクションにもすごいエキストラ女性奏者をみつけました。リーラのような顔芸もできる方です。

おそらくこの方(こちらはあまり自信がない)↓
https://tower.jp/article/feature_item/2017/12/19/1101

今日はハマでの死闘をテレビで観戦するのを諦め上野に出陣です。チケット完売ではなかったようですが、それにしては5Fまでほぼ満席の大盛況。水増しなしの正規の観客オンリーの演奏会なのでしょう。

シューマンの交響曲第4番はどうにも生煮え。音だけは重厚で、それもありかななのですが、ただ漫然と弾いているだけで全く盛り上がらず終了。ちょっとがっかりしました。おかしいと思って帰宅してツイッターを見てみると、どうもチャイコフスキーに時間をとられて、こちらはリハ時間不足だったようです。

後半のチャイコフスキーの交響曲第6番は打って変わって大名演。まるでロシアのオーケストラのような深みのある重厚なサウンドで、思い入れたっぷりの演奏を聴かせてもらいました。フルストップも全く違和感なく、素晴らしく盛り上がりました。サトー氏の沈潜するクラリネットに心を揺さぶられました。金管も弦も絶好調で、きっちりリハをやったときの都響の実力をみせてくれました。

演奏終了後も拍手が鳴り止まず、指揮者のソロカーテンコールもありました。大満足のコンサートでした。帰宅するとCSでタイガースがベイスターズに勝利のニュースもあってよい1日となりました。

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2019年10月 5日 (土)

プレビュー1 第1章 生物の歴史 1.生物とは何か

 若い頃、自分は何者でどこから来たのか? 何のために生きているのか? と悩んだ人がいるでしょう。私もそうです。今悩んでいる人もいるかもしれません。それはあまりに難しい問題です。もう少しやさしい問題にとりくむことからはじめましょう。「いま私が使っているシャープペンシルとは何か?」 という問題になら答えられるかもしれません。
 まずシャープペンシルとそうでないものとを区別しなければなりません。鉛筆との違い、ボールペンとの違い、などを考慮するとかなり説明できるでしょう。解体して細部を観察すれば、よりきちんと説明できそうです(図1-1)。シャープペンシルを製造している工場を訪問して、形ができあがっていくプロセスを見学させてもらえば、より知識は深まるでしょう。生物学で言えば、分類学、形態学、発生学です。さらに博物館にある初期に製造された古いものと、最新のものを比較すれば、それは進化学です。そこまでやれば「シャープペンシルとは何か」という疑問に、かなり正確に答えることができるでしょう。

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図1-1 シャープペンシルの解剖図

次に「生物とは何か」という問題に進んでみましょう。まず生物と生物でないものを区別しなければなりません。これがシャープペンシルとボールペンの区別のように簡単ではありません。もともと生物は突然できたものではなく、生物でないものから徐々に変化して出来てきたものと想像されるので、どこかで線を引くというのはあまり意味のあることではないという考え方もできますが、実際に生物という言葉を使っている以上、定義をしなければ何を言っているのかわからないので、やはり避けては通れない問題です。

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 孔子はある小さな国の政治をやってくれないかと頼まれました。しかしその国には予算は少なく、軍隊も弱い状態でした。弟子である子路は心配して、孔子に「そんなところで、先生は何をなさるのですか」とききました。すると孔子は

必也正名乎。名不正則言不順、 言不順則事不成。
(かならずや名をたださんか。名正しからざれば則(すなわ)ち言(げん)順(したが)わず、言順わざれば則ち事成らず)

という有名な言葉で答えました。この意味は「私はまず言葉を正しく定義する。もし言葉の定義が正しくなければ、何を言っているか意味がわからない。何を言っているかわからなければ、何事もできなくなってしまう」
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生物と生物でないものとの中間的なものが知られています。そのひとつは、「牛海綿状脳症 (BSE=Bovine Spongiform Encephalopathy))」の病原体であるプリオンです(図1-2)。これに感染すると脳の組織がスポンジ状になり、異常行動、運動失調などを示し、死亡するとされています。BSEに感染した牛の脳や脊(せき)髄などを原料としたえさが、他の牛に与えられたことが原因で感染が起こります。羊のスクレイピーやヒトのクロイツフェルト・ヤコブ病も似たような病気です。
 プリオンはある種の異常なタンパク質(赤)で、正常なタンパク質(緑)と接触することによって、正常なタンパク質を自らと同じ異常なタンパク質(赤+赤)に変換します。これが繰り返されると、体内に正常タンパク質(緑)が減って、かわりに異常タンパク質(赤)が蓄積し、最終的に発病します(図1-2)。このプリオンを生物とみなさないというのは科学者のコンセンサスです。

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図1-2 プリオンの増殖  緑:正常タンパク質 赤:プリオンタンパク質

しかしウィルスは違います。細胞にとりついて、内部に遺伝子を注入し、細胞のシステムを借りて自分の体をつくります。自分の体(遺伝子=DNAまたはRNA、遺伝子を包む殻などからなる)ができると、細胞を破壊して外界に飛び出し、また別の細胞をさがしてそれにとりつきます。こうなると、はて生物なのかそうでないのか迷います。通常は細菌よりはるかに小さいのですが、中には2μmなどという巨大なウィルスもみつかっていいます(1)
  もう少しきちんと言葉で定義する試みはNASAの A.Lazcano によって行われました(2、3)。それは


Life could be defined as a self-sustaining chemical system that is capable of undergoing Darwinian evolution.


 これを翻訳すると 「ダーウィン的進化が可能な自己保存的化学系」 となります。ちょっと難しくなってしまいました。私もこれでいいのかどうか確信は持てません。例えばヒトには人権があるので、ダーウィン的進化はできないしするべきでもないとも考えられます。そうするとヒトは生物ではないということになります。
 ただすべての科学用語が正確に定義出来るかというと、そうではありません。政治・法律はすべて人為ですが、科学はほとんど未知のものもとりあつかうので、そういう場合はファクターXとかY因子とか適当に名前をつけて話を進めることもあります。

参照:

1)生理学研究所 プレスリリース (2017)
http://www.nips.ac.jp/release/2017/11/post_352.html

2)A.Lazcano, Chemistry and Biodiversity vol.5, pp.1-15  (2008)

3)About life definition, Astrobiology at NASA
https://astrobiology.nasa.gov/research/life-detection/about/

 

 

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2019年10月 1日 (火)

JPOP名曲徒然草199: 「カレーライス」 by 遠藤賢司&熊木杏里

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「カレーライス」は歌詞にもあるように、激辛でちょっとびっくりするような内容なのですが、メロディは昭和フォークのようなのんびりした曲調で親しみやすい感じです。半分ファルセットのような声でとぼけた感じで歌っています。私はアルバム「群青の日々」収録曲の中で「国」はちょっと特殊なメッセージソングなので、この「カレーライス」がいち押しです。

https://www.youtube.com/watch?v=3jeHwFpmnuQ

遠藤賢司の「カレーライス」がリリースされたのは1971年ですから、熊木杏里が生まれているはずもありませんが、彼女はこの曲を知っていると思います。歌詞やメロディに意識したところがあるように感じました。私も特に遠藤賢司のファンではありませんが、「カレーライス」だけは知っています。遠藤賢司の曲は男性から見たカレーライス、ですが、熊木杏里は女性から見たカレーライスの真実を歌いたかったのでは?

遠藤賢司のカレーライス
https://www.youtube.com/watch?v=fwBgulMxkJI

ちなみにおなかを切って痛かった人は三島由紀夫さんのことでしょう。

遠藤賢司のカレーライス(映像付きライヴ)
https://www.youtube.com/watch?v=jrLRPXxTcCI
https://www.youtube.com/watch?v=qK9DBgHjVhM

遠藤賢司氏は2017年に他界されたそうです 合掌
https://enken.com/wp/biography/

番外編 「カレーの作り方」
https://www.youtube.com/watch?v=diwGh8KGLmI


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