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2019年9月 4日 (水)

都響-大野 ブルックナー交響曲第9番@東京文化会館 2019/09/03

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コンサート3回分で1枚とは。30人くらいしか入らないライヴハウスでも、ちゃんとフライヤーを作っているのに、これは情けない。

雨模様の夏の夜。7月のミューザ川崎は読響を聴きに行きましたし、8月はオールパスで久しぶりの都響演奏会への出撃です。その前に上野駅前のそば屋で腹ごしらえ。そばのオブジェがあるお店です。

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中にはいると、不思議な掛け軸が?

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店主の人生? お客の人生? かと思ったらビールのCMなのか?。

さていつもの坂を上って文化会館に出撃と思ったら、なんと坂の歩道が閉鎖されているではありませんか? 仕方なく山下口からはいり入場券を購入して駅構内を通って公園口にでました。不要の出費です(ぷんぷん)。文化会館では当日券も売っていて、まあそこそこの入りでした。

本日のマエストロは大野和士、コンマスは四方さん、サイドはボス矢部です。ソリストのヴェロニカは臨月が近く、10月のコンサートはキャンセルしたそうですが、よくこのコンサートをやってくれました。感謝です。彼女のVnの音色は私が知る限り、この世で最高です。

とは言ってもベルクの音楽はさっぱりわからないので、音の美しさだけ堪能しました。シェーンベルクやベルクは全くメロディーをつくる才能が無いのに作曲家になったという不思議な人たちです。ウェーベルンが第二次世界大戦終結後に米軍兵士に射殺されたというのは、本当に惜しまれます。彼にはメロディーをつくる才能がありました。

後半のブルックナーは、ちゃんとマエストロの長い講義* を聞いてからきたので、彼の演奏の意図はよくわかりました。交響曲第9番は第3楽章で終わりではなくて、ブルックナーは亡くなった日の午前中まで第4楽章の制作に励んでいたそうですから、決して第3楽章で神に召されて終わりの音楽を発表しようと思っていたわけではありません。ですからマエストロの意見には概ね賛成ですが、ブルックナーはただ新機軸の音楽を作ろうとしていただけのようにも思います。この曲は不協和音が多いですが、ベルクと違うのはそれでもちゃんと心に残るメロディーになっているというところです。

https://www.youtube.com/watch?v=pVthGbdl_WU&feature=youtu.be

都響の演奏は、ホルンに若干不安定な部分があった以外は素晴らしかったと思います。それにしてもエンカナや糸井は昔は華奢な美女だと思っていたのが、ずいぶん貫禄がついて立派になったものです。柳原はひかえめに吹いているときの音は本当に美しいですが、フォルテになるとやはり上野星矢の域には到達していないと思いますね。3月にはソリストもやるそうなので、頑張ってね。

こんな曲です(このノット-東響の演奏もなかなかのものです)
https://www.youtube.com/watch?v=FUFzEz4oIpM



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