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2019年7月30日 (火)

令和新撰組

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令和新撰組の最も重要な政策「消費税の廃止」を行うためには、法人税を上げる必要があります。そしてそのためには管理貿易を行わなければなりません。なぜなら法人税を各国が自由に設定し自由貿易を行うなら、法人税を下げた国が貿易に勝利するからです。

ですから消費税を廃止するには自由貿易をあきらめなければなりません。それは米国の高関税化やEUの衰退などをみればわかるように21世紀のトレンドではあるのですが、それに日本が耐えられるかどうかが問題です。そのためにはロシアやイランとの関係を強化してエネルギー供給の後顧の憂いをなくして置く必要がありますし、中国との貿易が巨大な赤字にならないように国内で消費する物品をなるべく国産化する必要があります。そのためには移民を受け入れる覚悟が必要です。

日本が米国抜きのTPPに参加していることは、偶然とはいえ安倍内閣の功績です。ここで各参加国の法人税率に制限をかけることができれば、消費税を少なくとも下げることは可能になるでしょう。自由貿易が消滅した世界では、複数の国家がグループを作って足らざるを補うことが必須となります。私はまずTPPにロシアを加入させることが重要だと思います。このような政策は保守系の政治家グループでも、「プランB」としてもう検討されていると思います。

米国に依存する現在の日本の国家体制をひっくり返すことが必要です。いつまでも途方もない貢ぎ物を米国に献納するのはやめなければなりません。トランプは日米安保条約を改定しようとしているのです。その方針に流されてしまうと、憲法を改正し、米軍とともに世界各地に軍隊を出して戦闘を行う日本になってしまいます。米国と決別する=日米安保条約の廃止という革命は、山本太郎にしかできないことかもしれません。

(写真はウィキペディアより)

 

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2019年7月29日 (月)

予期せぬ訪問者

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団地に思わぬ来訪者がやってきました。夜中に郵便物を回収しようとして階段を降りていくと、壁際でカミキリムシがごそごそやっているではありませんか。あわててカメラを持ち出して撮影。2枚目は羽をひろげて逃げるのかと思いきや、再度たたんでしまいました。何が気に入ってこんなところにいるのかわかりません。

体長が5cmくらいあるシロスジカミキリはベランダで見かけたことがありますが、これは体長がその半分くらいのゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)です。この団地では、はじめてみかけました。普通種だそうですが、実に美しくうっとりしてしまいます。

この個体は左の触角が途中で無くなっています。不幸はいろいろです。階段でごそごそしていてもしょうがないので、つかまえて近所の植え込みに放しました。

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2019年7月28日 (日)

異常気象と団地鳥事情

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オナガ(Cyanopica cyanus )の写真はウィキペディアにあったので借用しました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%8A%E3%82%AC

毎年初夏の季節オナガの群れが団地を訪れます。ウィキペディアには留鳥と書いてありますが、オナガの群れが同じ地域に1年中居座っているのをみたことはありません。うちの団地でもせいぜい2~3週間滞在したら、どこかに行ってしまい、次の年までみかけることはありません。

ところが今年は5月下旬から7月上旬まで2ヶ月近く長逗留していました。これで迷惑したのがカラスです。しばらくバトルが続いていましたが、ついにオナガに追い払われてしまいました。私も夫婦とおぼしき2羽のオナガにカラスがつつかれて逃げ惑う姿をみました。体はカラスの方がずっと大きいので情けない話です。ちなみにオナガはカラス科なので、テリトリーが競合するのかもしれません。

気候変動のせいでしょうか、オナガ自身も最近西日本からすっかり姿を消したそうです。ウィキペディアによると神奈川県より東でしかみられないようです。非常に鳴き声(ギェー、グァーなど)がうるさいので、人間にとっても迷惑なのですが、写真のように姿はカラスに比べると優雅な感じです。

7月下旬になってようやくどこかに去り、カラスも戻ってきました。普段通りカラス、キジバト、ムク、ヒヨ、スズメが暮らす平和な団地となりました。ただセミの声は昨年の100分の1くらいです。こんなに静かだと却って気になります。

夏蝉(熊木杏里)
https://www.youtube.com/watch?v=INu-PqINm6U

 

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2019年7月24日 (水)

アラン・ギルバートー都響:ブルックナー交響曲第4番@東京芸術劇場2019/07/24

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久しぶりに晴れた日のコンサート。都響ーアラン・ギルバートのコンビで芸劇です。コンマスは珍しく晴れボス矢部、サイドは山本さんです。アラン・ギルバートの登場ということで、団員にも気合いがはいっている感じです。ちなみにマキロンは、これで歩けるのかという感じのピンヒール。

平日マチネにしては盛況でした。3F以外は90%以上の入りでしょう。1曲目の「プラハ」は苦手な曲なのでコメントはパス。休憩後のメインはブルックナー交響曲第4番です。

西條は都響HPではちょびひげをはやした写真が掲載されていますが、きれいに剃ってイケメン風でした。ブルックナーの交響曲ではホルンがキーポイントなので、活躍が期待されます。

アランの演奏はあらゆる細部にこってり味付けをするという、ブルックナーの演奏としては特異なものでした。しかしそれは決して作為や暑苦しさを感じさせるものではなく、むしろ爽やかな印象すら与える巧妙な仕上がりでかなり驚かされました。宗教的な雰囲気は皆無で、むしろアルプスの草原を思わせる爽快さが感じられました。

第2楽章のヴィオラなど素晴らしいアンサンブルでした。そのほかすべてのパートが頑張っていましたが、ホルンはやや素っ気ない演奏で、もう少しロマンティックであってほしいと思いました。

アバード&ウィーンフィルの演奏:ロマンティックなホルン。
https://www.youtube.com/watch?v=gcBg-tXn0fs

 

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2019年7月23日 (火)

やぶにらみ生物論131: グルタミン酸 その2

グルタミン酸やアスパラギン酸も他の神経伝達物質と同様、神経伝達物質として用いるには、まずそれらがシナプス前細胞のシナプス小胞にとりこまれストックされておく必要があります。これを実行するグルタミン酸トランスポーターは、solute carrier family(SLC)というタンパク質のスーパーファミリーに所属しており、その中のSLC17というサブグループを構成しています。このサブグループに所属するタンパク質は vesicular glutamate transporter(VGluT)=小胞型グルタミン酸輸送体と呼ばれています(1)。

SLC17とは別グループの小胞トランスポーターファミリーにはSLC18とSLC32があり、前者はモノアミン、後者はGABAやグリシンをシナプス小胞に輸送します。シナプス小胞の膜には vacuolar (or vesicular) ATPase (V-ATPase) というATPのエネルギーを使ってプロトン(H+)を膜の内側に取り込むシステムが存在し、この働きによって小胞内部は高濃度の水素イオンでプラスチャージが維持されています。したがって膜に通路ができればグルタミン酸などマイナスチャージを持った分子は電気泳動的に小胞に流入します(2、図1)。ただしその通路には特異性があり、特定の分子しか通過できません。

プラスチャージのモノアミン類は、水素イオンが濃度勾配によって外部に流出するのと共役して小胞に取り込まれます。またGABAやグリシンも取り込まれますが、脳科学辞典ではモノアミン類と同様水素イオンの濃度勾配を利用するとしていますが(3)、塩素イオンの流入を利用するとの記載もあります(2)。

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SLC17に所属するグルタミン酸(アスパラギン酸)輸送体には4つのアイソフォームがあり、それぞれ、VGLUT1・VGLUT2・VGLUT3・VEAT と命名されています。文献2によるとVGLUT1-3 はグルタミン酸専用、VEATはグルタミン酸とアスパラギン酸を輸送するようです。

脳科学辞典によると VGLUT1 および VGLUT2 のノックアウトマウスは致死ですが、VGLUT3 のノックアウトマウスは生存し、聴覚障害・不安傾向の増大・てんかん・痛みの感受性低下などを発症するそうです(3)。VGLUT1 および VGLUT2 が互いに補完することができないというのは驚きです。もちろん局在に違いはありますが(4)、ならば臨時に転写・翻訳を増強してもよさそうなものですが、なぜかそうはいかないようです。

VGRUT1とVGLUT2 はよく似た12回膜貫通タンパク質。VEAT は細胞質に露出するN末・C末がどちらも VGRUT1・VGLUT2 と比較して短いなどの差はありますが、やはり12回膜貫通タンパク質。VGLUT3 はこれらと異なり10回膜貫通タンパク質です(5、図2)。最近の研究によって、貫通部位のアミノ酸配列も明らかになっているようです(6、図2)。またそれらをつなぐ膜外の配列についても、実際には図2のような2次元ではなく3次元構造をとっているので、貫通部位の番号が図では離れていても実際の距離は近いという場合があります。立体構造として理解することが必要です。関心のある方は林真理子氏の文献(6)をご覧ください。

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細胞の外からグルタミン酸(アスパラギン酸)を取り込むには VGRUT とは異なるグループのトランスポーターが必要です。しかしこのトランスポーターを持っているのはシナプス前細胞ではなく、シナプス後細胞とアストログリア細胞です(図3)。すなわち神経伝達物質として使用するグルタミン酸を細胞内に取り込むためではなく、シナプス間隙に残された余剰のグルタミン酸をすばやく回収するための装置なのです。

アストログリア細胞が回収したグルタミン酸はグルタミンに変換され、アストログリア細胞からグルタミンの形でシナプス前細胞に運搬され、シナプス前細胞内でグルタミナーゼの作用でグルタミン酸に変換されて、シナプス小胞に濃縮されるという段取りになります(図3)。

このシステムには大きなメリットがあります。すなわちグリア細胞からはグルタミン酸が排出されないので、シナプスにおけるグルタミン酸の受け渡しにノイズが発生せず、神経伝達のフィデリティーが向上することになります。

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細胞膜のグルタミン酸トランスポーターは、そのアミノ酸配列から当初10回以上細胞膜を貫通する分子と考えられていましたが、2カ所でヘアピンループを構成していることが判明し、8回膜貫通タンパク質であることがわかりました(6)。アミノ末端とカルボキシル末端はいずれも細胞質側に露出しています。2つのヘアピンループは細胞膜内で対面しており、グルタミン酸輸送のキーポジションを構成しているようです(6、図4)。

このトランスポーターはナトリウムイオンが細胞外で高濃度・細胞内で低濃度であることを利用して、電気化学ポテンシャルによってグルタミン酸を細胞内に取り込むことができます。1分子のグルタミン酸の取り込みは、3個のNa+および1個のH+の共輸送、1個のK+の対向輸送と共役しています(7、図4)。取り込まれたナトリウムイオンは Na+/K+-ATPアーゼを用いて排出しなければならないので、グルタミン酸の取り込みにはATPのエネルギーが必要です。

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グルタミン酸トランスポーターはSLC1ファミリーに所属し、さらにヒトでは5種類のサブグループが存在することが知られていて、それぞれ EAAT1-EAAT5 と命名されています。EAAT は excitatory amino acid transporter の略称です(図5)。

これらのトランスポーターが欠損するまたは阻害されると、シナプス間隙にグルタミン酸が刺激後も残留することになり、過剰な反復刺激が発生するなどの影響で、さまざまな疾患が発生します(7)。

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グルタミン酸トランスポーターはあらゆる生物にユニバーサルに存在し、図6にある種の古細菌とヒトの分子を示していますが、非常に良く構造が似ています。いずれも3分子の集合体によって構造が形成されているところも同じです。赤の部分は後生動物で追加された部分です(6、図6)。

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グルタミン酸受容体については次回に述べる予定です。


参照

1)Solute carrier family
https://en.wikipedia.org/wiki/Solute_carrier_family

2)Hiroshi Omote and Yoshinori Moriyama1, Vesicular Neurotransmitter Transporters: An Approach for Studying Transporters With Purified Proteins., PHYSIOLOGY vol.28: pp.39-50, (2013); doi:10.1152/physiol.00033.2012
file:///C:/Users/User/Desktop/グルタミン酸/omote%20&%20moriyama%20review.pdf

3)脳科学辞典:小胞グルタミン酸トランスポーター
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E5%B0%8F%E8%83%9E%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3%E9%85%B8%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC

4)Erika Vigneault et al., Distribution of vesicular glutamate transporters in the human brain. Front. Neuroanat., 05 March (2015)
https://doi.org/10.3389/fnana.2015.00023

5)Joeri Van Liefferinge et al., Are vesicular neurotransmitter transporters potential treatment targets for temporal lobe epilepsy?  Front. Cell. Neurosci., 30 August (2013)
https://doi.org/10.3389/fncel.2013.00139

6)Mariko Kato Hayashi, Structure-Function Relationship of Transporters in the Glutamate?Glutamine Cycle of the Central Nervous System. Int. J. Molec. Sci., vol.19, no.4, (2018) doi: 10.3390/ijms19041177
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5979278/

7)脳科学辞典:グルタミン酸トランスポーター
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3%E9%85%B8%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC

 

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2019年7月20日 (土)

宮迫・田村の会見に思う

もう20年くらい前になるでしょうか。その、夫婦で営業しているラーメン屋は週に4日(それも1日2~3時間)しかオープンしていませんでした。仕込みに時間がかかるので、どうしてもその位の時間しか開店できないと聞きました。

そこのラーメンがともかく恐ろしく美味なのです。担々麺としょうゆラーメンの2品しかメニューになかったのですが、どちらも絶品で店の前に列をなして並ばなければ食べられませんでした。今でもこれ以上の中華麺を食べたことがありません。

ある日その店で昼食をとっていると、夫婦らしき客が二人で大声で「こんなまずいラーメン食えるか」「そうだそうだ」と騒ぎだしびっくりしました。あとで店の奥さんに聞くとやくざだと教えてくれました。

そのうち客がドアを開けて出るのを狙って、自転車をドアにぶつけて因縁をつけるとか、嫌がらせがエスカレートしていきました。

それでも夫婦は頑張っていたのですが、なんと隣にラーメン屋が開店して、さすがに耐えられず閉店になってしまいました。どうしてこんなことになったのかわかりませんが、おそらくみかじめ料を支払わなかったからだと想像できます。

やくざの恐ろしさに背筋が凍り付きました。

 

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2019年7月19日 (金)

JPOP名曲徒然草197: 「瑠璃色の地球」by 手嶌葵

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今日はようやく2019年の夏がやってきたような気がします。家のエアコンも解禁しました。

夏はゆるい音楽がいいです。この瑠璃色の地球(作詞:松本隆、作曲:平井夏美)は、オリジナルは松田聖子でさまざまな歌手がカバーしていますが、私的には手嶌葵のバージョンが一番気に入っています。

手嶌葵:
https://www.youtube.com/watch?v=NpYVkbVk_pw

広瀬すず:
https://www.youtube.com/watch?v=7Gnc73EDMPo

中森明菜:
https://www.youtube.com/watch?v=7tYo-naySvY

沢田知可子:
https://www.youtube.com/watch?v=0wSbthwYB2M

Luminous  :
https://www.youtube.com/watch?v=viw-49BvikY

ヘイリー・ウェステンラ:
https://www.youtube.com/watch?v=jBdyq7Kzoe8

安積黎明高校
https://www.youtube.com/watch?v=caO2fpw2xyc

松田聖子(オリジナル):
https://www.youtube.com/watch?v=uR6IYdUbx0k

 

手嶌葵の歌唱

Piece of my wish    ・・・ずっと聴いていたい
https://www.youtube.com/watch?v=0j6F-I_sUZQ

ホームにて   ・・・こいうのもありか
https://www.youtube.com/watch?v=hQvenGBTEfc

明日への手紙   ・・・オリジナル曲
https://www.youtube.com/watch?v=8Kg_HxO49cI

さよならの夏
https://www.youtube.com/watch?v=rF-0l1PhAuw


 

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2019年7月16日 (火)

小泉ー宮田ー都響 ブラームス交響曲第2番@東京文化会館2019/07/16

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雨模様のジメジメしたお天気で、コンマスはやはり雨ボス矢部。サイドはゆづきです。都響のポスターは、最近2~3回分をひとまとめにした省エネスタイルなのですが、本日のポスターは片面刷りで今回オンリーの豪華版(図参照)。

早めに席に着くと、クラリネットの三界さんと糸井さんが念入りに音合わせをやっていました。とても珍しい光景です。会場の東京文化会館大ホールは、ほとんど満席の大盛況でした。

指揮はいまや巨匠の風格がうかがえるマエストロ小泉和裕、ソリストは今をときめく宮田大氏です。宮田氏は体調が思わしくなかったのか、異常に汗をかいていましたが、演奏はもう完全に宮田氏独自の世界で天国的な美しさでした。ドヴォルザークの音楽を使った最高級の和会席とでも言っておきましょう。

休憩後のブラームス交響曲第2番もオケの定番で、これで受けなきゃオケをやってる意味が無いという曲。さすがにマエストロ小泉は重厚な足取りで、ここぞというときにエネルギーを噴出させるという巨匠スタイル。しかし柳原や鷹栖には存分に吹かせて、若いエネルギーもうまく使っていました。五十畑の寝癖が気になります(誰か注意してやれよ!)。

オーケストラにも格調が必要だという意味では、小林久美は素晴らしかったと思います。コスチュームと演奏する姿が実に清々しくて周りの空気が変わります。弦楽器の最前線で格調高い雰囲気を持っているのは、本日のメンバーだと彼女だけでしょう。その彼女が第4楽章で、左足で床をたたきながら演奏していたのには驚きました。いつも冷静沈着に見えますが、本日はノリノリでしたの巻。

ところで文化会館の駐車場に止められていたポルシェ・カレラは誰の?

宮田大の演奏:
https://www.youtube.com/watch?v=1mWfkOa-r0M

PS 講演終了後に協賛のシャトレーゼさんからお菓子のプレゼントをいただきました。千葉ニュータウンイオンのお店はときどき利用させていただいております。どうも有難うございました。

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2019年7月15日 (月)

都民講座「赤ちゃんの脳をすくすく育てる」

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はるばる調布まで都民講座に行ってきました。都民でなくても空きがあれば参加できるようです。講師の丸山氏とは知己もあり、楽しく拝聴させてもらいました。

ある画像をみると、既視の画像に別の解釈があたえられるというお話には衝撃を受けました。脳は一瞬一瞬で不可逆的に変化し、元にはもどれないというわけです。

私が特に興味を引かれたのは、シナプスの刈り込みという現象で(刈り込みというのは専門用語で、要するに減少するということです)、人のシナプスの数は2歳で最大となり、その後脳が発達するにつれて減少していくというお話です。これは哺乳類には共通している現象らしく、より高度な情報処理に関わる脳の部位ほど、生まれた時から多くのシナプスを持ち、生まれた後により多くのシナプスを形成し、さらにその後、より多くのシナプスが刈り込まれるのだそうです。
http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/jpn/events/achievement/post-17/

この講座には不可解な点がひとつあります。それはポスターをみるとわかるように、第1回の定員が100名、今回は1300名というように、講座によって定員に大きな差があることです。これはいろいろな意味で問題があると思いました。

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2019年7月12日 (金)

やぶにらみ生物論130: グルタミン酸 その1

カール・ハインリッヒ・リットハウゼン(図1)はポーランドに生まれ、ライプチッヒで研究を行った農芸化学者です。彼は小麦の成分の研究から1866年にグルタミン酸を発見しました。1866年といえばメンデルが遺伝の法則を発表した年です。その後さらにアーモンドの抽出物からアスパラギン酸を発見しました(1)。タンパク質成分としての酸性アミノ酸はこの2つしかありません。

池田菊苗はそれから約40年後の1908年に、グルタミン酸が人がうま味を感じる成分であることを発見しました(2、図1)。ウィキペディアにも誤解を招く記述がありますが、彼はグルタミン酸の発見者ではありません。しかし彼のおかげで、グルタミン酸はその後うま味調味料「味の素」として親しまれることになりました(図1)。しかし後に、味の素の過剰摂取によって中枢神経の病気が発生することがわかり(3)、そのことが多くの研究者をグルタミン酸と中枢神経の関係の研究に導くことになりました。シナプスとのアナロジーでいえば、舌の味蕾にはグルタミン酸の受容体があり、シナプス後細胞のように情報を感知して中枢神経に伝えているわけです。

戦後になって林髞(はやし・たかし、図1)は、猫の大脳皮質にアスパラギン酸やグルタミン酸を投与すると痙攣をおこすことを報告しました(4)。脳に投与すると痙攣を起こす薬物は多いので、この報告によってアスパラギン酸やグルタミン酸が神経伝達物質であるとは言えませんが、実際にこれらが神経伝達物質であることが後に証明されたので、林髞の研究は高く評価されてしかるべきだと思います。ただ発表したのがローカルな雑誌だったため、ワトキンスをはじめ多くの研究者の目にはとまらなかったと思われます(5)。林髞は直木賞作家・木々高太郎の本名で、慶應義塾大学医学部教授であると同時に作家としても大活躍しました。また松本清張を見いだした人としても有名です。

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グルタミン酸は血液中に高濃度で含まれていても、脳の神経細胞には直接届きません。脳の神経細胞はグリア細胞でびっしりと覆われているため(血液ー脳関門)、多くの場合直接毛細血管などからリリースされた栄養物質を取り込むことができず、必要な物質はグリア細胞から供給してもらうか、自分で合成するしかありません。このことについては後に別項を設けて学習することにしましょう。図2にグルタミン酸の生合成経路を記しました。グルタミン酸は必須アミノ酸ではなく、さまざまな生合成経路があります。

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ワトキンスはオーストラリア人ですが、Ph.D はケンブリッジ大学で取得し、その後渡米してポストドクとしてイェール大学で研究していましたが、友人のすすめで故国のキャンベラにいるエクレス教授のもとに移転し、そこでカーティスらと共同で神経伝達物質の研究を行うことにしました(図3)。彼らは猫の脊髄を使って、グルタミン酸やアスパラギン酸が興奮性の神経伝達物質であることを証明しました(6)。

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ところがグルタミン酸やアスパラギン酸が実際に生体内で使われる興奮性神経伝達物質であるかどうかについては、懐疑的な意見が大勢を占めました。その理由は1)酸性アミノ酸であればD型・L型どちらでもいいなど特異性に問題がある、2)有効な濃度がアセチルコリンやノルアドレナリンと比べて高すぎる、3)興奮性ニューロンの電位変化とは異なるパターンを示す、などでした。しかもグルタミン酸をマウスに皮下注射すると、数時間で網膜の神経細胞が損傷するという結果まで報告されていました(7)。その結果カーティスやワトキンスのグループは長い冬の時代を迎えることになりました。

しかしその時代も彼らは息絶えることなく、地道に研究を進めました。そのひとつはNMDA(N-メチル-D-アスパラギン酸、図4)というグルタミン酸の数十倍の活性を持つアゴニストを発見したことです。この物質はD型の方がL型よりはるかに強い活性を示しました(8)。そして状況をさらに変化させる助け船は、思わぬところから現れました。

太平洋戦争後しばらくの間まで日本では人糞を肥料として用いていたため、多くの人々が回虫に感染していて、定期的に虫下しを服用する必要がありました。そこで様々な薬品が開発されまた使用されましたが、その中にカイニン酸という海藻から抽出されたグルタミン酸骨格を有する複素環化合物がありました(9)。

篠崎温彦(しのざき・はるひこ)らはこのカイニン酸がグルタミン酸感受性シナプスに何らかの影響をあたえるのではないかと考え、ラット大脳ニューロンに適用したところ、グルタミン酸より遙かに強力な興奮作用があることを発見しました(10)。彼らはさらに使君子という植物から抽出された駆虫剤の成分であるキスカル酸が、やはりグルタミン酸より遙かに強力な興奮作用を持つことを報告しました(11,12)。これらの物質はあらかじめグルタミン酸を作用させて脱感作した細胞では無効であることから、グルタミン酸とおなじターゲット=受容体に作用することが示唆されました。

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篠崎らはさらにGタンパク質共役受容体にアゴニストとして結合するDCGIVなどについても研究を行ない(13、図5)、ほかの研究者らによるAMPAの開発(14、図5)などもあって、神経伝達物質としての酸性アミノ酸の地位は確固たるものとなり、現在ではグルタミン酸受容体の全貌が明らかになりつつあります。詳細は「グルタミン酸 その2」「グルタミン酸 その3」に譲ります。

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参照

1)DBpedia, About: Karl Heinrich Ritthausen
http://dbpedia.org/page/Karl_Heinrich_RitthausenBritishJournalofPharmacology(2006)147,S100?S108

2)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%A0%E7%94%B0%E8%8F%8A%E8%8B%97

3)鈴木将貴、神経の働きを調節する新たなメカニズムを発見 KOMPAS
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/sp/contents/medical_info/science/201508.html

4)T.HAYASHI, A physiological study of epileptic seizures following cortical stimulation in animals and its application to human clinics.  Jpn. J. Physiol.: vol.3(1); pp.46-64 (1952)
file:///C:/Users/User/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/PVA09UPG/3_46.pdf

5)Jeffrey C.Watkins & David E.Jane, The glutamate story., British Journal of Pharmacology, vol.147, pp.S100-S108 (2006)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16402093

6)D. R. CURTIS, J.W. PHILLIS & J.C. WATKINS., Chemical Excitation of Spinal Neurones., Nature vol.183, pp.611-612 (1959) 
https://www.nature.com/articles/183611a0

7)Lucus DR and Newhouse JP: The toxic effect of so  dium L-glutamate on the inner layers of the retina.   Arch Ophthalmol 58, 193-201 (1957) 

8)CURTIS, D.R. & WATKINS, J.C., The pharmacology of amino acids related to gamma-aminobutyric acid. Pharm. Rev., vol.17, pp.347-391.(1965)

9)カイニンソウ
https://kotobank.jp/word/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AA-669613

10)Haruhiko Shinozaki, Shiro Konishi., Actions of several anthelmintics and insecticides on rat cortical neurones. Brain Research,vol.24,issue 2, pp.368-371 (1970)
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0006899370901228?via%3Dihub

11)シクンシ
https://www.weblio.jp/content/%E4%BD%BF%E5%90%9B%E5%AD%90

12)Shinozaki H and Shibuya I: A new potent excitant, quisqualic acid: effects on crayfish neuromuscular junction. Neuropharmacology vol.13, pp.665-672 (1974)
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0028390874900562

13)篠崎温彦 グルタミン酸受容体の薬理学 一 アゴニストを中心として 一 日薬理誌(FoliaPharmacol.Jpn.) vol.116, pp.125~131 (2000)
file:///C:/Users/User/Desktop/グルタミン酸/116_125.pdf

14)Tage Honore,Jorn Lauridsen,Povl Krogsgaard‐Larsen, The Binding of [3H]AMPA, a Structural Analogue of Glutamic Acid, to Rat Brain Membranes.Journal of Neurochemistry, vol.38, pp.173-178 (1984)
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/j.1471-4159.1982.tb10868.x

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2019年7月10日 (水)

寒い夏

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異常に寒い夏で、今年はまだ一度もエアコンをつけたことがありません。駐車場の脇にはキノコがたくさん生えてきました。こんなことは前代未聞です。

長袖はしまってしまったので、昨日半袖でいると気温が19℃ということで風邪を引いてしまいました。心臓が細かく拍動するので、呼吸もはやくなって苦しい状態が続き、今朝までずっとベッドで悶々としておりました。ようやく熱も下がって回復しつつあります。

https://www.youtube.com/watch?v=n42Uf72Ildc

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2019年7月 7日 (日)

エッジに日本語を入力すると、直ちにフリーズする → 解決しました

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マイクロソフトエッジに日本語を入力すると、直ちにフリーズするという悲惨な現象に悩まされていましたが、ATOKを最新版にすることによって解決しました。更新では解決できなかったので新品を購入しました。

なのに今まで慣れ親しんだインターネットエクスプローラーからエッジに直ちに移行するという決断ができず、ずるずるとインターネットエクスプローラーを使い続けています。まあ一太郎も Ninja も最新版になったからよしとしましょうか。

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2019年7月 3日 (水)

サラとミーナ217: サラの表と裏

サラは年を経るにつれてタビーがはっきりみえるようになってきました。ミーナは1才の頃と13才の今と柄もメンタルもほとんど変わりがありませんが、サラはずいぶん変わりました。

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猛獣らしい精悍な顔つきは変わりませんが、毎日の調査・点検はほとんどやらなくなりました。そのかわり私の膝でおとなしく休んでいたり、リビングの隅でぼーっとしていたりする時間が長くなりました。やっぱり年なのでしょうか?

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背中からもタビーがはっきりと見えます。

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