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2019年6月29日 (土)

井上道義-新日本フィル:ショスタコーヴィチ交響曲第5番

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空席多しのうわさが飛び交う新日フィルですが、金土のマチネを格安料金にするという新基軸を打ち出しました。井上道義の登場ということもあり、数年ぶりですみだトリフォニーホールにでかけてみました。幸いにして雨もやみ、錦糸町はにぎやかでした。S席4500円、A席2000円(墨田区在住または在勤者はS席3000円、A席1500円)という設定で、ミチヨシの登場にもかかわらずまだ空席があったということは、かなり厳しい状況だと言うことはよくわかりました。

プレトークで井上さんは、人間は誰でも2面性をもっているもので、ショスタコーヴィチも例外では無いと強調しました。ショスタコーヴィチの「ジャズ組曲第1番」は、はじめて実演に接しましたが、大変素晴らしいポップスです。ハワイアンスチールギターをうまく使っていて、日本最初のプロハワイアンバンドであるバッキー白方とアロハハワイアンズが結成されたのが1947年であることを考えると、1934年にこの曲が作曲されたことは驚異的です。井上さんによると、この時代のロシアは皇帝も殺して、全く新体制の国家を建設する途上にあり、音楽でも世界の最先進国だったそうです。

「黄金時代」組曲はバレエ音楽ですが、ストーリーと踊り無しで聴くとそれほどは楽しめませんでした。

休憩をはさんで、またもや井上さんのプレトーク。今度は他の指揮者のショスタコーヴィチ交響曲第5番の演奏はひどすぎるとかましました。テンション激あげのようです。彼の演奏は文学的に汚染されたこの交響曲を、楽譜通りに(本人の弁)演奏しようという試みで、ハーモニーや陰影に細かな配慮を浸透させた至極まっとうな音楽でした。彼の指揮者としてのアクションはオリジナリティー満載で、世界一だと思います。新日フィルの演奏も決して他のオケに劣るということはないので、これからもご健闘を祈りたいと思います。

井上道義:

ハイドン交響曲第6番
https://www.youtube.com/watch?v=vHZmwv9IESk

ショスタコーヴィチ 交響曲第12番「1917年」
https://www.youtube.com/watch?v=XFudgOzQEW8

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