言論弾圧は忌まわしい時代への回帰を想起させる
クルト・ワイル(写真)について前記事で少しふれましたが、ウィキペディアによると:
「1920年代後半より1930年代初頭には彼の劇場音楽や声楽作品が大衆の間で大流行し、アルバン・ベルク、アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー、ダリウス・ミヨー、イーゴリ・ストラヴィンスキーからも称賛を受け、一躍有名になる。しかし、高名なユダヤ人作曲家であったことから、ナチスの当局から危険視されるようになり、後期の作品の発表時には、コンサートの会場でナチ党員によって組織された暴動が何度も起きた。実際、交響曲第二番の演奏会や「マハゴニー市の興亡」組曲("Aufstieg und Fall der Stadt Mahagonny" 、1930年)の演奏会、、『人質』("Die Burgschaft" 、1932年)、『鏡の湖』("Der Silbersee" 、1933年)などの舞台作品の上演は、ナチス当局による暴力的な干渉のため中断せざるをえなかった。」だそうです。
こちら
実はこれと同じようなことが現代日本でも起こっています。それは香山リカ氏の京都府南丹市での講演会(明日24日開催予定だった)が右翼の脅迫によって中止に追い込まれたという事件です。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181122-00000095-asahi-soci
百田尚樹であっても、香山リカであっても講演会を中止に追い込むことは言論の弾圧であり、忌まわしい時代への逆行を想起させます。講演会の中で誹謗中傷・人種差別・虚偽などの不適切な発言があったときには、それについて批判し、また場合によっては法律で取り締まるべきです。日本はまだ言論の自由を守るための法律(不適切発言に対するペナルティーも含めて)が不備だと思います。政権交代したら枝野は必ずこの種の法律を整備しなければなりません。
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