大野-都響:メシアン-トゥーランガリラ交響曲@東京芸術劇場2018・1・20
初めての実演に接するトゥーランガリラ交響曲。指揮は大野さん、コンマスは四方さんです。
エンカナがひとりイヴニング風の衣装で目立つわ目立つわ。メシアンのトゥーランガリラ交響曲は、ガムランやケチャをクラシック音楽化したような曲です。なんていうと怒られるのでしょうが。
現代音楽の中ではメシアンとジョリヴェだけは退屈しない場合が多い気がします。それに、やはり都響実演の迫力はすごいものがあります。
不思議に思ったのは、トライアングルはppでもはっきり聞こえるのに、オンドマルトノ(原田節)はかなり注意して聴かないと聞こえない。なぜでしょう? ちょっと遠くで聴いていたことが原因でしょうかね。この楽器が聞こえないと全然違った曲です。YouTubeなどではかなり大きな音で聞こえます。
ピアニストはヤン・ミヒールスで、万全の準備で素晴らしい演奏です。都響の弦は第6楽章「愛の眠りの庭」で本領発揮。管楽器はスタミナも抜群で、終楽章の迫力も万全でした。打楽器はエキストラの方も多かったですが、盛り上げてくれました。ただもうちょっと悪のりしてもいいんじゃないかとは思います。大野が許しませんかね。
マエストロ大野はいつもシャキッとしたフォルムの堅実な演奏を聴かせてくれます。ただマエストロ小泉とはちょっと違う意味で、何かもの足りないようなもどかしさはあります。すっきり雑味のない京懐石料理というイメージですかね。
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