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2017年8月 8日 (火)

麻枝准 x 熊木杏里 「long long love song」

Imgbアマゾンから分厚い封筒が届く。あれだな。
麻枝准x熊木杏里の「long long love song」だろう。

開けると、奇妙な分厚いブックレットがとびだしてきた。
「Long Long Love Song」 制作日誌、時々入院 麻枝准 ・・・ というタイトルだ。なんじゃこりゃ。

とりあえず読み始める。終われない。
1時間くらいかけて、ようやく読了。

凄い内容だった。プロデューサー(兼作詞・作曲)の闘病と仕事の死闘の記録に圧倒される。

翌日ようやくCDにたどりつく。

Imga


僕らだけの星:曲のスピード感にボーカルがついていくのに必死感あり

Bus Stop:地味だけど、深みのある良い曲だと思う 麻枝のファンも絶賛

小説家とパイロットの物語:クマッキーの声が映える曲 ただメロディーの印象が薄い

Rain Dance:ボーカルが浮かび上がるアレンジが秀逸

約束の歌:メロディーの印象が薄く、はいっていけない

きみだけがいてくれた街:クマッキーのキャラに合わない感じだが、しみじみした曲 麻枝は人生の空虚さを表現したかったらしい

tale of the tree:メロディーが複雑すぎてついていけない 2オクターブ!? 変拍子!?

光の行方:エネルギーを与えてくれる曲

銀色世界:イントロがいい 地味だけど落ち着いてひたれるバラード CDの尺の限界でアウトロが断腸のオミットだったそうで残念

End of the World:アニメの主題歌らしい曲 それだけ

汐のための子守歌:素晴らしいバラード クマッキーの大事なレパートリーになりそう

Supernova:これはちょっと・・・

Love Song のつくり方:この曲だけは麻枝准の詩曲と熊木杏里のボーカルがきっちりシンクロした雰囲気がある。コラボの甲斐があった名曲。

私ははっきり言って現代の若い世代の音楽について行けてない。もちろん熊木杏里・まきちゃんぐ・The fin・洸美など、時代と無関係に音楽をつくっている人たちにはついていっているつもり。麻枝准は現代風の音楽の中心に居る人。だから私にとって、このCDはそのついて行けてない世界を垣間見るきっかけになったように思う。

クマッキーも自分の世界だけにひたって音楽をやっていればいいように思うが、周辺がそれをゆるさなかったり、自分でも壁を感じたりしたのでこのようなコラボを断行したのだろう。

麻枝准はクマッキーのような天才作曲家ではない。なぜなら脳にこびりつくようなメロディをつくることができないからだ。しかし病気を乗り越え、破格の努力を重ねてここまでたどりついたことに拍手とエールを送りたい。クマッキーも麻枝准のプライベートな情念が横溢する詩曲を歌いこなすのは難行苦行だった思う。お疲れ様でした。

きみだけがいてくれた街
https://www.youtube.com/watch?v=lXY6tefsuFw

全曲試聴ムービー
https://www.youtube.com/watch?v=wkkT6503KLc

麻枝准とは? (熊木杏里との対談)
2時間くらいかかりますが、非常に興味深い対談。曲も満載。
https://www.youtube.com/watch?v=0C38LL-61l0

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コメント

はじめまして。コメントさせて頂きます。

私はもともと熊木のデビュー時からのファンでもあり、麻枝准のファンでもあったのですが、ここ数年の麻枝准の作風やメッセージに違和感があり、しばらく彼の作品からは距離を置いていたんですよね。ただ今回熊木の新作が麻枝准とのコラボ作品だと知り、最初は躊躇したのですが、熊木が関わっているということもあり、遅ればせながら手にとって聴いてみました。

感想は案の定、麻枝准の思想面での「悪い癖」が相変わらず抜け切れておらず、私個人としては酷い出来だったなという感想です。特に歌詞やコンセプトでしょうか。

「Bus Stop」は特に顕著ですが「よく生きましたねという勲章は誰がくれるのか」と問題提起をしながら、その答えが「意地を見せろよ」と「必死になって生きてみるよ」なんですよね。


まるで生きるという事に勲章に値する「よい生き方」があり、それを他人が他人に対して「勲章」という権威付けられた言葉を用いて、良いか悪いかの判定を下す権威的な人物の存在を認め、その権威的な人物から「よく生きたという勲章をもらいたい」と言っているように聞こえてならないんですよ。

他人が「よく生きたか」どうかなどと、たかが一人のちっぽけな人間がわかるわけないし、裁定を下していいものではないはずですし、みんなそれぞれが固有の痛みや苦しみ、喜びや幸せを日々感じ生きていると思うのです。

「生きる」という、人が100人いれば100通りの「生き方」があり、決してある一定の基準や物差しでは計ることが出来ない多様性のあるものに対して、「よいか」や「必死か」という言葉を使い各々の生き方を「仕分けよう」とする歌詞にとても違和感を持ちました。

彼はもともと過去に手がけたアニメでドナー登録をした主人公に「生きていた意味が作れる」「生きた証を残せる」というニュアンスの台詞を言わせているんですが、これは裏を返せば「生きていた意味の無い人がいる」「生きた証が無い人間がいる」という事でもあり、すでにこの頃から彼は「生きる」ということに何らかの意味づけや条件付けをし、それを果たせない者は「生きていた意味の無い人」と考えているところがあったんですよね。

様々な思想信条や宗教観が絡み、個々人で考え方が違うとても繊細で慎重さが求められるドナー登録と「生きていた証」を関連づけてしまう、そのあまりの無神経さに、当時私は驚愕し、彼の作品から離れてしまいました。

この「Bus Stop」はその様な彼の「生きた証=よく生きた勲章」という人生の仕分けに繋がる歪んだ思想への憧れの延長から生まれた楽曲だと思いましたし、せっかく熊木をゲストに呼んでおきながら相変わらず悪い癖を存分に発揮しているなと苦笑しながら聴いてしまいました。

サウンド面も熊木のこれまでの音楽ルーツ(フォーク・歌謡曲)やスタイルを無視した過剰なアレンジを施した楽曲を無理やり熊木に当てはめる形の楽曲が多く、スタジオ録音であるにも関わらず、熊木のボーカルがこんなに「苦しそう」に聞こえたのは初めてでした。生のライブで歌えるんでしょうか。

もともと熊木は井上陽水や吉田拓郎への憧れを語り、デビュー時にはたしか「陽水さんみたいになりたい」ということも言ってたはずなのですが、現在、その彼女がたどり着いた世界がこれであるのだとすると、なんだか悲しくなってきます。

せめてもの救いは、このアルバムは彼女の書き下ろしではないということでしょうか。

突然の長文申し訳ありませんでした。

投稿: kt | 2017年11月23日 (木) 16:48

>kt 様

真摯なコメントを有難うございます

投稿: monchan | 2017年11月23日 (木) 23:32

>monchan 様

いえ、こちらこそありがとうございます。重ねて突然の長文投稿申し訳ありませんでした。

個人的に熊木杏里に対しては非常に思い入れがあり、つい熱く衝動的な感想を述べてしまいました。私の母(還暦越え)も熊木のファンなので、このアルバムを聴かせてみたのですが、「いつもの熊木さんらしくないね。これはだめだわ」という感想でした。

monchan様のご指摘通り、全体的に印象に残らないメロディの曲が多く、タイトルを思い浮かべても「どんな曲だったっけ?」という具合でした。それに、無駄に収録時間が長いのも個人的にはマイナスで残念でした。

投稿: kt | 2017年11月24日 (金) 10:41

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