都響-ミンコフスキ ブルックナー交響曲第3番ニ短調@東京文化会館
http://morph.way-nifty.com/grey/2014/08/post-17f4.html
月曜夜の演奏会なのに会場は80%以上の入りで、さすがはミンコフスキです。前回同様Vnを左右に分けて、VlaとVcが中央です。
本日のコンマスは矢部ちゃん(久しぶりに晴れでした)、サイドはゆづき。
最初のハイドンは102番の交響曲。101番は昔「100万人の英語」でよく聴いていました。
https://www.youtube.com/watch?v=pSEaPtZhZ7o
しかし102番とははて? 何だか良くわからないうちに終了。構成だけは整っていても、耳に残るメロディーがないというのは、ハイドンとしては失敗作ではないかと思います。
後半はブルックナーの交響曲第3番。ブルックナーは自分の曲を遠慮なく書き直すのが習慣だった人で、そうなると演奏者はどの楽譜を取り上げたら良いのかわからなくなります。
この曲も1873年版の第1稿が出版されたのが100年以上後の1977年・・・という扱いでした。CDで市販されているのはたいてい最終稿の第3稿で、第1稿は稀少です。第1稿は第3稿より412小節も長い曲で、それを演奏しようというのがこの夜の趣向。私はこの稿を聴くのはCDも含めてはじめてでした。
大編成の曲で、クラリネットはメンバー4人全員が揃うというめずらしい光景がみられました。他エキストラも多数。
長い分退屈するかと思いきや、ブルックナーが思い切り羽を広げて思う存分制作した曲という素晴らしい作品でした。演奏も結構引き込まれる快演で、都響-ミンコフスキの凄さを再認識しました。都響の長所のひとつは「ノリの良さ」ですが、ミンコフスキはそれを妨げず、うまく乗りこなしていたと思いました。特に第3楽章の迫力はめざましいものがありました。これぞブルックナーです。
この曲は1VnとVlaが絶対隣で演奏すべきだということがよくわかりました。そういう風につくられた曲なんですね。
終了後はブラボーが乱れ飛ぶ大熱狂で、久しぶりに見る光景です。
私の隣席に腕時計を見ながら、1分おきにノートにメモをとっていた方がいて、多分録音禁止なので、かわりに記録していたのだと思います。指揮者の卵も大変だなあと思いましたが、普通の聴衆だったとしたらそれはそれで超マニアックです。
こんな曲です(第3稿)
https://www.youtube.com/watch?v=kY4l2Xx3crs
(第1稿)
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