スメタナ「わが祖国」 by フルシャ都響@2017年7月26日ミューザ川崎
フェスタサマーミューザでの都響の演奏は毎年名演続きで、しかも破格の低料金。これは聴き逃せません。
ミューザ川崎は大変素晴らしいホールで、音響だけでなくオケと聴衆の一体感が音楽を盛り上げてくれます。まるで巨大なカタツムリの殻の中で聴いているような感じです。
1Fフロアはわずか11列で、会場全体が非対称の設計です(https://www.kawasaki-sym-hall.jp/seat/)。
永田音響設計事務所(http://www.nagata.co.jp/)のHPに出ていますが、実際に設計したのは松田平田設計事務所のようです。しかし後者のHPにはでてきません。これは震災で天井が落ちたことと関係があるではないかと思いますが、真相は知りません。いずれにしても世界の音楽家が激賞するホールで、天才建築家の作品だと思います。
本日はスメタナの「わが祖国」全曲で、指揮はヤクブ・フルシャ、コンマスは雨男矢部ちゃん、サイドはゆづきです。雨模様ですが傘はいらない程度。ほぼ満席の大盛況です。
めずらしく2台のハープがステージの左右に分かれていて、「高い城」はその2台のハープがからみあって始まります。いやあ素晴らしい音楽です。都響もフルシャも絶好調の感じです。ただ矢部ちゃんのアクションがおかしい。両足を揃えて床の上をスライディングするなど、いつもと違う非常に気持ちの悪い動きで、いったいどうしたのだろうと思いました。なぜか後半はおとなしくなりましたが、さすがにゆづきかマキロンが「気持ち悪いからやめてくれ」とでも注意したのではないでしょうか。
前半は精緻な感じでしたが、後半(「ボヘミアの森と草原から」以降)はほとんどお祭り状態で、奏者の名人芸の饗宴でした。フルシャも何度もジャンプするなど乗りに乗っていました。この演奏会は都響主催じゃないので恒例のベストテンの枠外だと思いますが、含まれていれば間違いなく上位を占める演奏会だったと思います。ただ曲の凄さや感動という観点で言えば、同じチェコの作曲家ですが日曜日のマーラー「復活」には足許にも及ばないとも言えます。
こんな曲です↓
| 固定リンク | 0
「音楽(music)」カテゴリの記事
- タビター都響:展覧会の絵@サントリーホール2024/11/03(2024.11.03)
- World music collection 21: Old songs by Mitsu (=honey)(2024.11.01)
- 布団の季節になりました(2024.10.17)
- 「エロイカ」 by ライアン・ウィグルスワース&都響@サントリーホール2024/10/13(2024.10.13)
- 東京のコンサートホール改修と都響ラインナップ発表(2024.10.10)
コメント