アラン・ギルバート&都響 エロイカ by ベートーヴェン など@東京芸術劇場2017年4月22日
今日は池袋芸劇で都響のC定期です。雨の予報でしたがコンマス矢部ちゃんの行いがやや良かったのでしょうか、終演時にも降っていませんでした。サイドは四方さん。指揮アラン・ギルバート。
出かける前にミューザ川崎のサイトにアクセスして、フルシャの「わが祖国」のチケットを予約。開始時間まで待機してアクセスしたのですが、ブロックごと全部売り切れの場所もあって、かなり慌てました。
エキチカを歩いて行くと、芸劇入り口のパティオ・ドゥ・メトロが改装中でお休みとはがっかりです。ここの焼きカレーが好きなもので。
前回は男性奏者が全員白の蝶ネクタイだったのですが、今回は通常モードにもどりました。美里もロングドレスからいつものボディコンパンツに復帰。
アラン・ギルバートはしなやかで強靱な音楽をやりたいようです。風貌に反して彼なりのエレガンスがゆきとどき、特に弦の音がやせたり、硬くなるのを避ける音作りをしています。都響のためには非常に良いことではないでしょうか。ただどんな曲でも同じコンセプトで金太郎飴という感じがしないでもありません。とはいえ、最初の「エグモント序曲」からヴィヴィッドな演奏でテンション上げてくれます。
2曲目のラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」で、ソリストのイノン・バルナタンが登場。この人は非常に繊細なピアノ演奏をしますが、かなり小柄で、腕力と体重が足りないような感じがします。ロシア風でも米国風でもない、彼独特の繊細なラフマニノフですが、私はこの人はコンチェルトよりも独奏や室内楽の方が向いているように思いました。その証拠に、ソリストアンコールの J.S.バッハ:『わが楽しみは、元気な狩のみ』BWV208より「羊は安らかに草を食み」の素晴らしかったこと。いや参りました。
彼の部屋に私たちオーディエンスが招き入れられて、聴かせていただいた感じです。「私の音楽を聴きたければ、私の中にはいっておいで。外にこれ見よがしに発散するのはあまり好きじゃないんだよ」というイメージでしょうか。
休憩後の「エロイカ」はじっくりと聞かせてもらいました。特に弦の音とまとまりと躍動感が気持ち良い演奏でした。広田氏のオーボエをはじめとして、いつものことながら管楽器(ホルンを除く)・打楽器も素晴らしいと思いました。
アラン・都響の演奏が公開されています。↓のサイトにアクセスし、少し下にスクロールしてクリック。
ベートーヴェン交響曲第7番第4楽章
http://www.tmso.or.jp/j/concert_ticket/detail/detail.php?id=3029&year=2017&month=4
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