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2017年3月24日 (金)

学術研究のレベル低下

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情報速報ドットコムに下のような記事が出ました
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-16044.html

引用開始:日本の科学力の低下が顕著化しています。報道記事によると、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」が日本の研究論文の割合がこの五年間で低下しており、世界における日本の伸び率がダウンしていると指摘したとの事です。

ネイチャーは全世界にある68の科学雑誌に掲載された論文の数を計算し、その中で日本の研究論文が激減していることを発見しました。

2012年の時点で掲載された日本の研究論文が5212本だったのに対して、2016年には4779本に激減。5年間で1割近い433本もの論文が減っている状態で、これは世界的に見ても異常な減少幅となっていました。世界に占める日本の研究論文の割合も、2012年の9.2%から2016年には8.6%に低下しています。

このような日本の低下にネイチャーは、「日本の科学研究がこの10年で失速し、科学界のエリートとしての地位が脅かされている」と警鐘を鳴らしていました。
原因として安倍政権になってから大幅に減らされた大学交付金の影響があると見られ、5年間で大学の研究員も派遣社員のような短期労働者ばかりとなっています。改善するためには交付金の増額や支援が必要不可欠だと言えるでしょう。:引用終了。

このような事態は小泉政権のときから予測されていました。小泉政権は大学などの研究機関のスタッフを期限付きにすることにしたのです。しかも文部省の役人を大学の職員や教員に天下りさせて、支配を強める方向に動きました。安倍政権もこのやり方を踏襲しています。その結果が上のような事態を招いたわけです。

大学が官僚的な運営になり、総定員法によりパーキンソンの法則は成立しないので、どうなるかと言うと、個人の事務仕事が毎年増えるということになります。くだらない形式的な仕事ばかりが増えるのです。小泉以前には大学での研究は大学院生と、パーマネントスタッフである助手・補佐職員達でささえられていました。彼らをパートタイム化あるいは削減することによって成果が細切れになり、次の職を確保するために短期にまとまる仕事をせざるを得なくなって、研究のレベルが低下しました。

私が大学にいたときの経験から言えば、当時(小泉政権以前)は大学のすべての建物に守衛さんがいて、3交代制で常駐していたので、仮眠用宿泊所も整備されていました。また複数の管理人がいて、建物の営繕・電気設備・清掃などを担当してくれるので、古くても清潔な場所で仕事ができました。教授には秘書がいて、各教室の事務室には複数の事務職員、図書室には司書がいました。研究室には技官や教務職員がいましたし、実験所には動物採集人やまかない婦、事務職員など多数が常駐していました。だからこそきちんとした教育研究ができたと思います。

大学は最大限自由で、教育と研究にすべてのエネルギーを注入できるような場所でなければ、優れた研究は生まれません。私は大学・研究の制度に関わる官僚が1年でいいから大学で研究をやってみろと言いたいですね。そうすればあふれる事務仕事がいかに研究意欲を低下させるか、細かく決まった成果が求められる研究がいかに研究の独創性を消滅させるか、などが体験できると思います。

どんな会社でも最初は現場からです。公務員だって警察は交番勤務からです。官僚はあまりに現場を知らなさすぎます。現場感覚を体にしみこませないと、こういう制度を作ったら、こういう結果になるということが予想できません。一方で研究者も1年くらい事務職をやってみることも良い経験になると思います。事務職員に要求すべきことと、すべきでないことがはっきりわかるでしょう。また組織全体の仕事の流れがわかるのも悪くありません。

小泉政権は米国流の研究制度に習おうとしたわけですが、米国の研究の裾野は圧倒的に広大で、ポストドク制度も充実していますし、何かまともな論文をひとつでもまとめれば次の就職口はみつかる可能性が高いのです。国研のパートタイムしかない、しかもそれも簡単ではないような日本とは全然違います。

ただ米国の研究業界でも問題はあって、今中国の留学生が30万人以上流入していて(日本の留学生は台湾より少なく2万人以下)、多くの米国の研究は中国人に依存しています。いまや米国でも、優秀な白人学生が飛び込むには、研究業界での収入がプアすぎるのです。この傾向はトランプ政権でさらに激しくなると思われ、万一人種差別で中国人を追い出すなどという事態になれば、米国での科学研究はぐちゃぐちゃにしぼんでしまうでしょう。もしこれから中国が科学に力を入れなければ、世界の学術研究が崩壊してしまうことになりそうです。

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2017年3月22日 (水)

大野-都響:ブラームス交響曲第4番@東京文化会館2017年3月21日

Imga_2雨の東京文化会館へ。ここは傘をさして歩く距離が非常に短いので助かります。それにしてもほとんど好天だった3月のこの悪天候の日にコンサートとは、大野か矢部の行いがよほど悪かったに違いない。

本日のコンマスは矢部ちゃん、サイドは山本さん。指揮は音楽監督の大野さんです。ソリストはルガンスキーさんの予定だったのが病欠で、ヴラダーさんに交代。平日夜の演奏会にしては異常にお客が詰めかけ、ほぼ満席の大盛況です。

ブラームスのピアノ協奏曲第1番はかなりおどろおどろしくはじまるというイメージがあったのですが↓↓↓
ミュンヘン・フィル(指揮 チェリビダッケ)
https://www.youtube.com/watch?v=KE93NdTBBvc

大野・都響は清々しく小綺麗なスタート。これはちょっとした驚きでした。ヴラダーさんの演奏もスーッと一体感を持った感じではじまりました。ヴラダーさんの演奏を聴いていて、これは大野・都響が彼の趣味・演奏スタイルに合わせたに違いないと思いました。

満場の拍手に答えて、ヴラダーさんはソリストアンコールでリスト:コンソレーション第3番 変ニ長調を演奏してくれました。これがまた絶品。

Imgb休憩後はブラームス交響曲第4番。第1楽章ではフレージングがいちいち作為的に感じられて、これは相性悪いなと思ったのですが、第2楽章からはそれがなくなって指揮者のタクトに乗っていけました。

昔はこの曲は寂寥枯淡のシンフォニーというイメージだったのですが、ここ10年くらいそんな演奏を聴いたことがありません。今日の都響も休憩前の協奏曲の高雅な雰囲気から一転して、肉食系の強烈な演奏で聴衆を圧倒してくれました。

終演後には、本日の演奏会をもって都響を卒業するヴァイオリン奏者の小池賢治さんとヴィオラ奏者の渡辺眞さんへ花束贈呈がありましたが、小池さんの花束がまず矢部ちゃんに渡されたので、「矢部退団か!」と勘違いして腰が抜けそうになりました。矢部経由で小池さんに手渡されてやれやれ。退団する彼らにとっても、今日の素晴らしい演奏会はよい思い出になったのではないでしょうか。

マキロンのハイヒールは似合ってないと思います。スカート着用ならまだしもね。今日は1人だけ逆ストロークなどもあって目立ってました。

ヴラダーさんの若かりし頃の演奏
https://www.youtube.com/watch?v=D8AaEE7hkLQ







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2017年3月21日 (火)

やぶにらみ生物論66: 多糖類

多糖類はタンパク質と異なり、その構造が遺伝子によって指定されていないので、例えばグリコーゲンといっても、同じグリコーゲン分子はないというくらい多様性があります。これはたとえばケヤキの幹や枝が同じ形の樹木がないのと似ています。それでもケヤキをクスノキや桜と識別できるように、多糖類も構成ユニットである単糖の種類、結合の様式などで分類することはもちろん可能です。1種類の単糖で構成されている多糖類をホモグリカン、複数の単糖で構成されているものをヘテログリカンといいます(1)。

まずホモグリカンの代表として、グルコースだけで構成される多糖類をみていきましょう。私たちが主食としている米や芋の主成分はでんぷんです。デンプンは主に植物によってつくられる多糖類で、α-1,4-結合でグルコースが直鎖状に重合したアミロースと、α-1,4結合だけでなく、ところどころでα-1,6-結合で分岐しているアミロペクチンがあります(図1)。

お米の場合、うるち米はアミロースとアミロペクチンがおよそ2:8なのに対して、「もち米」はアミロペクチンのみでアミロースを含んでいないので、枝分かれ構造のあるアミロペクチンがお餅の粘りのもとなのでしょう(3)。アミロースもアミロペクチンもα-D-グルコースだけが重合したもので、β-D-グルコースは含まれていません(図1)。

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デンプンは唾液や膵液に含まれるアミラーゼによって分解されますが、アミラーゼは1種類ではなく、図2のようなα型、β型、γ型、イソ型という4種類があります。α型はいわゆるエンドタイプの分解酵素で鎖の任意の位置で切断します。ただし切断できるのは 1,4 結合のみで、1,6結合(分枝する位置)は切断できません。グルコースダイマーのマルトースは切断できません。

β型は植物などに存在するエクソタイプで、鎖の末端から2つのグルコースをマルトースの形で切り離します。γ型は同じくエクソタイプで、鎖の末端からひとつづつグルコースを切り離します。ヒトの場合マルトースを2つのグルコースに分解する活性も高いとされていて、マルターゼあるいはグルコアミラーゼとも呼ばれています。1,4 結合のみならず1,6結合も分解できるので(4)、αタイプとγタイプのアミラーゼがあればデンプンをグルコースにほぼ分解できます。イソアミラーゼは植物などに存在する酵素で1,6結合を特異的に切断します。

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セルロースはβ-D-グルコースだけが重合した多糖類で、α-D-グルコースは含まれていません(図3)。セルロースは主に植物によって作られますが、草食動物はセルロースを主な栄養分としています。草食動物やシロアリは腸内細菌によってセルロースを分解しており、これらの細菌を体内に共生させることによって生体の素材やエネルギーを得ているわけです。

セルロースはβ-D-グルコースがβ-1,4-結合によって重合した直鎖状のポリマーですが、直鎖同士が非常に水素結合をつくりやすい構造になっているので、シート状の形態になります(図3)。構造は非常に安定で、熱水や酸・アルカリに溶けません。ヒトはこのことを利用して衣服(コットン)や紙を製造しました。

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細菌などが持つセルロース分解システムは複雑ですが、大まかには図4のような3種類の酵素の作用で行われます。このような分解系を利用してさまざまな有用物質を生産しようとする試みは盛んに行われています(5)。特にセルロースからエタノールを得てエネルギー源にしようとする試みは注目されています。セルロースというタイトルの専門誌も存在します(6)。

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植物がデンプンを貯蔵するのに対して、動物はグリコーゲンを貯蔵します。グリコーゲンはα-D-グルコースが α1,4 および α1,6結合で重合しているという意味ではデンプンと同じです。ただ分岐は非常に多く編目のような構造になっています(図5)。分岐が多いということの利点は、少ない容積に多数のグルコースを詰め込むことができるということです。

もうひとつグリコーゲンに特徴的なのは、最初にグリコジェニンという特異な酵素が働くことです。この酵素は自らが基質となり、自分のチロシンのOHにグルコースを結合させ、そこからグルコース鎖を延長させることができます(7、8)。

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グリコーゲンをつくるための最初の反応は
UDP-alpha-D-glucose + glycogenin ⇌ UDP + alpha-D-glucosylglycogenin

次の反応は
alpha-D-glucosylglycogenin + UDP-alpha-D-glucose ⇌ UDP + alpha-D-glucosylglycosylglycogenin

となります。グルコースにUDP(ウリジン2リン酸)がくっついているのは、反応を進行させるためにグルコースを活性化するというしかけです。

ある程度鎖が延長されるとグリコジェニンはお役御免となり、グリコーゲンシンテースや分岐酵素にバトンタッチして鎖延長や分岐が続行されます。グリコジェニンという奇妙な酵素はクララ・クリスマン、ウィリアム・ウェランらによって発見されました(9-12、図6)。

クララ・クリスマンらはUDP-グルコ-スを14Cでラベルして肝臓抽出液に投入してインキュベートすると、トリクロル酢酸で沈殿する分画にラベルが移行し、これによってグルコースオリゴマーがタンパク質に結合していることを示唆しました。ウェランらはこの結合が共有結合であることを証明しました。グリコーゲンがタンパク質と共有結合しているかどうかは、昔激しい論争があったようで、ウェランも刺激的なタイトルの総説を書いています(11)。

自分が基質になる酵素というのは他にないわけではなく、たとえばタンパク質分解酵素のなかには自己消化を行うものもありますが、それはある酵素分子が自分自身を消化するという意味ではありません。

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グルコースの誘導体のひとつとしてN-アセチルグルコサミンについては前回述べましたが、N-アセチルグルコサミンがβ-1,4-結合を繰り返してポリマーになったものがキチンです(図7)。節足動物の体表を被う外骨格の素材として用いられています。セルロースと同様に分子間の水素結合が強力で、丈夫な線維・シートを形成することができます。創傷治癒のための医療用品・化粧品・衣料・農薬などの素材に用いられています(13)。

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さて私たちオピストコンタと植物(プランタ=アーケプラスチダ)というかけ離れた分類学上の位置にある生物が似たような多糖類、すなわちデンプンとグリコーゲンをエネルギー源として貯蔵しているのはちょっとした驚きですが、両者と分類学上離れた位置にあり、ストラメノパイルというスーパーグループに属する昆布などはどのような多糖類を合成しているのでしょうか? 

ウィキペディアによると昆布は夏から秋にかけて重量の40~50%を占めるくらい大量のラミナランという多糖類を合成して貯蔵しておくそうです。それはやはりグルコースのポリマーなのですが、結合様式が β1,3結合 と β1,6結合 からなっていて、オピストコンタやプランタとは大きく異なっています(図8)。

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ヘテログリカンの代表としてヒアルロン酸を紹介しておきます。ヒアルロン酸はN-アセチルグルコサミンとグルクロン酸がβ-1,4-結合した2糖を基本単位として、これらがβ-1,3-結合で重合したものです(図9)。ヒアルロン酸は主に細胞外に放出されて、細胞間のマトリクスとして存在します。ぬめぬめしたゲルのような性質で、関節がなめらかに動くように機能しています。また皮下の結合組織や眼球の硝子体に多量に存在しますが、これはヒアルロン酸が水を保持する能力に優れ、組織や細胞をひからびさせないようにする作用があるためと思われます。

膝の関節に注入することによって疼痛を軽減できますが、徐々に分解されるので、ある期間が過ぎると追加が必要になります。経口ではほぼ効かないようです(14)。毒性がほとんどないのでシワとりなど美容整形にもよく用いられますが、この場合も徐々に分解することは避けられません。また間違って動脈に針が入ると、血管が詰まって悲惨なことになってしまうので、個人的にはあまりおすすめできません。

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参照

1)https://kotobank.jp/word/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%B3-764487

2)ホートン 生化学第3版 p.183 東京化学同人(2002)

3)JA全農やまぐち http://www.yc.zennoh.or.jp/rice/mamechishiki/mame01-4.html

4)酵素辞典 http://www.amano-enzyme.co.jp/jp/enzyme/4.html

5)三重大学 http://www.bio.mie-u.ac.jp/~karita/sub3.html

6)http://link.springer.com/journal/10570

7)畠山巧 ベーシック生化学 第11章 グリコーゲン代謝と糖新生

8)https://en.wikipedia.org/wiki/Glycogenin

9)Krisman CR, Barengo R., A precursor of glycogen biosynthesis: alpha-1,4-glucan-protein. Eur. J. Biochem. vol.52, pp. 117–23 (1975)  doi:10.1111/j.1432-1033. 1975. tb03979.x. PMID 809265

10)Whelan WJ., The initiation of glycogen synthesis. BioEssays vol.5, pp. 136-140 (1986)

11)Whelan WJ., Pride and prejudice: the discovery of the primer for glycogen synthesis., Protein Sci. vol.7, 2038–2041 (1998)  doi:10.1002/pro.5560070921. PMC 2144155Freely accessible. PMID 9761486

12)Whelan WJ., My Favorite Enzyme Glycogenin., IUBMB Life, Vol. 61, pp. 1099-1100 (2009)

13)キチン・キトサン利用技術: http://www.inpit.go.jp/blob/katsuyo/pdf/chart/fkagaku19.pdf

14)変形性膝関節症: http://www.jcoa.gr.jp/health/clinic/knee/koa.pdf

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2017年3月20日 (月)

2016~2017リーガ・エスパニョーラ第28節: バレンシア ファウルで自滅

Braugrana先週はデポルティボ・ラ・コルーニャに敗戦という大失態を演じたバルサ。懲りずに今日も3バックです。

FW:ネイマール・スアレス・ラフィーニャ、MF:イニエスタ・メッシ・ラキティッチ、守備的MF:ブスケツ、DF:ウムティティ・ピケ・マスチェラーノ、GK:テア=シュテーゲン。バレンシアはロドリゴ・ナニ・ミナが故障欠場という気の毒な状態。1トップにはザザではなく、バルサのFWだったムニルを起用。これはカンプノウの試合ということでの粋な計らいなのでしょうか。2列目はオレヤナ・ソレル・カンセロ、守備的MF:エンソ=ペレス・パレホ、DF:ガヤ・マンガラ・ガライ・モントヤ、GK:ジエゴ=アウヴェス。

今日のスアレスは元気です。3分にイニエスタのスルーパスを受けて早速左に抜け出しますが、中央に受け手がいなくて残念。守備はカンセロに抜け出されるなど、相変わらずザルです。攻撃は左サイドはネイマールにおまかせ。右サイドライン近辺にラフィーニャを張り付け、メッシはトップ下というスタイル。これは結構うまくいっています。2週くらい前に比べるとメッシもスアレスも元気を取り戻しました。しかしチャンスを作ってもなかなか得点はできません。

19分にはピケのクリアボールがソレルの前に転がって、あやうく失点するところをテア=シュテーゲンがシュートをとめてくれて助かりました。このあとバレンシアの守備の要エンソ・ペレスにカードが出て、これは大きい。しかしその後GKからのロング1発で1:1の危機を招くなど、守備はほころびが目立ちます。そしてついにCKからマンガラのヘッドで失点。これはきれいに決められました。どうしようもありません。

バルサの反撃は35分。ネイマールのまるでスルーパスのようなスローインをスアレスが拾って見事にゴール。1:1のタイとしました。このあとパレホもカードをもらって、さらに44分マンガラがエリア内でスアレスのシャツをつかんで一発レッド。メッシがPKを決めて2:1。

センターバックが退場、ダブルボランチが2人ともイエローではバレンシアもどうしようもありません。のはずが前半終了直前、左にスルーパスが通って、中央のムニルにラストパス。ムニルに恩返しされてしまいました。これで2:2のイーブンに戻されました。バルサの弱体な守備が際立った瞬間です。マスチェラーノ・ピケ・ウムティティがみんなそこそこ好調なのにこれですから、考えた方がいいですね。

後半はバレンシアはオレヤナをアブデヌールに代えてCBマンガラの穴を埋めました。バルサは8分、メッシが右から狭いニアサイドに右足で強烈なゴール。再びリード。29分にはラフィーニャをAゴメスに交代。44分にはネイマールの左突破からのクロスにAゴメスが合わせてゴール。4:2です。Aゴメスは移籍後初ゴールでおめでとう。

何とか勝てましたが、どちらかと言えばバレンシアの自滅試合でした。バレンシアの伝統が復活したのでしょうか?

https://www.youtube.com/watch?v=9LCLtrsTXTs

https://www.youtube.com/watch?v=mVn4lUKUbuw

https://www.youtube.com/watch?v=GVYO6ttxz90

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2017年3月17日 (金)

ヤバイ話

Mizuhonokinikinenshogakuin_20170310BSフジ・プライムニュースが森友学園問題で微妙な議論をやっています。丸山などというヤバイ人間を呼んだものだから、ときどき反町の顔が真っ赤になるというのが面白い。一つ間違うと番組をつぶされるかもしれないという危機感がただよっています。

腫れ物に触るように忖度しつつもヤバイ話をするのでスリリングです。田崎も晋三に助け船を出そうとするときには、世論の反発を恐れているので顔が赤くなります。それでも昔の偽メール問題を持ち出して、福山を恫喝することは忘れていませんでした。

でも聞いているうちに、官邸のスキームが見えてきたように思いました。最悪近畿財務局と大阪府の責任にして逃げ切ろうということですね。さあ逃げ切れるかな? 松井も必死ですし。

一番重要なのは、自民党と日本会議が教育を戦前のスタイルに戻そうとたくらんでいて、あれこれと話を進めているということです。このことが森友学園問題を契機に明るみに出てきたのです。戦前の教育の洗脳効果は世界でもまれなもので、戦時中に大部分の日本人が戦争を支持していたことが驚きの眼でみられています。大人気の小池都知事が日本会議の幹部だということも忘れてはいけません。日本会議は深く静かに潜行するのです。気がついたときにはもう手遅れになっているというのが彼らの狙いです。

田崎も丸山も迫田前理財局長がキーマンだというなら、証人喚問できるように動いて欲しいですね。佐川氏は前任者の尻ぬぐいをさせられて気の毒ではありますが、人に不快感を与える性格の分だけ損していますね。やっぱり官僚組織のトップには腰が低くて、それでも忖度はあまりしない人間を据えるべきだと思います。しかしそういう種類の人間を、晋三は使いたがらないみたいですね。

>森友学園のtwitter:  https://twitter.com/moritomogakuen1

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2017年3月15日 (水)

2017墓参り

神戸には18才までしか住んでいませんでしたが、折に触れて訪れています。今回は恒例の墓参りです。足腰が悪かったときは大変でしたが、最近は調子が良いので、苦難なく往復できるようになりました。

時間があったので、帰りにハーブガーデンに寄りました。岡山から卒業旅行の下見に来たという学生といっしょにリフトに乗って頂上に上がりました。ここからリフト中間駅までがハーブガーデンになっています。

頂上から神戸の街が見渡せます。街の向こうの海は大阪湾です。

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私が神戸にいた頃の想い出をいくつか文章にしています。お暇な方は是非。

http://morph.way-nifty.com/novels/2016/07/post-eaca.html

頂上にはレストラン・売店・コンサートホールなどがあり、結構楽しめます。

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この建物の裏側に小さなゲートがあり、手で押し開けると摩耶山方面への山道に出ることができます。私は中学・高校時代に何度か摩耶山から歩いて布引の滝までおりてきたことがありますが、ハーブガーデンの造成などで当時の道はわかりません。しかし登山道への出入口を維持してくれていることは有難いことだと思います。

コンサートホールに寄ってみると、中ではリハーサルが行われていました。ショパンを弾いていました。女性の方はステージ衣装着用でピリピリした雰囲気でした。

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日曜日でしたが、新幹線は大変な混雑で、こんなにも大勢の人が移動しなければならないのかと驚きました。なにか社会の構造が間違っているのではないかと考えさせられます。

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2017年3月14日 (火)

2016~2017リーガ・エスパニョーラ第27節: 不可解な3バックでデポルに沈められる

Braugranaガリシアに遠征し、リアソールでデポルティーボ・ラ・コルーニャとのゲーム。ミッドウィークに0:4でアウェイ戦を落としていたバルサは、ホームで奇跡をおこしPSGを6:1で葬りました。全力投球の後の試合はさてどうなるのか?

デポルはホセルの1トップ、2列目ファジル・カルレス=ヒル・ブルーノ=ガマ、守備的MF:ヘルナンティニョス・ボルヘス、DF:ナバーロ・アリバス・アルベントサ・ファンフラン、GK:ルクス。バルサはトップがルイス=スアレス、左右のエストレーもがアルダとデニス=スアレス、MF:Aゴメス・メッシ・セルジ、守備的MF:ブスケツ、DF:アルバ・ピケ・マスチェラーノ、GK:テア=シュテーゲン。

バルサは3:1:3:3という奇妙で難しいフォーメーションです。3バックは442でくる相手に対処するためのものであり、1トップで2列目を分厚くしてくる相手には対応が難しくなります。バルサは永年右サイドにダニというスーパースターがいて、守備から攻撃まで右サイドライン近辺の仕事はすべておまかせだったので、彼がいなくなったあとの混乱がいまだに後を引いている感じがします。ビダルの負傷もチームにとって本当に痛いです。

前半はデニスが右サイドライン際の相手陣深くに張り付くという役割で、それなりに右サイドは攻撃のシステムとしてはうまくいっていたと思いますが、右SBのマスチェラーノの負担が非常に重くなって、守備は厳しい状況でした。結構シュートを打たれました。それに左のアルダが体が重い感じで機敏に動いていません。

デポルの守備はセルタよりかなり上で、メッシとスアレスはきっちり抑えていますし、ラインの統率もきちんとできています。それでも26分のメッシFKからスアレスのヘディングシュートがGK正面に行ったのは残念でした。このあたりから土砂降りになってピッチコンディションが悪くなりました。

36分にセルジが右サイドを完全に突破しましたが、ラストパスの受け手がいなくて残念無念。ここはスアレスかアルダが用意をしていなければいけません。このすぐ後、デポル左サイドからのクロスにホセルが名人芸のシュートを打ちますが、テア=シュテーゲンがぎりぎりではじきます。しかし41分CKをマスチェラーノがギリギリで触ったこぼれ球をテア=シュテーゲンがキャッチしそこない、転がったところをホセルに押し込まれて失点。このままハーフタイム。

後半1分、右サイドからのデニスのクロスを中央のAゴメスがうまくスアレスの前に転がして、スアレスが豪快に決めてくれました。デニスの右エストレーモ、Aゴメスのポスト、は非常に好ましいですね。今日は故障で欠場でしたが、ネイマールが出てくれば相当優秀な攻撃陣になります。

しかし相変わらず守備は穴だらけで、ファジルやガマらに簡単に崩されてしまいます。そしてホセルに打たれて、テア=シュテーゲンが必死にセーヴです。そしてついにCKからヘルナンティニョスに頭で合わされて決勝点をたたきこまれました。

今日の敗戦は私はルーチョに責任があると思いますね。アルダが不調だったので、すぐにイニエスタに代えるべきでした。あとデニスは試合が終わるまで右エストレーモで固定すべきでした。彼がフリーに動くようになってから、攻撃に全然まとまりがなくなりました。

そもそもこの相手に3バックはないと思います。普通にセルジを右SBで使っていれば、こんなにホセルに打たれることはあり得ません。攻撃はAゴメスが中央でポスト役、左右にエストレーモを配して、スアレスとメッシで得点というパターンで行けばと思います。いつまでも昔のバルサスタイルにこだわらず、今いる選手の特徴を生かしたスタイルに変更するべきだと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=5FQ6fxEF-1s

https://www.youtube.com/watch?v=NeFut6IxwqU

https://www.youtube.com/watch?v=ADU9_Kl0h50


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2017年3月13日 (月)

やぶにらみ生物論65: 糖質

生体は核酸とタンパク質だけでできているわけではなく、糖質や脂質ももちろんその構成要素です。糖質の構造の基本は19世紀末に、ここにも何度も登場しているエミール・フィッシャーによって明らかにされ、構造式の書き方も彼が考案したものが現在も使われています(1)。糖質でやっかいなのは異性体が非常に多いことで、きちんと整理しておかないと混乱します。

糖の話に入る前に、図1に異性体のおおまかな分類を示します。


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異性体:異性体(isomer)とは、同じ数、同じ種類の原子を持っているが、違う構造をしている物質のこと。

構造異性体:構造異性体(structural isomer)とは、組成式は等しいが原子の間の結合関係が異なる分子のこと。
ブタンと2-メチルプロパン:組成式はともに C4H10 であるが、ブタンの構造式は H3C-CH2-CH2-CH3 であるのに対し、2-メチルプロパンは H3C-CH(CH3)-CH3 です。

立体異性体:立体異性体(stereoisomer)は、同じ構造異性体同士で、3次元空間内ではどう移動しても重ね合わせる(スーパーインポーズする)ことができない分子。

鏡像異性体:鏡像異性体(enantiomer)とは立体異性体のうち、左手と右手のように鏡に映した形の分子を意味し、鏡像異性体をもつ分子をキラル分子といいます。炭素原子が持つ4価の共有結合の相手がすべて異なる場合、必ず鏡像異性体があり得るので、このような結合を行っている炭素を不斉炭素(キラル炭素)といいます。例えばアラニンは不斉炭素にNH2、CH3、H、COOHという4種のグループが結合しているので、LアラニンとDアラニンという互いに鏡に映した形の鏡像異性体が存在します。

ジアステレオマー(Diastereomer):立体異性体のうち鏡像異性体でない分子。シス-トランス異性体などはジアステレオマーです。

糖類を代表する分子としてまずグルコース(ブドウ糖)をとりあげましょう。グルコースは水溶液中では図2のように、α型とβ型の環状体と中央の鎖状体の3つの形が平衡状態にあります。鎖状体はα型またはβ型に対して構造異性体、α型とβ型は立体異性体ということになります(1、2)。

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鎖状構造のグルコースの異性体に着目してみます(図3)。上から炭素に番号を付けると、2番目から5番目の炭素が不斉炭素です。ここで5番目の炭素の左右と下の構造を固定し(赤で示したOHが右にある)、上だけ可変とすると、図3のように8種類の異性体が考えられます。それぞれの異性体に鏡像異性体が存在するので16の異性体が存在します。5番目の炭素のOHを左側にもってくると異性体の数は32となります。それぞれの異性体には名前があります(3)。フィッシャーは当時の研究法で III がグルコースであることを示しました。

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グルコースには図2で示した3つの形があるので、32x3=96の異性体があることになります。さらにいす型やふね型の立体配座の異性体があるので(4)、それらをカウントすると、とんでもない数になります。糖質のおそるべき複雑さを垣間見ましたが、自然界に存在するグルコースはほとんどが図3-IIIの5番目のCの右側にOHがあるD体です(5)。アミノ酸の場合H2N-C-COOHと書いて、Cの下にHを書きます。これがL体。糖の場合H-C-OHと書いて、Cの下にCH2OHと書きます。これがD体です。

歴史的には結晶に光を照射したときに、右にまがる(dextro-rotatory)か左にまがる(levo-rotatory)かで判定されました。もっと理論的な命名法がRS法ですが、ここでは説明しないので知りたい方は文献(6)を見て下さい。アミノ酸と糖に関してはDL法が一般的です。

グルコースのようにひとつの環でできている糖を単糖とよびます。単糖にはグルコースのように5つのCとひとつのOで構成される環が基本となっているヘキソースと、リボースやキシロースのように4つのCとひとつのOで構成される環が基本となっているペントースが存在します(図4)。この6員環(5C+1O)をピラン、5員環(4C+1O)をフランとよびます。ピラン環でもフラン環でもOと結合している炭素はO以外にC・H・OHと結合している場合不斉炭素であり、HとOHが上下逆のα型とβ型を生じます。リボースはRNAの構成成分ですが、2の位置のOHがHに変わったデオキシリボースはDNAの構成成分です。デオキシリボースのような糖を一般にデオキシ糖とよびます。

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グルコースの2の位置のOHはアミノ基と置換されることもあり、この場合はグルコサミンとよばれます。またアミノ基がアセチル化された場合、N-アセチルグルコサミンとよばれます。グルコサミンやN-アセチルグルコサミンは後に述べる複合糖質・ヒアルロン酸・糖脂質の材料として重要な物質です。サプリメントとしても有名ですが、関節症などに効くかどうかは疑わしいと考えられています(7)。

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鎖状の糖の上端に書かれたアルデヒドのOと下端のCH2OHのH2のうちひとつのHが失われて環状化するとラクトンが形成されます。グルコースの場合グルコノラクトンとなります。このグループの化合物にはビタミンC(アスコルビン酸)という人類には必須の物質があります(図6)。ビタミンCはグルコースからやや複雑な経路で合成されます(8)。ビタミンCは私たちの体の中でコラーゲン合成、スーパーオキサイドの除去などの重要な役割を果たしています。

ヒトはビタミンCを体内で合成することはできません。私たちの祖先のサルが果実を主食としてビタミンCを日常的に外界から得ていたため、合成経路をになう酵素が突然変異してしまったままになったため活性が失われたと考えられています。霊長類の中でも、キツネザル・アイアイ・ロリスという原始的なグループはビタミンCを合成することができますが、ヒトを含めたそれ以外のグループは合成できません。

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さて単糖だけでも膨大な異性体が存在するわけですが、これが2糖となるとそのかけ算となる上多彩な結合が存在しますから手に負えません。とはいえスキップするのもどうかと思うので、少しだけ紹介しておきます(図7)。グルコース+グルコースでできている麦芽糖(マルトース)は、デンプンがαまたはβアミラーゼによって分解されたときに生成する2糖類です。甘味料の他点滴にも使用されています。急激な血糖値の上昇を防ぐには2糖が有効です。麦芽糖はαグルコシダーゼの作用によって徐々に分解され、2分子のグルコースになります。

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ショ糖(シュークロース)はグルコース+フルクトース(フラクトース)で構成される、自然界に最も多量に存在する2糖です。自然界では植物だけが合成できる化合物です。動物はインベルターゼという酵素でグルコースとフルクトースに分解して利用することができます。どうしてサトウキビやテンサイがショ糖を大量に蓄積するのか、調べましたがわかりませんでした。想像するに、ショ糖はデンプンなどと違って、草食動物に対して歯を溶かすなどなんらかの毒性があり、サトウキビやテンサイを好んで食べる動物に危害を与えるために合成するのかもしれません。

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糖の正式な命名法は(9)を参照していただくことをおすすめします。

参照

1)http://受験理系特化プログラム.xyz/organic/fischer-3

2)グルコースの構造式:
http://sci-pursuit.com/chem/organic/glucose_structure.html

3)32コの異性体:
http://ameblo.jp/apium/entry-10212514628.html

4)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B5%E3%81%AD%E5%9E%8B

5)http://kusuri-jouhou.com/creature1/suger.html

6)立体配置の記述法:
http://www.chiral.jp/main/R%26S.html

7)Wandel, Simon; Jüni, Peter; Tendal, Britta; Nüesch, Eveline; Villiger, Peter M; Welton, Nicky J; Reichenbach, Stephan; Trelle, Sven (2010). “Effects of glucosamine, chondroitin, or placebo in patients with osteoarthritis of hip or knee: network meta-analysis”. BMJ 341. doi:10.1136/bmj.c4675. ISSN 0959-8138.
http://www.bmj.com/content/341/bmj.c4675

8)ビタミンCの真実:
http://www.vit-c.jp/vitaminc/vc-02.html

9)http://nomenclator.la.coocan.jp/chem/text/carbohy.htm




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2017年3月11日 (土)

孫崎の言っていることは正解だと思う

http://www.asyura2.com/17/senkyo222/msg/198.html

籠池がトカゲのしっぽ切りは許さないと言ったのはポロリと出た本音。

Mizuhonokinikinenshogakuin_20170310


(写真はウィキペディアより)

あきれるしかない

http://saigaijyouhou.com/blog-entry-15847.html

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2017年3月10日 (金)

サラとミーナ184: 妥協

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寒の戻りがきつい昨今ですが、皆様如何お過ごしでしょうか? 猫たちは相変わらず元気で過ごしております。三角屋根の猫ベッドはサラとミーナがうちに来た当初(約10年前)からあるのですが、長い間めったに寝床に使うこともなく放置されていました。それがなぜか最近人気で、きっかけはサラがその入り口を寝床に使い始めたことです。サラは閉所恐怖症なので、奥までははいりません。それがある日ミーナが奥まで侵入して寝始めたので、そこまで行けないくせにサラがカチンときたようです。かなり緊張した面持ち。

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結局このような形で妥協が成立しました。しかしここでミーナがサラの顔を後ろ足で蹴るようなことがあると、サラは激怒します。

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窓際のベッドでは、ほぼ闘争はなくなり、このような平和共存となりました。どうもひとつの案件ごとに、闘争→妥協→平和というステップをふまないとおさまらないようです。人間でもおなじでしょうかね?

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2017年3月 8日 (水)

2016~2017 リーガ・エスパニョーラ第26節: 不思議な好調でセルタを壊滅

Braugrana_2ルイス・エンリケがやめる本当の理由はよくわかりませんが、来シーズン以降メッシ・スアレス・イニエスタ・ブスケツらの年長組を徐々にひっこめて、新戦力に置き換えていかなければならないという途方もなく困難な仕事は、自分ではなく新監督がやった方がいいだろうと思ったのだろうと、私は考えます。

セルタ・デ・ビーゴをカンプノウに迎えます。スアレスの1トップで、左右のエストレーモがネイマールとラフィーニャ。トップ下がメッシで、守備的MFがラキティッチとブスケツ。DF:アルバ・ウムティティ・ピケ・セルジ。セルジは攻撃時にはラフィーニャの内側に上がっていく感じです。GKはテア=シュテーゲン。

セルタは451か541かよくわかりませんが、トップはスウェーデン人のグイデッティ。攻撃に参加するのは主にイアゴ・アスパスとヴァスあたり。ボンゴンダ・ラドヤ・ウーゴ=マージョ、ジョニー・セルジ=ゴメス・カブラル・ロンカリアで守備。GKはセルヒオ=アルバレス。

バルサはなぜか最近ではまれにみるくらい動きがいいです。ネイマール・スアレス・メッシも元気いっぱいで、19分にはスアレスがポストにあてて、跳ね返りをメッシがポストにあてるというお馬鹿なプレーもありましたが、負ける気はしません。ネイマールは相変わらずファウルを誘発します。フェイントで抜かれるというのはDFにとっては屈辱で、そのくらいならファウルで止めた方がいいと思うのでしょう。ウーゴ・マージョのタックルはかなり危険でした。

21分には思わぬピンチでこぼれ球をロンカリアにフリーで打たれますが、当たり損なってラッキーでした。すぐ後の24分にメッシが中央を疾走してそのままゴール。これはセルタの守備がダメですね。先制点はバルサ。さらに40分には、ラキティッチ→メッシ→ネイマールときれいなパスがつながって、最後はネイマールがループで決めるという美しいゴール。ここでハーフタイム。

後半12分、ラフィーニャからゴール前でラキティッチにパスが出て、ラキが股抜きゴール。バルサは16分にはブスケツを休ませ、マスチェラーノに交代させる余裕です。
16分にはメッシが左に侵入し、ゴール前にラインとパラレルなクロスを供給。これに足を出したのが何とウムティティ。バルサでの初ゴールです。これで4:0。余裕のある試合の証明です。さらに19分にはメッシが右から自分で持ち込んでゴール。マニータとなりました。

バルサは新しいシステムに少し慣れてきました。後半はウムティティを右SBにコンバートするという新機軸もありました。まあ彼は守備ならどこでもできますが、私的には右SBはちょっとうなずけません。ブスケツが引っ込んだときにボランチをやるというならまだ理解できますが。重傷者が出たときの特別ルールがあるわけですから、右SBをさっさと補強すべきでしょう。どうしてこんなにのんびりしているのか理解できません。

セルタの守備はお粗末です。ちょっと疲労している感じもありました。バルサの動きが良かったとか書きましたが、この点を考えるとまだ錯覚かもしれません。

https://www.youtube.com/watch?v=lwNUwhjpXj4

https://www.youtube.com/watch?v=nIcm73RGRdY

https://www.youtube.com/watch?v=12AxZmHypBk



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2017年3月 7日 (火)

やぶにならみ生物論64: 制御タンパク質他

数回にわたってタンパク質とは何かをざっくり述べてきましたが、最後に「制御因子他」のジャンルに属するものについてふれておきましょう。

酵素などは基本的には作られる量と壊される量によって制御されています。その他に他の酵素によって修飾されたり、ビタミンや生成物などの低分子物質によっても制御されます。しかし中にはわざわざ自分の活性を制御する専門のタンパク質が遺伝子として存在するようなラグジュアリーな酵素も存在します。ODC(オルニチン脱炭酸酵素)はそのひとつです。

オルニチンはすでに述べたように(1)、尿素サイクルに含まれる物質で、アンモニアを解毒し排出するうえで重要な位置にありますが、それ以外にODCによってオルニチンはプトレシンに代謝されます。

H2N-(CH2)3-CH(NH2)-COOH(オルニチン) → H2N–(CH 2)4–NH2 (プトレシン)+ CO2

プトレシンを起点として、いわゆるポリアミン類-スペルミジン・スペルミンが合成されます。ポリアミンは精液に多量に含まれますが、その機能は細胞増殖、イオンチャンネルの制御、DNAの安定化など多岐にわたっており、まだ完全には解明されていません(2)。ポリアミンは多すぎても少なすぎても生物が生きていく上で障害になるので、ODCの活性は厳密に制御されなければなりません。余談ですが、そういう意味ではオルニチンをサプリメントとして摂取するのは、体に負担をかけることになるのではないかと危惧されます。

そこで登場するのがODCアンチザイムという制御因子で、このタンパク質がODCに結合することによって、ODCは迅速に分解されます(図1、参照3)。結合状態での分子形態なども報告されています(4)。ODCアンチザイム自身がODCを分解するわけではなく、あくまでもODCの形態(コンフォメーション)を変化させて、タンパク質分解酵素が見つけやすいターゲットにするということです。

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アンチザイムとは違うアロステリックモデュレーターとして機能する因子にもふれておきましょう。図2のように細胞膜を何度も貫通するタンパク質は数多く存在しますが、それらは外界からのシグナル(例えばホルモン)を受けて、分子形態が変化し、細胞内に出ている部分を使って外界からきたシグナルを細胞内に反映させるべく仕事をします。このような機能を正方向(+)あるいは負方向(-)に導くためのタンパク質性制御因子が存在します(図2、参照5、6)。このような制御因子(アロステリックモデュレーター)は膜貫通タンパク質等に結合することによって、その構造を変化させ、機能に影響を与えています。

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制御因子のなかにはDNAと結合して転写を制御しているものもあります。これらは通常転写因子(transcription factor)とよばれています。例えばbZipというタンパク質は、C末側でαヘリックスがロイシンなどを介して結合してダイマーを形成し、N末側ではトングのようにDNAをはさんで転写を制御します(図3)。2本のαヘリックスがジッパーのように重なりあって結合している部位をロイシンジッパーといいます。

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またZif268(またはEGR1)という転写因子は、分子内にジンクフィンガーという部位(図4A)を3ヶ所持っており、その特異な構造を使ってDNAに結合します(図4B)。ジンクフィンガーというのは名前の通り亜鉛原子を抱え込んだ構造で、図4Aでは2つのシステインと2つのヒスチジンが亜鉛原子と結合しています。2つのβシートと1つのαヘリックスを含んだ構造が亜鉛原子によって安定化されているようです(図4B 参照7)

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ロイシンジッパータンパク質やジンクフィンガータンパク質は数多く存在し、またそれぞれがさまざまな遺伝子を発現させるために必要なので、機能によって分類や命名ができないため、酵素などと違って暗号のような名前になっています。タンパク質分子をいくつかの領域に分けて、それぞれをドメインとよぶことがあります。その場合ロイシンジッパードメインとかジンクフィンガードメインなどとよばれます。

もうひとつ、bHLH(basic helix-loop-helix)というドメイン(図5A)をもつ転写因子について述べておきます。このドメインは図5Aのように、2つの短いαヘリックスがループ状の構造でつながっています。このグループを代表する転写因子はMyoDです。MyoDはE12という別の転写因子とヘテロダイマーを形成して2本足のような構造をつくり、塩基性アミノ酸を使ってDNAと結合します(図5B)。

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MyoDは R.L. Davis らが発見した元締め的転写因子で、筋肉形成という極めて複雑なプロセスにゴーサインを出すマスター制御因子とされています(8、9)。発生の途中で未分化細胞を筋細胞に分化させるだけでなく、例えば筋トレをしたときもこれが発現して筋肉が増強されると考えられています。将来工場で細胞を分化させて食糧を製造するというようなことがあるとすれば、MyoDはキーファクターとして使われるかもしれません。

転写因子にはこれらの他にも非常に多くの種類があり、きりがありませんが、細胞がそれぞれ特徴を出すためにどの道を行くか決めるハンドルのようなものです。ノーベル賞の山中4因子(Oct3/4、Sox2、Klf4、c-Myc)もすべて転写因子です(10)。これらはいったん来た道を逆行して元に戻るプログラムを進行させる因子とも言えます。

最初に「制御因子他 」と書きましたが、「他 」というのは例えばヘモグロビンです(図6)。ヘモグロビンは(グロビン+ヘム)x4で構成されるタンパク質で、グロビンも含めると真核生物のみならず、酸素を利用する生物には細菌も含めて広範囲に分布しています(11)。このタンパク質は酵素でも、構造タンパク質でも、制御因子でもなく、酸素や二酸化炭素を運搬する担体として使われています。

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そのほかにもリボソームというタンパク質製造マシーンではRNAと共に100種類近いタンパク質がそのパーツとして働いています。メッセンジャ-RNAを製造する工場であるスプライソソームなどでも多くのタンパク質がそれぞれ役割を果たしています。すなわち酵素・構造タンパク質・制御因子以外にも重要な役割を担っているタンパク質は数多く存在します。

参照

1)http://morph.way-nifty.com/grey/2016/05/post-8705.html

2)栗原新、ポリアミンのとても多彩な機能、生物工学会誌 vol.89,p.555 (2011)
https://www.sbj.or.jp/wp-content/uploads/file/sbj/8909/8909_biomedia_3.pdf

3)村上安子, 松藤千弥、迅速なポリアミン制御を可能にするオルニチン脱炭酸酵素の分解系、化学と生物 Vol. 39, No. 3, pp.171-176 (2001)・・・アンチザイム
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/39/3/39_3_171/_pdf

4)Hsiang-Yi Wu et al., Structural basis of antizyme-mediated regulation of polyamine homeostasis. Proc Natl Acad Sci USA, vol. 112 no. 36, pp. 11229–11234 (2015)
http://www.pnas.org/content/112/36/11229.full.pdf

5)Lauren T. May, Katie Leach, Patrick M. Sexton, and Arthur Christopoulos, Allosteric Modulation of G Protein-Coupled Receptors
Annual Review of Pharmacology and Toxicology  Vol. 47, pp. 1-51 (Volume publication date 10 February 2007)
http://www.annualreviews.org/doi/10.1146/annurev.pharmtox.47.120505.105159

6)J.N. Kew, Positive and negative allosteric modulation of metabotropic glutamate receptors: emerging therapeutic potential., Pharmacol Ther. vol.104(3), pp. 233-244 (2004)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15556676

7)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%A%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC

8)Robert L. Davis, Harold Weintraub, Andrew B. Lassa, Expression of a single transfected cDNA converts fibroblasts to myoblasts.
Cell, Vol.51, Issue 6, pp. 987–1000 (1987)

9)Ma, P.C.,Rould, M.A.,Weintraub, H.,Pabo, C.O.Crystal structure of MyoD bHLH domain-DNA complex: perspectives on DNA recognition and implications for transcriptional activation. Cell vol.77, pp. 451-459 (1994)

10)iPSビズ ヤマナカファクターとは http://ips 細胞.biz/dic/30.html

11)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%A2%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%93%E3%83%B3

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2017年3月 5日 (日)

井上-都響 ドヴォルザーク交響曲第8番他@八王子オリンパスホール2017年3月5日

Imga八王子へは2時間30分はかかるので、ロングトリップです。それでも行ってみようと思わせるメンツと曲目でした。駅前のオリンパスホールは素晴らしいホールでした。特に2Fのデザインが落ち着いて聴ける感じで気に入りました。ステージも広い印象があり、フルオーケストラも余裕を持って展開できます。立ち席があるというのもめずらしい。

ただ信じられない問題がひとつありました。2F・3Fへの階段があり得ないくらい狭く、ひょっとすると、もともとエスカにするはずのところが、何らかの事情で階段にかわったのではないかと思いました。

それが1ヵ所だけですから、終演後もいったん全員止めて、少しずつ誘導するというとんでもない状況になります。火でも出てパニックになったらどうなってしまうのでしょうか? 誰が設計したのか知りませんが、これは欠陥建築物です。

ホールに入る前にそば屋で昼食をとりました。案内された席について、ふとふりかえるとそこに本日のマエストロ井上さんが座っておられました。例によってオーラを噴出しつつ、フラフラと出て行かれました。コンマスは山本さん。サイドはマキロン。客席は80%くらいの入りでしょうか。

演奏はやはり、はるばるやってきた甲斐がありましたね。最初の「中央アジアの草原にて」から、壮大なスケールのスペクタクルで圧倒されました。南方さんのイングリッシュホルンの茫漠たる響きが良い雰囲気を醸し出します。柳原やサトー氏も良い味出してました。

2曲目はラフマニノフのコンチェルト。超人横山のピアノは京懐石の味わいで、都響もすごいコンセントレーションでサポートしていました。やまない拍手とマエストロの指示に従って、ソリストアンコールもやってくれました。曲目は横山幸雄:オマージュ・ア・ラフマニノフ ~ヴォカリーズ~ でした。これ名曲だと思います。

休憩後のドヴォルザーク交響曲第8番は井上・都響の本領発揮で、ボヘミアの美しい台地と民俗を沸々と想像させてくれました。管も弦も実にニュアンス豊かな演奏で堪能させてくれました。日本人には茶目っ気出すとかえってしらける感じの人が多いのですが、井上さんは板についていて、これは指揮者として圧倒的に有利です。独特の指揮スタイルがはまっていますね。

横山幸雄

https://www.youtube.com/watch?v=lI0grn8uaE0

https://www.youtube.com/watch?v=W9gu5YuQqbw

井上道義

https://www.youtube.com/watch?v=yEnak1NCsbg

https://www.youtube.com/watch?v=D4lEJQGQ8oI

マエストロ井上のお言葉

人は良く言う「なんだか時の過ぎるのが早くって・・・あらまあ、さっきお正月だと思ったらもう桃の節句・・・嫌だわ、年取るのも無理がないわね」
みたいな会話にはいつも賛同しないで嫌われる。
 
「そりゃ、楽しい事をやってないからなんじゃないの?生き甲斐のある時間を過ごしていないんじゃないの?」
とか言う俺だ。ひひひ。
 
特に俺は夜には必ず夢を見るんで、1日が何だか2倍ぐらい長く感じるイカレポンチだ。
 

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2017年3月 3日 (金)

2016~2017リーガ・エスパニョーラ第25節: ヒホンに順当に勝利も、監督が突然辞任を発表!!

Braugranaカンプノウでスポルティング・ヒホンとミッドウィークの対戦です。

今シーズン、ルーチョはもともとアレイシ・ビダルを使う気が無くて、セルジを右SBで使っていましたが、ビダルの移籍がダメになってから気を取り直して使い始めたのですが、これが結構よくて、安定した守備と鋭いクロスなど活躍していたのですが、そのビダルが負傷長期欠場となっておかしくなりました。単にセルジを右SBで使うシステムに戻せば良いはずが、なぜかシーズン終盤になって新基軸の3バックをはじめて、アトレチコ戦ではかなり苦戦しました。いずれにしても、セルジひとりで右SBをやるのは不可能なので、特例の補強は必要ではあります。

残りのシーズン3バックでいくのでしょうか? 不安ですねえ。マチューも故障しましたし、ディフェンダーの問題は山積みです。バルサはスアレスの1トップ、2列目がネイマール・デニス=スアレス・メッシ・ラフィーニャ、ラキティッチとブスケツが守備的MFなのですが、並んでいるわけではなく、ブスケツはCB兼任、ラキは攻撃的MF兼任という感じです。DF:アルバ・ウムティティ・マスチェラーノ、GK:テア=シュテーゲン。

ずっとミッドウィークに試合があると、前の3人がでずっぱりのバルサは体調維持が難しくなり、どうしてもスタミナを温存するために休む時間が増えます。これはまずいですね。ビダルが元気だと、パコとの相性は非常にいいと思うのですが、メッシ・ネイマール・セルジあたりとはあまり相性が良いとは言えない感じがします。

ローテーションを使ってきたのはなんとヒホン。1トップ:カルロス=カストロ、2列目:ブルギ・アルバレス・カセス・ドゥグラス、ボランチ:シャビ=トーレス、DF:エチエジレ・ババン・ファン=ロドリゲス・リージョ、GK:クエジャル。降格圏内のチームなので、降格争いに備えてのローテーションとは有難いお話です。しっかり勝たせてもらわないとね。

9分マスチェラーノのロングフィードにメッシがするするDF裏に抜け出して、GKが出てきたところを頭に合わせてゴール。こんなに簡単に点が取れていいのでしょうか? DFラインが1人ずれていてオフサイドをとれませんでした。

11分ネイマールのロングパスをスアレスが受けてGKを抜き、深い位置から逆サイドのポストを狙ったシュート。これをファン=ロドリゲスがクリアし損なってオウンゴール。なんとも・・・。

楽勝かと思ったのですが、22分カウンターからアルバレス→カストロとパスが通ってゴール。ブスケツが間に合わず、3バックの弱点が露見しました。ちょっと強いチームが相手だと、この不安定なシステムのためにボロボロになってしまうかもしれません。

しかし今日は相手が相手なので。27分ババンのクリアボールがおあつらえ向きにスアレスの前にきてボレーでゴール。

後半も開始早々メッシからスアレスに替わって出ていたパコにラストパスが通って4点目。この後メッシもAゴメスと交代。それで21分ネイマールに出番が来てラキがもらったFKを強烈なバナナでたたき込んで5点目。今日のネイマールはシュートミスが多くて残念な日でしたが、これで一応仕事ができました。そのラキティッチが強烈なシュートで仕上げの6点目をとって試合終了。

https://www.youtube.com/watch?v=nqnZRKXLZVA

https://www.youtube.com/watch?v=Zv_czVTKoQQ

https://www.youtube.com/watch?v=IKN-U4GTNEY

https://www.youtube.com/watch?v=6grlQTv4MGI

このあと、なんとルイス・エンリケ監督が今季限りでの退任を発表しました。現在のバルサは非常に難しい転換期にあり、誰が監督をやってもバルサがカンテラから選手にたたき込んできたサッカーと、外部から来た選手との折り合いをつけるのが難しかったと思います。メッシ-チャビ-イニエスタ-ダニ-ブスケツの細かいパス回しから、密集の隙間を割って点を取るというサッカーはもうできません。今その臭いがするのはメッシ-ネイマール-セルジ-ブスケツあたりでしょうか。

最近採用した選手達はスアレス・ラフィーニャ・ラキティッチ・アルダ・デニス・Aゴメス・ビダル、みんなある程度フィジカルも強くて、そこそこスピードもテクニックもあり、バルサはチームとして奇術的なサッカーからスマートなサッカーに変身するべく作戦をたててきたような気がします。そんな中でアレイシ・ビダルを意固地に使わなかったりしたルーチョの真意がよくわかりません。古いバルサスタイルに固執したとも思えないのですが・・・。

次期監督のバルサファン投票をもうやっていて、圧倒的にホルヘ・サンパオリが人気だそうですが、私はどんな人かよく知りません。セビージャの監督になったばかりなので、1年で引き抜くのはちょっとアコギかと思います。いずれにしても、妙に意固地な監督が就任しないようにお願いします。

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2017年3月 1日 (水)

BSフジのプライムニュース 遠のく財政健全化目標

A0006_002418BSフジのプライムニュース 「遠のく財政健全化目標」をみましたが、ここでわかったことは、もう日本の経済は経済学者がどうこうできる段階を越えたということです。

一番キャラ的に面白かったのは佐藤主光で、内容はともかく話をあきさせないところは、ある種の天才。一番まともだと思ったのは小幡績で、「ちゃんと学会でも認められている人を政府のご意見番として使え」と言うのはごもっともです。

晋三は自分の素人としての好みで、学会から無視されて、もう転業しているような人の理論を採用し、その下僕の学者を使っているわけですから、当然ながら強烈な批判です。一番つまらないのはF(内閣官房参与)で、○○の一つ覚えしか言わない上に、根拠を掘り下げたり、詳しく展開したりすることもありません。反町もかなりこの人にはご機嫌斜めでした。

日本がやらなければいけないことははっきりしていて、10年くらいのスパンで言えば、「人口増加」と「イノベーション」ですから、政府が出来ることは、1.外国人の移住促進 と 2.研究投資の拡大 しかないです。

私的にさらに付け加えるなら、「自由貿易から管理貿易への転換」です。そうしなければ安定的なウィンウィンの関係などあり得ないので、どちらかの国がトランプのようにブチ切れることになります。この点は池上晋も含めて、多くの識者がまだまだ自由貿易に未練たっぷりなのは残念。

通販のカタログをみてください。製造国がちゃんと書いてあります。日本の製品は非常に少ないですよ。大部分の日用品・衣料品・靴・家具・電化製品などは中国と東南アジアの製品です。安くて良い製品なんだから当たり前です。これでいいわけないですね。原発も新幹線も売れませんし、三菱が航空機を製造して売ろうとしたのですが、なんといつまでたっても製品ができません。つい最近まで日本の一流企業だったところが、中国や台湾に買収されるような昨今です。

このような状況は管理貿易をやらなければ変わりません。これからますますひどくなるばかりでしょう。中国や東南アジアに拠点を移した会社が日本にもどってくるようにならなけらば、グローバル企業だけが微笑むブラックな国になり果てるでしょう。

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