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2017年2月 5日 (日)

スノーデン by オリバー・ストーン

Imgsnowスノーデンの活動についてはすでにドキュメンタリーが撮影・公開されているので、左の映画パンフレットを見たときにはちょっと驚きました。

ジョセフ・ゴードン=レヴィットが扮するスノーデンはまるで本人のようで、演技もまるで本人が話しているかのようなキャラメイクでさらに驚きました。上官を演じるリス・エヴァンスも素晴らしく、緊張感と臨場感を盛り上げていました。

スノーデンはもともと愛国青年で、志願して特殊部隊に入隊して訓練を受けたほどでした。しかし体力では勝負にならず、除隊してCIAで働くことになりました。しかし2007年頃そこで行われている個人の私生活までのぞき見るというおぞましい活動に恐怖を感じて離職します。

当時ドイツのメルケル首相の携帯電話が盗聴されていたことが発覚したのが、私には衝撃的でしたが、すでに当時からCIAは個人のメールやSNS、チャットの内容などを、まるでグーグル検索のように検索できるシステムを確立していました。

民間に出たスノーデンでしたが、なんとその後NSAの契約社員として、東京のNSA本部で仕事をすることになりました。当時のNSAが東京で何をやっていたかということもスノーデンは暴露しています(1、2)

私たち日本人にとって衝撃的なのは、NSAが日本で行っていたことです。日銀や民間企業職員の自宅盗聴からはじまり、あらゆる市民が監視されている状態にあります。スノーデンは「米国によって、送電網やダム、病院などの社会インフラに不正プログラムが仕込まれ、もし日本が同盟国でなくなったら不正プログラムが起動し、日本は壊滅する」と証言しています(3)。

彼はその後ハワイのNSA工作センターに勤務し、そこからデータを持ち出して逃亡することになるのですが、どのような方法で持ち出すかというのがこの映画の山場です。是非その緊張感を味わって欲しいと思います。

現政権はともかくアメポチとして生きるのに必死で、そのために憲法に抵触するような法改正をどんどん行って、最後には憲法も変えようとしている連中です。スノーデンやオリバー・ストーンが願っているのは、そのような政権によって催眠状態にある日本人に覚醒して欲しいということです。

1) http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49507

2) http://mat-ottomo.jugem.jp/?eid=448

3) http://www.dailyshincho.jp/article/2017/02020557/?all=1

上映館: http://www.snowden-movie.jp/theater/

公式サイト: http://www.snowden-movie.jp/

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