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2016年10月14日 (金)

棋士と将棋ソフト そして嫌な感じ

A1180_008696将棋の三浦九段が公式戦の出場停止になりました。対局の途中に将棋ソフトをみたのではないかという疑いですが、もし確証がないのにこのような処分がなされたのならおかしな話です。単にボディチェックをしてスマホを預かれば良いだけの話だと思いますが? 
http://www.asahi.com/articles/ASJBD6GMGJBDUCVL02R.html

まあそれはそれとして、この話に気持ち悪い思いがした人は多いのではないでしょうか。バレーボールなどではコンピュータを見ながら選手に指示を出していますし、サッカーも選手の動きをコンピュータで徹底的に分析して、作戦の指示を出しています。将棋や囲碁ほどダイレクトではないですが、もしコンピュータに相談するのがいけないのなら、これも灰色でしょう。

日銀・民間銀行・保険会社などもコンピュータを駆使して政策や投資を決めていると思われますし、そのうち警察・軍隊・裁判所などもコンピュータに相談して逮捕・釈放・攻撃・守備・有罪・無罪などをきめることになるでしょう。飛行機の操縦も自動化されていますし、車の運転もそのうち自動化されるでしょう。家事や介護もロボットにおまかせになろうかと言う時代に、テーブルゲームだけコンピュータ禁止というのは奇妙な感じがします。

その奇妙な感じというのは、「もう人間なんて存在が無意味なのではないか」という疑念がわいてくるからです。テーブルゲームも人間が対戦するのは2軍戦で、1軍戦はコンピュータソフト同士の対戦というのが今や本当のところでしょう。何でもコンピュータの方が上手にできるのなら、人間は不用なのでしょうか? 

それでおおいに結構。人間は適者生存の法則に従って次第に滅び、人工知能に進化していくというダーウィニズムを受け入れるなら問題ありません。 しかし、それが嫌なら人工知能は厳しく規制することが必要です。

私の意見を言わせてもらえば、人間の記憶の管理という作業には、大いに人工知能に頼るべきだと思いますが、その他の分野においては、人間の知能に勝る人工知能は厳しく規制すべきだと思います。

人間の記憶の管理というのは、今までは書籍・辞書・写真・ビデオ・CD、そしてこのブログもその役割を果たしていると思いますが、これらを人工知能で整理していつでもとりだせるようにしてもらえると有難いと思います。これは何か人間が行動や判断を行うときに 「どうすればいいか?」 と人工知能に相談するのとは、本質的に違うように思います。

人工知能の記憶整理機能を究極的に発達させれば、肉体が死んだあとも、墓の中で記憶の中に浮遊できるという楽しみが期待できるかもしれません。

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