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2016年7月12日 (火)

田部京子ピアノ・リサイタル~ドイツの思い出を訪ねて

Imga今年2回目の平日マチネ。団塊の世代が定年になってから、このようなコンサートが増えてきました。本日の田部京子のコンサート@浜離宮朝日ホールも満席です。

地下鉄を出ると、なんと朝日新聞社の前に街宣車が止まっていて、大音響で軍歌のような歌を流していました。どうやら反朝日のキャンペーンのようです。どうみても駐車違反でしょう。どうして警察が取り締まらないのか不可解です。ホールに聞こえてしまうのではないか心配です。

田部さんは薄紫色の衣装で登場。最初の曲「夏の名残のバラ」は、日本では「庭の千草」で知られている曲です。もともとアイルランド民謡ですが、メンデルスゾーンが小品に編曲してピアニストに提供しています。田部さんの演奏がYOUTUBEにアップされています。

https://www.youtube.com/watch?v=G-faLeIomyc

「テンペスト」は女性らしい繊細な解釈で、イングリット・フリッターほどとんでる感じはありませんが、はっとするようなシーンがいくつかありました。むしろベートーヴェンがどのような効果を狙って作曲したのか、考えさせられるような部分が増えました。

これは田部さんの弟子である辻井伸行の「テンペスト」。彼はかなりアグレッシヴにやっていますが、今日の田部先生の演奏を聴くと、やはり先生の演奏は非常に考えられ、洗練されていると再認識しました。これはまあ年の功だと思います。↓

https://www.youtube.com/watch?v=24OPuC09fVc

休憩後のトークタイムは、田部さんがベルリン滞在時の写真をたくさん紹介していただいてとても面白かったです。このホールで巨大な銀幕が降りてくるとはびっくり。その中にメンデルスゾーンの絵があって、彼の音楽も16分音符が多くて、絵と同様とても繊細な仕様と説明してくれました。

メンデルスゾーンの絵です(ウィキペディアより)↓

Ansicht_von_luzern__aquarell_mend_2

田部さんがベルリンに留学したのは1988年秋だったそうで、ベルリンの壁が崩壊した夜(1989年11月10日)には、そんなことがあるとはつゆ知らず、夜間レッスンのあとお友達と食事して、マクドナルドでだべっていたら、どんどん人が集まってきて異様な雰囲気になったのでびっくりしたそうですが、何が起こったのか知ったのは、翌日日本から電話がかかってきてからだそうです。テレビも見ないし、新聞も読まない、ある意味よき時代だったわけですね。それにしても当時の田部さんの可愛いルックスにも感動しました。

ちょっと驚いたのは、壁崩壊の前は制限一杯の25マルク(2500円)持って東ベルリンに行くのが楽しみで、これでオペラを見て、フルコースのお食事をして、おつりがきたそうです。これまたよき時代だったのでしょう。

シューマンの交響的練習曲は大好きな曲で、大変楽しめました。この曲は、同じ田部さんの演奏で、同じホールで聴いたことがあり、記事も書いています↓。今日もまったく同じ感想です。田部さんにとっても、ミュンヘンで弾いてコンクール審査員に認められ、出世のきっかけになった曲で想い出深いそうです。

http://morph.way-nifty.com/grey/2008/06/post_7a14.html

アンコールはトロイメライでした。

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