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2016年3月30日 (水)

インバル都響のショスタコーヴィチ交響曲第15番@東京文化会館2016年3月29日

Img_2今季最後の都響演奏会は東京文化会館大ホールで。メイトが長蛇の列でしたが、来期からは廃止されるので、このような光景もみられなくなります。

インバル先生の指揮とあって、マイク林立でレコーディングの準備は万端です。コンマスは矢部ちゃん、サイドは四方さんで最強シフト。さすがにモーツァルトのピアノコンチェルトは、アンサンブルもニュアンスも素晴らしく、最高の演奏でソリスト白さんをサポート。白さんのピアノは漬物で言えば古漬けの渋い味ですね。

ショスタコはすごい名演でした。交響曲第15番イ長調がこんなに面白い曲だとは思いませんでした。第1楽章は舞曲的な雰囲気ですが、あまりにも切れ味の良い演奏で、あっという間に終わってしまいました。「ウィリアム・テル」序曲も頻繁に引用されますし、小学校の運動会のBGMのような感じですが、一方でワルプルギスの夜のような雰囲気もあります。

第2楽章はエレジーで、田中さんのチェロが雰囲気を盛り上げます。こういう役割は田中さんにうってつけです。小田桐さんのトロンボーンソロ、矢部ちゃんのソロも悲しげな歌を奏でます。短いスケルツオをはさんで、第4楽章はワーグナーの楽劇「ジークフリート」の雰囲気ではじまりますが、打楽器が大活躍するとても面白い音楽です。弦楽合奏には「わびさび」すら感じられました。こんな繊細な演奏をロシア人ができるとは思えません。

このような演奏を聴かされると、また来期が楽しみになります。

こんな曲です(ショスタコーヴィチ 交響曲第15番イ長調)
https://www.youtube.com/watch?v=8UFob7kRc2c&spfreload=10

↑この演奏なんか聴いていると、都響もスタジオ録音で万全のCDを出版して欲しいと思いました。

https://www.youtube.com/watch?v=ve6zosu38co&spfreload=10



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2016年3月28日 (月)

トランプの発言を歓迎しますが、核武装は愚かな選択です

トランプ候補は「アメリカは強い軍事力を持った裕福な国だったが、もはやそうではない。大統領に当選した場合、日本や韓国がアメリカ軍の駐留経費の負担を大幅に増額しなければ軍を撤退させる。その代わり核武装を許可する。」と主張しました。

http://www.huffingtonpost.jp/2016/03/26/trump-mentions-japan_n_9551864.html

これは日本人にとって有り難いことだと思います。日本は日米地位協定によって、まだ米国による占領が一部で続いているような状態なので、米国が安保条約を放棄してくれれば、広大な領土(232平方キロメートル)が返ってくることになります。

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ただし核武装はダメです。人間の愚かさの証明のような核兵器を拡散させるのは納得できないし、トランプの考え方で行けば、世界のすべての国が核兵器をもっていいよということになりかねないので、これは暴言でしょう。そういう路線でいくなら。米国は国連を脱退しなければならないでしょうし、トランプは本当にそうするかもしれないのが心配です。日本は中国・ロシア・EUと連携して、これだけは絶対に阻止しなければなりません。

米軍が去ると中国が怖いという人は多いと思いますが、今問題なのは尖閣問題だけでしょう。これは中国と友好関係を維持すれば(例えば天皇陛下が南京を訪問するとか、歴史教科書を日中韓で科学的に検証して共通化するとか)、「棚上げ」で解決できることであり、竹島と北方領土は事実上日本が放棄している状態でどうなるわけでもなく、北朝鮮は日米安保がなくなれば日本を攻撃する理由がありません。また沖縄の基地問題がなくなれば、沖縄独立運動の機運も消滅するので、日本の政治は安定すると思います。

とは言っても、私はトランプが大統領になる確率は低いと思っています。相手がクリントンでもサンダースでも負ける可能性が高いというのが私の予想です。

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2016年3月27日 (日)

やぶにらみ生物論15: シルル紀の生物

オルドビス紀の末期に気温が低下して、氷河期が到来しました。このために三葉虫や筆石は絶滅の危機に瀕しましたが、次のシルル紀(4億4300万年前~4億1600万年前)には温度が上昇し、現在よりも気温が高い温暖な気候になったため、生物は再び大繁栄することになりました。

筆石はカンブリア紀から存在する生物ですが、これまで言及しなかったので、ここで触れておきたいと思います。筆石はその名前の通り最初は鉱物と思われていたのですが、最近の研究によって翼鰓綱の生物とされています。この綱は半索動物門というわれわれ脊索動物門に近いグループに所属しています。筆石は群体生活を送り、個々の生物はそれぞれ自分の分泌物を使って住居(棲管)を作ってそのなかで生きています。その棲管が化石となって残るので、古生物学者にとっては有難い生物です。実際オルドビス紀からシルル紀までの時代を、この生物の化石の細かい違いによって、100万年単位で同定できる場合もあるようです。

筆石と非常に近いと思われるフサカツギは現在も生きていますが、大変珍しいそうです(図1 東京医科歯科大学 和田勝先生描画)。半索動物にはもうひとつギボシムシというグループがあり、こちらは割とみつかりやすく、私も三崎の砂浜から掘り出したことがあります。フサカツギとギボシムシが近縁な生物であることはDNAの解析から証明されています。

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さてオルドビス紀に食物連鎖の頂点に立ったチョッカクガイの仲間たちはどうなったのでしょうか? 彼らは氷河期に絶滅したようですが、近縁のオウムガイ(図2, from wikipedia)が生き残りシルル紀に繁栄しました。しかもオウムガイは現在でも生きていて、その形態は4億年の間ほとんど変わっていません。飼育は難しいようですが、そのような生物が5回の大絶滅時代を生き抜いてきたというのは謎です。形態的に類似するアンモナイトはまだその起源がはっきりしませんが、シルル紀にすでに出現していた可能性もあるようです。

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ウミサソリ(図3, from wikipedia)はオルドビス紀末の氷河期を生き抜き、シルル紀に繁栄しました。図3にみられるように、足のうち2本が歩くためのものから泳ぐための櫂(パドル)に変化しており、これを使ってボートを漕ぐように自由に遊泳していたと思われます。サソリと言ってもしっぽの毒針で攻撃するような生き方をしていたかどうかはわかりません。近縁のカブトガニは泳ごうとしないで、ゴソゴソ海底を這い回る生き方を選択しましたが、一見不利と思われるこの生き方を選択したカブトガニが現在まで子孫を残し、ウミサソリは絶滅してしまったわけで、これも進化の皮肉のひとつなのでしょう。

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マレッラ、三葉虫、ウミユリなどの生物もオルドビス紀からシルル紀に引き継がれました。こうしてみるとオルドビス紀とシルル紀には大差がないように思われますが、最も大きくイメージチェンジしたのは魚類です。棘魚類(きょくぎょるい)という顎と歯を持った魚類の誕生によって、それまで目立たなかった魚類が、凶暴な捕食者として台頭してきました。今でも生きている顎のない魚類は、ヌタウナギは死体をあさる、ヤツメウナギは泥を飲み込んで有機物をエサにするというような目立たない生き方をしています。

一方で顎をもつ魚類はアグレッシヴで、のんびり遊泳している生物は、たちまちバリバリと食べられてしまいます。棘魚類はその名前のように、腹びれと胸びれの間にトゲを持っているのが特徴です(図4)。この他に頭部が強力な骨のアーマーで装甲されているのが特徴の板皮類も出現しました。板皮類も棘魚類と同様顎と歯を持っていました。これは次のデボン紀のこととなりますが、板皮類のなかには胎生のものがいたようです(へその緒の化石が2005年に発見されました)。棘魚類と板皮類の魚は中生代までは生き残れませんでした。現代も繁栄している軟骨魚類(サメ・エイなど)や硬骨魚類(タイ・ヒラメなど)もシルル紀に出現したとされていますが、当時はまだまだマイナーな存在だったようです。

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DNAの解析からは昆虫の祖先はシルル紀には出現していたはずだそうですが、化石による証明がないのでまだはっきりしていないようです。一部の植物(コケ類)はオルドビス紀から陸上に存在したと考えられていますが、シルル紀になるとシャジク藻と近縁のクークソニアという植物が本格的に上陸して生きていたことが、化石からわかっています。

ウィキペディアの筆石
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%87%E3%82%A4%E3%82%B7

フサカツギ
https://www.kahaku.go.jp/research/researcher/my_research/zoology/namikawa/index_vol2.html

オウムガイ
http://www.ikita-kaseki.com/ikita/omugai/

最初の胎生
http://ameblo.jp/oldworld/entry-10102266577.html

シルル紀の海洋と大陸・ウミサソリのイラスト
http://ameblo.jp/oldworld/entry-11577621209.html





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2016年3月23日 (水)

熊木杏里 オリジナルアルバム「飾りのない明日」

Imgkuma自分の子供に授乳するという歓び以上の幸福を、神が人に与える必要があるでしょうか? そんな幸福の絶頂にあって熊木杏里はどんな歌をつくるのか? 

熊木杏里 9th オリジナルアルバム「飾りのない明日」(ヤマハミュージックコミュニケーションズ YCCW-10247/B) (2016.03.16 release)

「ハルイロ」「くちびるの魔法」「ライナーノーツ」と、とても暖かくて明るい曲想がつづきます。それは彼女の現在のシチュエーションを考えれば必然です。タイトルナンバーの「飾りのない明日」は切ないメロディーのバラードですが、前向きな歌詞で、SSWとしてこれからもやっていくぞという宣言のようです。ちょっとキーが高すぎて、齢を重ねるごとに大変になるんじゃないかと心配になりますが。

「白き者へ」はわが子へ話しかける歌。「夏の日」はファンへのサービスのような曲だと思います。あまりそういうことはやらない人のようなので、ちょっとむずがゆい感じもありますが、素直に聴けばなかなかの傑作だと思います。「幻」と「灯び」は残念ながらメロディーがいまいちだと思いますね。「今日を壊せ」は4ビートを効かせた曲。「忘れ路の旅人」は歌詞もメロディーも、クマッキーらしさが横溢する作品で、名曲だと思います。

子育てと仕事を両立させるのは大変だと思います。SSWとしてはOLとはまた違って、時間のやりくりというより心の方向性が芸術的感興に浸っている場合じゃないだろうとなるはずで、そんななかでオリジナルアルバム制作というのは暴挙ともいえるかもしれませんが、よくまあここまでこぎつけたと思います。

母親としての心情が色濃く出ていたりで、ファンにはよく理解できない曲があるかもしれませんが、今後もクマッキーの活動継続を望むなら買うべきでしょうね。私はTYPE-Aを買いましたが、付属のDVDがなかなかよかったと思います。このライヴ(ビルボードライヴ東京)は私は早い回に行ったのですが、これは遅い回の方で、早い回がかなり緊張が感じられたのに比べると、リラックスしている様子で、ベターなテイクだと思いました。TYPE-Bの方も、DVDがまさかあの日本橋三井ホールの音響(ほとんどボーカルを妨害する雑音に近かった)のままということはあり得ないので、落胆をとりかえすためにこちらを買うという手もあると思います。

私はSSWだからといって、エッセイストでなくてもいい、内省的でなくてもいい、と思っています。実際クマッキーの作品の中でも、企業とタイアップ・CMの作品は特に素晴らしいと評価されている(私もそう思います)そうなので、あまり自分にスティックしない外向きの作品=ノベル的作品中心でも、彼女の才能をもってすれば十分に人の心を動かせる力があるのではないでしょうか。

公式プロモーションビデオ(飾りのない明日)
https://www.youtube.com/watch?v=TH4j2WtK7sU

オフィシャルサイト
http://kumakianri.jp/news.html

オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/anri-kumacky/

ライヴ(東京公演)
http://sogotokyo.com/event/detail/?id=2783

YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=jNTRBEuZG5k
https://www.youtube.com/watch?v=A6RVinGGmSU
https://www.youtube.com/watch?v=mgcXguAS6-8



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2016年3月22日 (火)

2015~2016 リーガ・エスパニョーラ第30節: ビジャレアルに押し込まれドロー

Braugranaエル・マドリガルはデイゲームということもあって超満員で、アウェイ感満点です。ビジャレアルはなかなかの強豪で、難しい試合になります。スタメンはバカンブとソルダードの2トップ。MF:デニス=スアレス・ソリアーノ・トリゲロス・カスティジェホ、DF:ルカヴィナ・ビクトル=ルイス・バイイー・ガスパール、GK:アセンホ。バルサはFW:ネイマール・ルイス=スアレス・メッシ、MF:アルダ・ラキティッチ・ブスケツ、DF:アルバ・マスチェラーノ・ピケ・セルジ、GK:ブラボ。イニエスタは負傷欠場です。

バカンブの運動能力は素晴らしく、ピケでは止まりません。4分には左を抜け出されクロスをトリゲロスに合わせられますが、危うくポストにすくわれました。がっぷりよつの激しい試合ですが、レフェリーが厳しくファウルをとる人で(私好み)、肉弾戦をやるのは一発レッドの危険があり、両者ともやや控え気味です。ラキも技巧で奪球してシュートを打ちますがはずれ。20分、ソルダードがネイマールをひっかけてカード。FKのこぼれ球をラキがひろってゴール。先制点はバルサがゲット。ビジャレアルのトラル監督はピケのハンドをめぐって早々と退場。41分にはアセンホがネイマールを倒してPK。今回はメッシではなく、ネイマールが蹴って(正解)ゴール。0:2となりました。

後半ルーチョは安全策に出ます。カードをもらっていたピケを下げてマチューを投入。動きがいまいちのアルダをダニに代えました。セルジが中盤に移動です。しかしビジャレアルも必死で、ソリアーノとバカンブに押し込まれてバルサはピンチが続きます。12分にはソリアーノに打たれたシュートをブラボがはじき、バカンブに決められました。そして18分にはCKからソルダードが触った球がマチューの肩に当たってオウンゴール。2:2になってしまいました。26分にはFKをラキが頭でゴールを狙いましたが、アセンホのスーパーセーヴにあって得点ならず。結局エンパテに持ち込まれてしまいました。

このような調子でクラシコを戦えるのかと思いますが、今シーズンは余裕のバルサで、クラシコ敗戦でも、後の試合を気落ちしないで戦えば大丈夫です。もっともピッチに立てば、選手はそんなこと考えるわけありません。全力でバルサを応援しましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=osdbKo8u2S4
https://www.youtube.com/watch?v=jS5vaEzYZN0
https://www.youtube.com/watch?v=GSG9T124Omw

クラシコは4月2日(土)@カンプノウ (日本時間4月3日午前3時~)

放映:http://www.wowow.co.jp/sports/liga/card.html#liga31

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2016年3月21日 (月)

やぶにらみ生物論14: オルドビス紀の生物

オルドビス紀はカンブリア紀に続く4億8500万年前~4億4300万年前の時代です。以前はカンブリア紀の生物はオルドビス紀がはじまる前に多くが絶滅したと考えられていましたが、現在は多くが引き継がれていることがわかっています。カンブリア紀から現在に至るまで、生物の多様性がいかに実現されてきたのかを Raup and Sepkoski は示してくれました(1)。この論文のグラフは Sepkoski curve とよばれ、よく引用されます。ここでも図1として示します。縦軸は科の数、横軸は年代です。これをみると、カンブリア紀の後期に若干の落ち込みはみられますが、おおまかにはカンブリア紀からオルドビス紀にかけて、順調に生物は多様性を拡大しているようにみえます。

Extinction


実際カンブリア紀からオルドビス紀にかけて大きな断絶がなかったことは、モロッコのオルドビス紀の地層からアノマロカリスの化石が出土することによって象徴的に示されましたが(2)、その他にもカンブリア紀の生物であるハルキゲニア、マレラ(3)、ウミユリ、筆石、腕足類、三葉虫などがオルドビス紀にも見られるので、オルドビス紀はカンブリア紀の生物を引き継ぎ、さらに様々な多様性が獲得された時代だと思われます。三葉虫などはオルドビス紀になってさらに多様性を獲得し、この時代の主要な生物となりました。オルドビス紀には大きな地殻変動がなく、気候も後期を除いて温暖だったことがその主な理由だと思われます。

カンブリア紀から引き継いだ生物の中で、オルドビス紀に繁栄したもうひとつのグループはコノドントです。三畳紀までの非常に長い時代を生き延びた生物なのですが、完全な化石がみつからないので議論の多い生物です。現在ではミロクンミンギアと同じく無顎の魚類だと考えられています(4)。ウミユリはカンブリア紀から現在まで生き延びている数少ない生物です。

ではカンブリア紀とオルドビス紀の違いは何なのでしょうか。サンゴとコケムシ(5)はカンブリア紀にはめだたない生物だったと思われるのですが、オルドビス紀になると繁栄して海底の様子を変えました。両者は門が違う系統的に離れた生物なのですが、どちらも炭酸カルシウムの外骨格を持っているので、死んだ後も海底の構造を複雑にして、多くの生物に隠れ家を与えることになりました。サンゴとコケムシはカンブリア紀から現代まであまり生き方を変えずに生き延びている生物です。隠れ家を得て、多くの生物種が生き延びることができるようになって、生物多様性の拡大に寄与しました。

オルドビス紀には軟体動物が大繁栄しました。二枚貝や巻貝が発展したほか、特にチョッカクガイに代表される頭足類(現在のタコ・イカ類)はカンブリア紀のアノマロカリスに代わって、食物連鎖の頂点に立っていたようです。カメロケラスという生物は体長6mくらいあったようです(図2 ウィキペディアより)。カメロケラスは遊泳しながらエサをとらえていたようですが、アノマロカリスに代わって海底の王者として君臨したのはウミサソリだったようです。現代のサソリは砂漠の生物ですが、当時は海で生活していました(6)。ウミサソリ目はペルム紀に絶滅しましたが、近縁のカブトガニは現在まで生き延びています。

Photo


オルドビス紀に繁栄していた魚類は主に無顎類だと思われますが、原始的な顎口類はすでにオルドビス紀に出現していたという多少の証拠はあるようですが確定的ではなく、確実なのは今のところシルル紀からのようです(7)。顎がいつ出現したかは進化生物学において非常に重要な問題であり、これから解明すべき課題です。オルドビス紀等の生物のイラスト集のリンク(オウムガイ・ウミリンゴ・ウミサソリなどがみつかります) → こちら 

オルドビス紀の末に、カンブリア紀以降現在までに5回発生した生物の大量絶滅の最初のイベントが発生しました。図1の1の落ち込みで、科のレベルではそんなにひどい落ち込みではないとみえますが、種のレベルでは85%が絶滅したとされています。この最大の原因は気温の低下だと考えられています。気温の低下により氷河が形成されて海水面がさがり、浅瀬が陸地化してそこで生活していた生物が絶滅したわけです。ただそれだけでは説明できそうもないことも事実であり、これからも議論は続きそうです。ひとつの可能性としては、氷河が出来ることにより、海洋水の循環が活発になり、たとえば深海の硫化水素が浅瀬まで流入してくるとか、酸素の濃度が変わるなどが議論されています。

1.Mass Extinctions in the Marine Fossil Record. DAVID M. RAUP and J. JOHN SEPKOSKI JR.
Science Vol. 215, Issue 4539, pp. 1501-1503 (1982), DOI: 10.1126/science.215.4539.1501
(http://coleoguy.github.io/reading.group/Raup_Sepkoski_1982.pdf)

A recent result:
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC33403/figure/F1/

2. A giant ordovician anomalocaridid. Peter Van Roy and Derek E. G. Briggs. Nature 473, pp. 510-513 (2011).

3. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%A9

4. http://www.kahaku.go.jp/research/db/botany/bikaseki/2-konodonto.html

5. http://www.u-tokyo.ac.jp/content/400009497.pdf

6. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%BD%E3%83%AA

7. The origin and early phylogenetic history of jawed vertebrates. Martin D. Brazeau1 and Matt Friedman. Nature. 2015 Apr 23; 520(7548): 490?497.  doi:  10.1038/nature14438
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4648279/

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2016年3月20日 (日)

サボテンの植え替え

Img_1117春になって暖かくなってきたので、冬の間リビングの隅で肩身の狭い思いをさせていたサボテンをベランダに出すことにしましたが、鉢が小さくなってしまったので植え替えることにしました。

底に石を敷いて、その上に赤玉土、最上部に栄養土をしいて移動しました。もう10年くらいうちにいるサボテンです。マミラリアだと思いますが、品種まではわかりません。

毎年何度も花を咲かせます。夏は急速に成長し、冬は停滞するので、部分的に膨らんだりへこんだりしています。根が貧弱なので、すぐ倒れてしまうので、風などに備えてまだ支えが必要です。

サボテンは小さい頃はとても水を要求しますが、このくらい育つと、数日分は水を体内にためておけるようになります。

Img_1120下の方は同じ日に購入したエキノカクタス。これも品種はよくわかりません。やはり10年くらいうちにいるわけですが、こちらは一度も花を咲かせたことがありません。

もともとそういうものなのか、育て方が悪いのかは定かではありません。ただ11月にとても寒い日があって、外に放置していたため、ハゲのような部分ができてしまったのは、私の失敗です。

山と谷があり、山に一定間隔で台座のような組織があって、そこから7本づつ針がでています。いつかは花を咲かせてくれるのでしょうか。

10年も一緒にいると、家族同然で、これからもずっと健康でいて欲しいと思います。




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2016年3月19日 (土)

都響 小泉-R・シュトラウス「ドン・キホーテ」@サントリーホール2016年3月19日

Imgどしゃぶりでしたが、サントリーホールに着くと小降りになっていました。これだけ暖かいと、外出も苦になりません。本日のコンマスは矢部ちゃん。サイドはゆづきです。チケット完売していた割には空席がめだっていました。お天気のせいでしょうね。

前半はベートーヴェン交響曲第2番。あれれ、アンサンブルがタルいし、ノリもいまいちなのはなぜ? 人数多いせいなのか、エキストラのせいなのかよくわかりません。こういう曲は少数精鋭の方が良いのかもしれません。

後半のR・シュトラウス「ドン・キホーテ」は都響の実力をみせつけた素晴らしい演奏。ソリストは古川さん(チェロ)と店村さん(ヴィオラ)なのですが、古川さんだけソリストのポジションで客席方向を向き、店村さんは通常の位置。この曲は矢部ちゃんも実質ソリストなので、対面で演奏した方が良いと思ったのかもしれません。

古川さんはドン・キホーテのキャラにぴったりで、うならされました。店村さんのサンチョ・パンサと矢部ちゃんの女性役もはまっていました(若干気持ち悪さはある)。あとバスクラリネットの勝山さんもソリストなみの活躍でした。

ウィンドマシンが2台も出ていてびっくりしました。このタイプのものは、おそらく演奏者の体力を消耗させることに関してはワーストなのではないでしょうか? 西川さんが死に物狂いで回していました。1分演奏するのは無理・・・だろうなあ。

こんな曲です

https://www.youtube.com/watch?v=RuT1VKabaS4

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2016年3月16日 (水)

やぶにらみ生物論13: カンブリア紀の生物 2

カンブリア紀の地球は現在とは大きく異なり、現在の南アメリカ・アフリカ・南極・オーストラリア・中国が連結して巨大なゴンドワナ大陸を形成し、他の陸地は東欧のバルティカ、北米(バージェス頁岩がみつかった場所を含む)のローレンシア、シベリアの3つの島大陸となっていました。バージェスはたまたま化石が残りやすい条件が整っていたわけですが、他にもそんな場所はなかったのでしょうか?

参照:http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/w-kanburia.html

Photo
それは中国雲南省の澄江(チェンジャン)にありました(図1)。上のリンクの地図をみると、カンブリア紀の澄江はゴンドワナ大陸の辺境地域の入江にあります。外洋から保護された湾の中で、生物にとっては住みやすい場所だったのでしょう。

ここは1907年にフランスの地質学者達によって発掘されて、カンブリア紀の化石が出ることは知られていましたが、その後日中戦争などの影響で調査がおくれ、本格的な研究は1980年代以降になりました。発掘・調査は主に南京地質古生物研究所と西北大学によって行われました。

その結果バージェスと澄江は数千キロは離れていたと思われますが、図2のアノマロカリスやハルキゲニアなど、バージェスで発掘されたカンブリア紀を代表する生物の化石が澄江でも発掘されています。当時の地球全体で共通の生態系があったことをうかがわせる結果です。

しかしもちろん全く同じ種ではなく、微妙に異なっていますし、すべての生物がそれぞれの地域の化石として残っているわけではないので、現在見ることができる化石だけで判断することはできません。

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私たち人類は脊索動物門というグループに所属するわけですが、ではこの脊索動物門の生物はカンブリア紀にすでに存在していたのでしょうか? バージェスではピカイアという生物(図3左)がみつかっています。ピカイアには脊椎はないと考えられており、脊索動物門のなかでも脊椎動物より原始的な頭索動物に分類されています。現在生きている頭索動物の代表はナメクジウオです(こちら1)。

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ナメクジウオは日本でもみられ、天然記念物に指定されています。ピカイアは武器も甲冑も持たない弱々しい生物のようにみえますが、脊索という硬い組織(骨ではない)を得たことで、そこに結合する左右の強力な筋肉を得て、くねくねと素早く動いて捕食を逃れたと思われます。またうまく泳ぐためには運動神経系とその機能を統合する部位も発達する必要があります。ピカイアは澄江での発掘が進むまで、最も人類に近いカンブリア紀の生物と考えられていました。

ところがピカイアより少し古い澄江の地層から素晴らしい魚類の化石(こちら2)がみつかったことから、カンブリア紀に早々と脊椎動物が出現していたことが示唆されました。この魚類はミロクンミンギアと名付けられました(図3右)。この魚類はアゴを持っていない無顎類なので硬いものは食べられません。現在生きている無顎類はヤツメウナギとヌタウナギです。

結論的にカンブリア紀には、現在存在するすべての生物のグループ(門)が出そろっていたと考えられます。生物の長い歴史の中で、どうしてこのような特殊な時代が存在したのかということは、単に眼が出現したということだけで説明するのは無理かもしれません。今後の研究が待たれるところです。

日本でも茨城県の常陸太田市や日立市にはカンブリア紀の地層がありますが、残念ながら化石の保存に適した条件でなかったせいか、バージェスや澄江のようなお宝はみつかっておりません。

(図はウィキペディアより)

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2016年3月13日 (日)

2015~2016 リーガ・エスパニョーラ第29節: ヘタフェ弱すぎ

BraugranaFCバルセロナの新スタジアム(新カンプ・ノウ)の設計を日建設計とジョアン・パスクアルーラモン・アウシオ建築のチームが担当することになったそうです。コンペには26のチームが参加した激戦だったので、すごいことだと思います。

http://www.nikken.co.jp/ja/news/20160310.html

カンプノウにヘタフェを迎えてのゲームは、ヘタフェが絶不調ということで、バルサはスアレス(ベンチ)とブスケツ(招集外)に休養を与えました。FW:ネイマール・ムニル・メッシ、MF:イニエスタ・アルダ・セルジ、DF:アルバ・マチュー・ピケ・ビダル、GK:ブラボ。ヘタフェはFW:ステファン・ワンデルソン、MF:ペドロ=レオン・メドラン・フアン=ロドリゲス、ヨダ、DF:アルバロ=ペレイラ・ベラスケス・ベルジーニ・エミ、GK:グアイタ。

ヘタフェは移籍や故障などで控え選手が多く出ているような状況なので、バルサのパスを止められません。これだけ自由に球を動かせるとバルサは楽です。8分アルバが左から突入し、折り返そうとすると、フアン・ロドリゲスがカットした球がきれいにゴール。オウンゴールで先制とは今年のバルサのツキを象徴しています。10分にベラスケスがネイマールを倒してPK。しかしメッシがはずしてしまいました。今シーズン8回やって成功4回とはPK係失格です。

19分、メッシが右から中央のムニルの頭に当ててゴール。さっきの失敗を取り返しました。ネイマールはエリア内で足をひっかけられてもファウルにとってもらえません。しかし32分、メッシからの教科書的なスルーパスを受けて、ネイマールがゴール。3:0となり圧勝ムード。メッシが40分に、DFのスキをついてミドルシュートをたたきこみ、4:0でハーフタイム。

後半にも、またもやメッシからネイマールへのスルーパスが決まってゴール。最後はCKからピケがつないで、アルダのバイシクルまで決まって6:0です。バルサはサンペールをリーガデビューさせる余裕。サンペールは妙に老成したプレーなのがちょっと気になりました。

https://www.youtube.com/watch?v=0yVguYX91EY
https://www.youtube.com/watch?v=fJS_AVw3G7w
https://www.youtube.com/watch?v=8i0fkg8TSwQ

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2016年3月12日 (土)

閑話休題2: 田部京子ピアノリサイタル@銀座ヤマハホール2016年3月11日

Imga_2

田部京子のピアノ演奏によせて

私の体の中の1番淋しい場所で
あなたを沐浴させてあげましょう
そこは生暖かい風が吹く何もない場所
だけど涸れることのない小さな泉があって
ずっと昔から誰かが来てくれるのを
待っています

私の体の中で1番激しい場所で
あなたはピアノを弾いてくれるでしょう
風にひらひらとシルフィードが踊る場所
やがて夕闇におおわれて風もやみ
ピアニッシモと秘密の香りが
傷を癒やすのです

( monchan )

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春になって、コンサート巡りをはじめようと思っていたら、真冬の再来でした。

銀座は全く土地勘がない場所です。資生堂パーラーは中年男性で混み合っていました。そういえばホワイトデイが近いんですね。椿屋でコーヒーを一杯飲んだら980円でした(美味でしたが)。中国人の観光客も多く、ここは私には完全にアウェイです。

ヤマハビルの7F~9Fのコンサートホールが会場。私の経験では東京文化会館小ホールの次に音響が良いホールだと思います。田部京の演奏は彼女らしい強靱なフォルムの中で、存分にたゆとうという名人芸。ヤマハピアノの力強さも思い知らされました。

アンコール

12798992

最後のアヴェ・マリアはシングルのスポットライトのみで、祈るように演奏されました。
天上まで届いたかな?

カッチーニのアヴェ・マリア(編曲した吉松氏も会場にみえてました)
https://www.youtube.com/watch?v=a0Y90PZ-Sig

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2016年3月10日 (木)

やぶにらみ生物論12: カンブリア紀の生物 1

Photo1やぶにらみ生物論11で述べたエディアカラ紀に続くのはカンブリア紀です。カンブリア紀は5億4200万年前から4億8500万年前までの時代です。カンブリア紀ともう少し後で述べるジュラ紀は、専門用語であるにもかかわらず、かなり一般に知られています。

ジュラ紀は恐竜のおかげで有名になりましたが、カンブリア紀はカンブリア爆発という、現代の生物に近縁な多くの種が生まれた時代ということで有名です。

図1のように一般向けの文庫・新書も発売されています。左のワンダフルライフの英文原著(この本によって多くの人々がカンブリア爆発について知ることになったと思われます)は1989年に出版されたものなので、そんなに昔のことではありません。しかしカンブリア紀についての研究は19世紀にさかのぼります。

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Photo2カンブリア紀の生物学はバージェス頁岩からはじまりました。バージェス頁岩(けつがん)はカナダのブリティシュコロンビア州にあります( 2図)。

頁岩というのは、まるでページが重なって分厚い本のような構造の岩といういみです。この岩に多くの生物の化石があることは1886年にリチャード・マッコネルとオットー・クロツが独立に発見したとされています。

その後チャールズ・ウォルコットは20世紀の初頭に詳しい研究をおこなって、標本を約6万5千点も収集しました。しかし彼の死後、未亡人が標本を死蔵してしまったため、バージェス頁岩は忘れられたような状況になりました。研究がハーバード大学のハリー・ウィッティントンらによって本格的に再開されたのは、1960年代になってからのことです。

ウィッティントンの仕事は 1 図の本の著者である米国のグールド、モリスやカナダのグループに引き継がれ大きく発展しました。グールドはカンブリアの生物を現代の生物とはかけ離れた存在、モリスは逆に現代の生物との関連性が深いとする考え方だったので、2人はかなり仲が悪かったそうです。カンブリア紀の生物のDNAはさすがに残っていないので、結論を出すことは困難です。カンブリア紀のいろいろな生物の図鑑はウェブサイトにもあります。

http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/ba-jyesu.html
http://matome.naver.jp/odai/2134225448625644801

地図の下の方の中国のチェンジャンについては、次の記事で述べる予定です。

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Photo3
どうしてカンブリア紀に非常に多彩な生物が登場したのかについては、眼を持つ捕食者から逃れるために、生物は様々な進化を遂げなければならなかったということと、そのための固い体表が化石として残りやすかったという理由が有力です。

この考え方はアンドリュー・パーカーによって発表されましたが( 3 図)、そのパーカーの本が非常な悪文で、私も読むのに大変苦労しました。このあたりのことは過去にブログに書いたことがあります(↓)。

眼の誕生とカンブリア爆発1
http://morph.way-nifty.com/grey/2007/06/post_9cc6.html

眼の誕生とカンブリア爆発2
http://morph.way-nifty.com/grey/2007/06/post_9cc6_1.html

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アンドリュー・パーカーの考え方を簡単にまとめると 下の 図4のようになります。

Photo4


カンブリア紀に食物連鎖の頂点にいたのは、おそらくアノマロカリスという節足動物です。アノマロカリスというのは「奇妙なエビ」という意味ですが、現在のエビと直接の関係はありません(同じ節足動物ですが)。多くのカンブリア紀の生物が体長数センチくらいだったのに対して、アノマロカリスは1メートルくらいもあるものがいたので、捕食動物として圧倒的に優位だったと思われます。

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Photo5


アノマロカリスの祖先に近縁と思われる生物が現在も生きていることが知られています。その生物はニューギニアなどに生息するカギムシという生物で、現代の分類学ではカギムシだけで構成される有爪(ゆうそう)動物門というグループに分類されています。 図5にみられるように、カギムシとアノマロカリスのルーツは同じで、両者の中間的な生物の化石もみつかっています。

実はカギムシはなぜか人気があって、ペットショップで1万円くらいで入手できるようです。カギムシは5億年の間形態があまり変わっていないようで、おそらく粘液でエサを動けなくして食べるという方法で5億年子孫を残したすごい生物だと思われます。あの世界中で大繁栄した三葉虫が、現在全く発見されないことを考えると驚異的です。

最近の研究によって、彼らが粘液を飛ばすメカニズムが解明されたそうです(1)。カンブリア紀については次の記事でも述べる予定です。

1) A. Concha et al. Nature Communications 6, Article number: 6292 (2015)doi:10.1038/ncomms7292.
http://www.nature.com/articles/ncomms7292

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2016年3月 9日 (水)

人工知能の危険・・・ショーン・マクアードルの楽観について

囲碁の世界チャンピオンが人工知能(AI)に負けたと言うショッキングなニュースを受けて、報道ステーションのショーン・マクアードルが、「人工知能の目的は人間が定めるので、危険なのは映画の中だけで全く心配はいらない」と放言していましたが、それはあまりに楽観的な考え方でしょう。彼の言うとおりだと、人工知能の目的に「人心のコントロール」とか「敵を効率的に殲滅させる戦略」とかを指定することもできるでしょう。

人工知能によって世界を支配しようという科学者は必ず出現すると思われますし、それは阻止できても、よほどきちんと規制しないと、知らず知らずのうちに人間はあまり自分で判断せず、人工知能に政治も経済も科学も芸能もゲームも、そして戦争もおまかせという時代になりそうです。最低でも原子力規制委員会と同様な、人工知能規制委員会を立ち上げることは必要でしょう。

ホーキング博士やビル・ゲイツら(下の人工知能のリスクについて・・・を参照)も人工知能の危険性については格段の注意が必要だと警告しています。

http://jp.wsj.com/articles/SB10412567118926353716304581135211873076004

こちら

人工知能のリスクについて

http://ai-revolution.net/risk/

http://www.sankei.com/premium/news/150211/prm1502110001-n1.html

http://logmi.jp/69130

人工知能についてのカンファレンス

https://staff.aist.go.jp/y-ichisugi/besom/20150929wiredai.pdf

報道ステーションには是非人工知能の危険性についても特集でも組んで考えて欲しいと願いたいものです。ショーン・マクアードルのような素人の放言を放置したままでは納得できないですね。これはとてもとても重要な問題です。

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2016年3月 7日 (月)

2015~2016 リーガ・エスパニョーラ第28節: バルサ好調

Braugranaエイバルはバスクの小さな街で、エスタディオ・ムニシパル・デ・イプルーアの収容人数は5000人ほどです。人口2万7千ですから当然なのですが、印西や白井より小さな街に立派なサッカースタジアムがあるのですからうらやましい限りです。ところがソシエダード・デポルティーヴァ・エイバル(SDエイバル)はなんと現在8位で、欧州リーグ参戦に後一歩のところまでくるとは驚きです。しかもチームは財政黒字だそうで素晴らしい。乾もこのチームの一員です。

今日のスタメンはFW:セルジ=エンリク・ボルハ=バストン、MF:A=ゴンザレス・ラドシェヴィッチ・ダニ=ガルシア・エスクランテ、DF:ジェンカ・ラミス・パンティッチ・カパ、GK:リエスゴ。このメンバーで誰がリーガ上位で戦えると思ったでしょうか? バルサはFW:ムニル・スアレス・メッシ、MF:アルダ・ラキティッチ・ブスケツ、DF:アルバ・マスチェラーノ・ピケ・ダニ、GK:ブラボ。ネイマールはカード蓄積で欠場です。

バルサはなかなか好調になってきました。厳しいチャージがあっても、寸前でパスが気持ち良くつながります。これぞバルサですね。8分には今年のトレンド、メッシからDFの上空を通過するパスがスアレスに通り、スアレスが右からGKの前を通り過ぎるパスをムニルが押し込んで、バルサ先制です。エイバルもカウンターはするどく、12分には右からラドシェヴィッチがエンリクの頭に合わせてあわやゴールかと思いましたが、バーの上でした。33分には左からジェンカがクロス。しかしエスカランテがボレーシュートを外してくれました。さらにバルサは押し込まれ、あやうくブスケツのオウンゴールという場面もありました。しかしバルサは41分、ムニルがエイバルDFのミスをついて奪球し、メッシにパス。メッシは怒濤の1人カウンターで中央突破、あっさりゴールで0:2。

後半30分にはラミスのハンドでPKをゲットしてメッシがゴール。最後はブラボがセンターラインを越えるスローイングで瞬殺カウンター。途中出場のセルジ→スアレスとわたり、スアレスが強引に切り込んでゴール。0:4の勝利でした。乾は最後の5分くらいプレイしましたが、見せ場はありませんでした。

https://www.youtube.com/watch?v=cGBfFp18fKM
https://www.youtube.com/watch?v=qCaW4CQhNko
https://www.youtube.com/watch?v=9j642JIBV6Y
https://www.youtube.com/watch?v=SIdxngSzyG8

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2016年3月 5日 (土)

サラとミーナ170: 眠り 冬から春へ

Img_1115ソファー裏にキャットハウスを置いてあげると、早速ミーナが常宿に。冬はこんなところで眠るのが気持ち良いようです。

サラは例によってハウスには入らないと思っていたのですが、両サイドをオープンにすると、閉所恐怖を感じないのか、ときどき入って寝ています。しかしこのときはミーナに追い出されて外で寝ることに。しかし両手はミーナの手の上において気分良さそうです。

サラは敏感なので、写真を撮ろうとして接近すると眼を覚ましてしまいます。

Img_1110

冬は窓際は寒いので、特にミーナは眠る場所として選ばないことが多いのですが、春が近づくとここでぐっすり。窓際は陽ざしがまぶしいので、2匹とも手で眼を隠して眠っています。鏡像対称みたいです。


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2015~2016 リーガ・エスパニョーラ第27節: ラージョ レッドカード2枚で自滅

Braugranaマドリーを本拠にするチームの一つラージョ・バジェカーノ(バジェカーノの光)とのアウェイ戦です。ラージョはバルサと同じプレイスタイルで、非常にやりにくいチームのひとつです。ポゼッションで負けることもあります。

ラージョはポニーテールのマヌーショ(アンゴラ代表)のワントップ。2列目:エンバルバ・ピティ・ベベ、ボランチ:トラズオーラス・イトゥーラ、DF:ティト・クレスポ・リオス・キニ、GK:フアン・カルロス。バルサはFW:ネイマール・スアレス・メッシ、MF:イニエスタ・ラキティッチ・ブスケツ、DF:マチュー・マスチェラーノ・ピケ・セルジ、GK:ブラボ。ダニがカード蓄積の欠場ですが、セルジのSBはなかなか気が利いていて心配はありません。マチューもベテランで、CBよりSBが向いている選手です。専門家のアドリアーノを差し置いてスタメンというのもわかります。

序盤エンバルバに2発打たれますが、22分バルサはセルジのクロスでゴール前に殺到しようとしたところ、フアン・カルロスが楽勝でキャッチと思ったらなんと落球。ラキが落ち着いて処理してゴール。今年はこんな幸運がしばしばバルサの味方をしてくれます。直後にメッシ→ネイマール→メッシの余裕のパス回しでゴールで0:2。42分にはリオスがラキをスパイク上げて蹴ったため、一発レッドで退場。ラキがダメかと背筋が凍りましたが、続行可能でほっと一息。

後半8分セルジのパスからスアレスがポストにぶつけて、跳ね返りをメッシが決めました。北澤が「ポストを使ったワンツー」と、はじめて彼が気の利いたことを言うのを聞きましたね。これで0:3。ラージョも12分右からのクロスをベベが折り返してマヌーショが決めました。1人足りない状態での得点ですからたいしたものです。これで1:3。

このあと19分、ネイマールがFKをバーにぶつけて、跳ね返りをブスケツがエリア内でシュートしようとしていたところを、後ろからイトゥーラが足をはらって、またもや一発退場。ラージョもなんというなさけない試合をやるのでしょうか? 満員のファンに対する裏切りです。ところがスアレスもPKをはずしてしまいます。しまらないゲームになってしまいました。

しかしバルサはブスケツの一発カウンターロングパスがメッシに通って4点目をゲット。40分にはマチューのクロスに、ラキと交代で出ていたアルダがきれいに頭で決めて5点目。たまにはこんな楽な試合をやらせてもらわないとね。

https://www.youtube.com/watch?v=KDnCWdu9BV0
https://www.youtube.com/watch?v=_eWg_xHjFHo
https://www.youtube.com/watch?v=BPygFQXljrc

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2016年3月 4日 (金)

☆☆☆ シンガーソングライター (改訂しました)

昭和・平成の長い時代を駆け抜けたシンガーソングライター西島三重子。
LP・ミュージックテープ・CD・ダウンロード・・・くらくらする。

YouTube に出ているのはごく一部で残念ですが、結構現役盤で販売されている曲も多いですし、中古・ヤフオクにもたくさん出ているので入手出来るものはたくさんあります。ダウンロードも可能です。例えば東芝EMI時代のアルバムは¥1500でダウンロードできます。

ベストアルバムも10種類以上出版されています。ひとつ選べと言われれば「呪文ーSpell」の二枚組CDを推薦したいのですが、これは稀少品となっていて、新品はなんと¥12、900からです。

こちら

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ワーナー時代

目白通り
https://www.youtube.com/watch?v=Cb3KqZ8mIUk
https://www.youtube.com/watch?v=cT3noLLC3lE

池上線
https://www.youtube.com/watch?v=A3RRbxgh1ZU
https://www.youtube.com/watch?v=xkhLz3Bqo3A
https://www.youtube.com/watch?v=SVwAs_1NXH0
https://www.youtube.com/watch?v=WW8Mljm5QNM
https://www.youtube.com/watch?v=IXK8_5WpEdo
https://www.youtube.com/watch?v=8GstQRRO8o0
https://www.youtube.com/watch?v=3nBI46ZR53I

(カラオケ)
https://www.youtube.com/watch?v=HEwiQvuL7cs

(森昌子)
https://www.youtube.com/watch?v=xhV8l1EA5oU

(チェウニ)
https://www.youtube.com/watch?v=2Z9EYHZuFIw

(ささきまい)
https://www.youtube.com/watch?v=poiMp9uMOY8

(巡音ルカ)
https://www.youtube.com/watch?v=1ReMO9Mwmh0

若き日の西島三重子
https://www.youtube.com/watch?v=Yf6i7OPBNAw

星めぐり
https://www.youtube.com/watch?v=34t_VTW07Zc

仮縫い

(高見知佳に提供)
https://www.youtube.com/watch?v=KxBCTfvdamY

口笛を吹かないで
https://www.youtube.com/watch?v=Ock2wY2XbTM

かげろう坂
https://www.youtube.com/watch?v=9lXoV9dILio
https://www.youtube.com/watch?v=aplZY72swKY
https://www.youtube.com/watch?v=xAb9QNekPQE

泣きたいほどの海
https://www.youtube.com/watch?v=sEyOtFWiqow

ジンライム
https://www.youtube.com/watch?v=7eUYNcmDH7o
https://www.youtube.com/watch?v=oO61pH6U7o4

ラブソング
https://www.youtube.com/watch?v=AjI3ovFxWFg
https://www.youtube.com/watch?v=MC1_bx4EpkE

いそしぎ
https://www.youtube.com/watch?v=bb16qQZnOZ0
https://www.youtube.com/watch?v=zVmyIx0B-FU

目白通り
https://www.youtube.com/watch?v=Cb3KqZ8mIUk
https://www.youtube.com/watch?v=YGKh-gykUZc

千登勢橋
https://www.youtube.com/watch?v=-ngbapzMook
https://www.youtube.com/watch?v=VWTJi75FaDc

メインテーマ
https://www.youtube.com/watch?v=HZsYyb6IyBo

あざやかな微笑(石川ひとみに提供)
https://www.youtube.com/watch?v=_S7nODjPRVE
https://www.youtube.com/watch?v=DW4svcErw2I
https://www.youtube.com/watch?v=NcS515640RQ
https://www.youtube.com/watch?v=ASdrp5qKD0o

うぬぼれワルツ (木の実ナナに提供)
https://www.youtube.com/watch?v=ztn2DIUUsL8
https://www.youtube.com/watch?v=xk9B_0L5hPM

流されて(園まりに提供)
https://www.youtube.com/watch?v=bhjbYWUIMoY

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冬のかもめ (石川ひとみに提供)
https://www.youtube.com/watch?v=DobnS9J13qM
https://www.youtube.com/watch?v=ztn2DIUUsL8
https://www.youtube.com/watch?v=XFRgaLRSa9I

セザンヌの絵 (高見知佳への提供曲ですが、西島三重子歌唱 あまり知られていませんが素晴らしい曲です)
https://www.youtube.com/watch?v=z8_CFVqVTQA
https://www.youtube.com/watch?v=_u7BYoFlnLM

てがみ (日吉ミミに提供)
https://www.youtube.com/watch?v=RYOBl6RzAxg

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テイチク時代

Imagination canvas
https://www.youtube.com/watch?v=-BMc4-22G54

ロンリーガール
https://www.youtube.com/watch?v=i7L6ix0DuMQ
https://www.youtube.com/watch?v=9zkVxOUyOyU
https://www.youtube.com/watch?v=oPLLc0C2VMU

(えな)
https://www.youtube.com/watch?v=nVGkoWcf8r8

五年目の夏
https://www.youtube.com/watch?v=jME73_dMbR0

一瞬の夏
https://www.youtube.com/watch?v=Gr7895HuRCQ

天才望遠鏡(1分から~)
https://www.youtube.com/watch?v=1pl7bXHQCNo

Jealousy
https://www.youtube.com/watch?v=SH_sn__dCq0
https://www.youtube.com/watch?v=Qjjkd76yHz0

ローリングストーンズは来なかった
https://www.youtube.com/watch?v=uj30J7-8RiE

Evergreen~永遠に緑~
https://www.youtube.com/watch?v=6iys20VJvmM

びしょぬれワルツ
https://www.youtube.com/watch?v=bF1E0sBybZo

恋遊び
https://www.youtube.com/watch?v=qT8QZdU-cMk

あいつのハンググライダー (かおりくみこ)
https://www.youtube.com/watch?v=3lqhUcmYauI
https://www.youtube.com/watch?v=6PqDf8FeEWw
https://www.youtube.com/watch?v=41kaevNCGo0

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東芝EMI時代

SEQUENCE OF MEMORIES~思い出のページ
https://www.youtube.com/watch?v=5sprcwC-Kbs
https://www.youtube.com/watch?v=kaAtY_Bjdc8

夜間非行
https://www.youtube.com/watch?v=Fh3UWa6DdPs

サライ・サライ・サライ
https://www.youtube.com/watch?v=X1mS6Cb6qHg

冬なぎ
https://www.youtube.com/watch?v=L6EKAspjGeg

孔雀の海
https://www.youtube.com/watch?v=JW394oBpoBw

夕闇のふたり
https://www.youtube.com/watch?v=fRarSo6Xlhg

冬のカルナバル
https://www.youtube.com/watch?v=KI0GbDxfYU0

ノンシャラン
https://www.youtube.com/watch?v=CrgwcLsDqrg

絹街道小夜曲   
https://www.youtube.com/watch?v=1WtL1QOtzc8

ラストワルツ
https://www.youtube.com/watch?v=qY6mCEA8yXc

泣かないわ
https://www.youtube.com/watch?v=c9pRPrS5MCY

そうよ Smile again
https://www.youtube.com/watch?v=YvzFbk7R60c
https://www.youtube.com/watch?v=QVbYCohK9H8

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その後

おひさまのたね
https://www.youtube.com/watch?v=VM8fTFxHkFk

(Catala 語バージョン)
https://www.youtube.com/watch?v=Itg93rt59hk

(児童合唱)
https://www.youtube.com/watch?v=z9lVGKmxFnA

私が残していくもの
https://www.youtube.com/watch?v=n-2KXYRepGA
https://www.youtube.com/watch?v=hw0A1gNoR3E

池上線ふたたび
https://www.youtube.com/watch?v=IynM4i7TIdQ
https://www.youtube.com/watch?v=jMT_t5Cn7RY
https://www.youtube.com/watch?v=hNfrE1-aQzo
https://www.youtube.com/watch?v=x3D7uFTBY_Q

こころのふるさと~富士山
https://www.youtube.com/watch?v=e8NX6YScta8

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公式サイト:http://www.nishijima-mieko.com/

いにしえからのFC:http://www.sasabe.com/MIE/

FC史(波瀾万丈):http://www.sasabe.com/MIE/kaze/kaze.html

ディスコグラフィー:
http://nishijima-fan.nishimitsu.com/discography.htm

近影: from http://ameblo.jp/nishijima-mieko/

Photo

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2016年3月 2日 (水)

スーパーチューズデイ

Flag_of_the_united_states_pantone_sスーパーチューズデイが過ぎて、米国大統領選挙もたけなわです。共和党のトランプ候補は人種差別主義者であると同時に宗教差別主義者であり、今の世相を反映していると思われます(こちら1)。これは世界的な傾向で、おそらくドイツやフランスも難民問題を契機として、今後右傾化していくでしょう。日本はある意味世界の右傾化を先取りしています。晋三政権は難民や移民を基本的に認めないどころか、政治亡命すらほとんど拒否しています。

米国の支配層(エスタブリッシュメント)は、財閥・軍産複合体・ウォール街金融マフィア・医療関係者と製薬企業・遺伝子変換農業企業群などですが、本当にトランプがこれらと対決できるかというと、非常に怪しいと予想します。ただ米国はエネルギーも食糧も自給できるという国なので、やる気になればグローバル企業を敵に回しても最終的にはやっていけるのです。でもトランプにはエスタブリッシュメントとの正面衝突はできないような気がします。彼は永年会社経営者だったわけですから、そして大金持ちですから、その考え方から逸脱することはできないでしょうね。むしろ共和党が崩壊してしまって、議会の支持が得られず立ち往生しそうです。しかしクルーズがトランプとくっついて実権を握ると、本当に米国は革命的な変化を遂げるかもしれません。共和党の一部を切り捨てても進むかもしれません。

民主党の方はクリントン候補が勝ちそうですが、トランプvsクリントンとなって民主党が勝てるでしょうか? サンダースの支持者の一部はトランプを支持するかもしれません。クリントンの弱点は現状を維持するというイメージが強すぎるので、白人低所得者層には全く受けないわけで、では黒人・ヒスパニック・エスタブリッシュメントの支持でクリントンがもし大統領になったとしても、かなり矛盾するような政策をやらざるを得ないことになります。例えばTPPは米国エスタブリッシュメントが日本を追い詰めて参加させたものであるにもかかわらず、今になって反対を表明するなどわけのわからない対応になっています。

サンダース候補はスーパーチューズデイに地元バーモントに加え、オクラホマ、コロラド、ミネソタの計4州で勝利しました。これは予想外の善戦だと思います。私がサンダースなら英語で演説した後、スペイン語でもやりますね(あるいは誰かに翻訳を読ませます)。そして黒人から副大統領候補を選びます。万一サンダースが民主党の候補者になりそうなんてことになると、多分エスタブリッシュメントサイドはブルームバーグなどの第3の候補を出しそうです。この3人でやるのが1番面白そうです。

ふりかえって日本をみれば、民主+維新がサンダースのような立場をとれるかというと、それは無理で、どちらかというとクリントンのようなどっちつかずの立ち位置をとらざるを得ないということになるでしょう。それでも晋三の政権よりはましだと思いますが。

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2016年3月 1日 (火)

やぶにらみ生物論11: エディアカラ紀の生物

現在の生物に系統的に密接につながっていると思われる生物が出現するのはカンブリア紀からだと考えられていますが、その直前のエディアカラ紀の地層からも、これは確実に化石だと思われるものが世界各地から発掘されています。エディアカラ紀がいつからいつまでかという問題は、文献によりまちまちで困りますが、とりあえずウィキペディアに従って約6億2000万年前~約5億4200万年前ということにしておきましょう(実は各国のウィキペディアで統一されているわけでもありませんし、日本語の場合も項目によって6億5000万年前~5億年前としてあることもあります)。

エディアカラ紀の生物の化石を最初に発見したのはアデレード大学のデービッドとウィラードということですが、有名なのは同じ大学の学生だったスプリッグです。彼はアデレード近郊のエディアカラの丘でみつけたこれらの化石が、それまで考えられていたようなカンブリア紀のものではなく、より古い時代のものではないかと提案したわけです。これが1946年のことです。すなわち第二次世界大戦の前には、誰もエディアカラ紀の存在などは頭になかったわけです。その後紆余曲折を経て、1958年頃にはほぼ学会でも認められた定説になりました。

下の図はエディアカラの丘(*)とアデレード(赤丸)の位置を示したものです。

Adelaid

エディアカラ紀の代表的な化石はディッキンソニアという生物群で、一見左右相称のように見えます。大きさは1cm~80cm以上のものまでいろいろ見つかっています。

1024pxdickinsoniacostata

Dickinsonia costata

カルニオディスクスという生物も、美しい化石がみつかっています。

Charniodiscus_arboreus

Charniodiscus arboreus

この生物の構造を模式図で示すと、下のようになります。

1


想像すれば海底に根のようなものがあり、海水中では海藻のようにゆらゆらしている感じです。海藻ではないようです。注目すべきはこの生物が左右相称ではないということです。中心軸は存在しますが、左右の枝は互い違いです。ディッキンソニアの場合もよくみると、はっきり互い違いの部分もあり、これらの生物は左右相称生物ではない・・・すなわち節足動物のような体節が形成されている生物ではないと考えられています。

エディアカラ紀の生物がどのスーパーグループに属するか、あるいは近縁かというのは興味深い課題ですが、今のところはっきりしません。ただしロシアでみつかったキンベレラという生物は、殻をもった軟体動物だという説が有力で、それなら堂々たるオピストコンタということになります。

最後に、現在でもカルニオディスクスと一見似たような生物・・・ウミエラが日本近海にもいることがわかっていますが、両者が近縁かどうかはわかりません。下の図は広島大学臨海実験所のサイトから拝借しました(1)。

(山口信雄氏 談) 彼らはなかなか飼育することが難しく、潜る砂にも好き嫌いがあります。最初埋まってくれたウミエラですが、砂質に嫌気がさしたのか、
深さが足りないのか、砂の上にゴロリと不貞寝してしまいました。

餌として3種の珪藻を当実験所で培養したものや、市販のサンゴ用液状餌等を与えています。それでも徐々に痩せていきます。また、水温が高くなるとすぐに腐ります。
水温を低め(25℃以下)に保っておくことがコツです。
綺麗だからといって、安易に飼育にチャレンジしないほうがよさそうです。

A5a6a5dfa5a8a5e9cee0_a5a6a5dfa5a8a5

1) http://home.hiroshima-u.ac.jp/rinkai/index.cgi?%A5%A6%A5%DF%A5%A8%A5%E9%CE%E0

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