硫酸銅入りのオリーブオイル
昔実験に使う細胞を培養するという作業をやっていたことがあります。実験動物なら温度や湿度が多少変動しても大丈夫ですが、細胞はそうはいきません。温度はサーミスタで自動的にコントロールされていますが、pH とか湿度は自動では制御できないので、つねに気をつける必要があります。
湿度が下がると培養液の水分が蒸発して成分が濃くなってしまうので、湿度は飽和に近い状態を維持しなければなりません。そのために水を張った大きなトレイをいれておくのですが、なにしろバクテリアやカビが繁殖するのに良い条件なので、無菌で培養している細胞にとっては、トレイの水は非常に危険な存在です。
このトレイに入れる防腐剤はいろいろあるのですが、最強なのは硫酸銅です。これをいれておくと1ヶ月でも2ヶ月でも、全く微生物が繁殖しません。それほど毒性が強い物質です。ところがこれが混入している可能性が高いオリーブオイルがスーパーなどに大量に出回っているそうで、とんでもなくひどい話です。もう米国と日本で数千トンが販売されたそうです。すべてのオリーブオイルは当分使わない方がいいですね。
http://jp.reuters.com/article/olives-idJPKCN0VD0DK
(画像はフリー画像サイト「足なり」さんより拝借しました)
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