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2016年1月31日 (日)

2015~2016 リーガ・エスパニョーラ第22節: アトレチコがラフプレーで自爆レッド2発  やれやれ 

Braugranaいよいよカンプノウにアトレチコを迎えて首位決戦です。どちらが嫌かと言えばレアル・マドリーですが、アトレチコはレアルと違って監督はシメオネで安定していますし、選手も必要な選手しか補強しないという、極めてまっとうなチームです。一方レアルは監督はどんどん代えるし、選手も使わない選手まで補強するという無茶なチームなのですが、故障者続出でも戦えるというメリットはあるわけです。ここが怖いところです。

バルサはFW:ネイマール・スアレス・メッシ、MF:イニエスタ・ラキティッチ・ブスケツ、DF:アルバ・マスチェラーノ・ピケ・ダニ、GK:ブラボ。ベストメンバーをそろえました。アトレチコはFW:カラスコ・グリーズマン、MF:コケ・フェルナンデス・ガビ・サウール、DF:フィリペ=ルイス・ゴディン・ヒメーネス・ファンフラン、GK:オブラク。

アトレチコはプレス勝負で、ペナルティーエリアの中まで追いかけてきます。まさに鬼ごっこサッカーで、これは15分くらいしか持ちませんが、その間耐えられるかどうかが問題。バルサは耐えきれませんでした。右サイドの争いで故障明けのアルバがサウールに競り負け、質の良いクロスを供給されて、コケにやられました。押し込まれたバルサですが、やはり15分くらいからいつものペースを取り戻しました。21分にはネイマールが突破とみせてイニエスタにパス。これでDFのタイミングがはずれて、イニエスタに余裕が出来て絶妙のマイナスパスがメッシに通り、バシッと決めてくれました。

アトレチコのエース、グリーズマンも何度かシュートしましたが、今日は彼の日ではなかったようで失敗を重ねます。一方バルサは38分、ダニが一発超ロングパスをスアレスに供給し、スアレスが追いすがるDFを振り切ってゴール。やっぱりスアレスは凄いわ。

このあとアトレチコに焦りが出たのか、44分フィリペ=ルイスがメッシの膝をスパイク立てて蹴ったために一発レッドで退場。これはアトレチコ自爆です。ここでハーフタイム。

今日の解説者は都並なんですが、彼は言ってることは納得出来るのですが、田中と喫茶店でボソボソしゃべっている感じなので、語尾がはっきりせず、うまく聴き取れないことがあります。是非改善して欲しいですね。それにつられてか、田中もそのモードに入ってしまい、実況やってることを忘れている時もあるように思います。

後半アトレチコはガビをヘスス・ガメスに代えてきました。ルイス退場の影響です。後半もグリーズマンは失敗続きで有り難い。しかしアトレチコは猛烈な波状攻撃をしかけてきて、さすがに1人少なくてもそれを感じさせない強さがあります。しかしそれも20分ゴディンがスアレスをスライディングでぶっ飛ばすまででした。ゴディンまで一発レッドでどうしようもなくなりました。でもアトレチコはあきらめません・・・すごい。バルサはラキティッチ→アルダ、ダニ→セルジの交代でこのまま終わらせようと必死。今日のアトレチコは最後も自爆。新加入のアウグスト=フェルナンデスが故障発生ではさすがにアウトです。ストレッチャーで運ばれていくときに、マスチェラーノがキスしました。

バルサなんとか2:1で逃げ切りました。これは非常に大きい勝利です。アトレチコはいくら不屈の闘志が売り物とはいっても、今日のようなラフプレーは、一歩間違うと相手に重傷を負わせるわけですから、大いに反省して欲しいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=2Ao78G0vong

https://www.youtube.com/watch?v=-_9ailerAB0

https://www.youtube.com/watch?v=7pJibHlOJa8

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2016年1月30日 (土)

やぶにらみ生物論9: ミトコンドリアの役割

生物は体を構成する物質すなわち有機物を合成するために、エネルギーを必要とします。そのエネルギーとは通常ATP(アデノシン3リン酸)を分解することによって獲得することになっているわけです。

ATP → ADP + リン酸 + 化学エネルギー

ではそのATPをどうやってつくるかというのが課題になりますが、α-プロテオ細菌は酸素を利用した素晴らしい化学反応を進行させるシステムを獲得していました。やぶにらみ生物論8でも示しましたが、その反応をまとめた化学式は下記のようなものです。

C6H12O6 + 6O2 + 38ADP + 38phospate → 6CO2 + 6H2O + 38ATP

α-プロテオ細菌は上記のように1分子のブドウ糖から38分子のATPを生み出すことができました。この細菌と共生することによって、真核生物は様々な有機物を製造することができるようになって、圧倒的なアドバンテージを獲得し、現在生きている真核生物の(控えめに見ても)ほとんどは共生に成功して、ミトコンドリアを作り出した個体の子孫ということになりました。

そして真核生物はミトコンドリアが勝手に増殖するのを制限するため、その遺伝子の多くをゲノムに移転しました。生物はDNAを切り貼りする機構を本来もっているため、外来のDNAをゲノムに取り込む危険とチャンスは常に存在します。ミトコンドリアに残されたDNAより、真核生物に移転したDNAの方が、細胞核に守られていたので良好に保存されたため、いかにもDNAを奪ったようにみえる結果になったのかもしれません。

結果的にミトコンドリアの自主性を奪うことになりましたが、一方で真核生物はミトコンドリアに細胞の生死を制御するシステムを持たせることにしました。なぜだかはわかりません。想像をめぐらしてみると、ゲノムに「死の司令室」を置いておくと、なにかの場合に間違って発現してしまうというリスクがあるからかもしれません。

Photo

細胞にストレスがかかったり、死んだ方が都合が良かったりする場合、それらのシグナルをミトコンドリアにある「死の司令室」が斟酌して、本来ミトコンドリアの内部にあるべきチトクロム c (cytochrome c) というタンパク質を外部に排出し、Apaf-1 を介してカスパーゼ9 (caspase-9) を活性化し、活性カスパーゼ9がカスパーゼ3 (caspase-3) を活性化するという一連のリアクションを起こします。その活性化されたカスパーゼ3はタンパク質を分解する機能を持つ酵素で、細胞を死に導きます。この種のプログラムされた細胞死をアポトーシスと呼びます。

α-プロテオ細菌が効率的なエネルギー反応を発明する前提として、シアノバクテリアが地球上に酸素を多量に蓄積していなければなりません。そして酸素が蓄積することによって紫外線が遮蔽されて、陸上生物が現れることになります。一方で酸素を利用する生物は酸素の毒性を緩和するシステムも発展させていかなければなりません。

ミトコンドリアにある「死の司令室」のメンバーの全容については下記のサイトに記載してあります。

http://www.cstj.co.jp/reference/pathway/Apoptosis_Mitochondrial.php

 

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2016年1月29日 (金)

喫茶店と「のら猫万華鏡」

A0001_014715_2私が愛読しているブログのひとつに、洞口依子の「のら猫万華鏡」があります。洞口さんは本業は女優ながら、ウクレレを弾くプロの音楽家でもあり、また文章を読んでみればすぐわかるように、素晴らしい文筆家でもあります。

http://www.47news.jp/topics/entertainment/douguchi/272756.html

「学生街の喫茶店は何処へ」というタイトルで書いていますが、確かに喫茶店が少なくなりました。携帯電話が普及してから、喫茶店で待ち合わせというのがなくなり、用途が減ったのが原因なのでしょう。しかし私はむしろひとりで過ごしたいときに(大学時代は寮生活だったので)、あるいは音楽を聴きたいときに喫茶店に良く行きました。寮の先輩には、夏の暑い時期には昼間はほとんど喫茶店で過ごすという剛の者もいました(当時の学生寮にはエアコンがありませんでした)。

渋谷には「らんぶる」「ウィーン」「白鳥」などの巨大で重厚な喫茶店が林立していて、私たち学生のたまり場にもなっていました。今でも残っているのは道玄坂の「ライオン」くらいでしょうか。しかし現在ではドトールやスタバというライトなお店はそこそこあって、音楽を聴いたり待ち合わせしたりお話したりというより、ひとりで軽いブレイクやタバコという用途がメインのようです。私はどちらかを選べと言われれば、断然ドトール派です。コーヒーの味が決め手です。ただドトールやスタバで告白や別れ話というのは似つかわしくないですね。やっぱり暗い喫茶店の片隅でボソボソ話すのが味わい深いと思います(古いか)。でもそれなら、今の学生達はどこでそんな話しをしているのでしょうか? Line ですませる? それはないでしょう。

喫茶店で思い出すのはなぜかこの曲
https://www.youtube.com/watch?v=sEyOtFWiqow

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2016年1月28日 (木)

ワーグナー「指輪」管弦楽編集版 by アラン・ギルバート都響@オペラシティ2016年1月27日

Img_2オペラシティで都響の演奏会です。今日はニューヨークフィルの音楽監督アラン・ギルバート(米国人と日本人のハーフ)の登場とあって客席は超満員かと思いきや、前3分の1がガラガラです。後ろの方はギッシリだったので、いったいどういうチケットの売り方をしているのか???です。

しかも青少年招待で多くの学生にチケットを配ったようで、それでようやくこれかと.....orz。平日夜のコンサートがいかに困難になってきたかの証明になってしまいました。日本の企業は人材不足で、なんでもそこにいる人間でやらないといけなくなり、サラリーマンは忙しくなっているのでしょう。あとは高齢者ですから、夜遅くの帰宅は厳しいのかもしれません。招待された学生のほとんどがマスクをしていて、異様な雰囲気でした。インフルエンザが流行しているのでしょうか? 感染は勘弁して欲しい。

プログラム:
1.武満 徹:トゥイル・バイ・トワイライト -モートン・フェルドマンの追憶に- (1988)
2.シベリウス:交響詩《エン・サガ(伝説)》 op.9
3.ワーグナー(アラン・ギルバート編):指環の旅~楽劇『ニーベルングの指環』より

本日のコンマスは四方さんで、サイドは矢部ちゃんの最強シフト。アランはつい最近都響を振ったように思っていたら、前回は大震災の年で、もう5年にもなるんですねえ・・・。はじまる前のステージで南方さんがイングリッシュホルンの調整をやっていて、ずいぶん長く音を聴くことができました。ちょっと得した気分です。彼女は楽器の調整が済むと、クラリネットのサトー氏と、楽譜を見ながら入念に打ち合わせをやっていました。

武満の曲は彼にしてはなかなか賑やかな曲で、フェルドマンの追悼曲というイメージとは少し違っていました。きっとフェルドマンは陽気な人だったのでしょう。エン・サガは20才台の若きシベリウスが青雲の志を持って書いた仕掛けの多い曲で、都響の丁寧な演奏で楽しく拝聴しました。

ブレイク後の後半は、アランが自ら編集したワーグナー「ニーベルングの指輪」の管弦楽編集版です。昨日も同じプログラムをサントリーホールで演奏したせいか、今日の完成度は抜群でした。都響の繊細でフェミニンな弦のアンサンブルが、ワーグナーの叙情的な面をうまく表現してくれるところが興味深いと思いました。もちろん金管の押し出しも十分で、最後は強烈に盛り上がりました。アランはオーケストラの特性を引き出すような指揮をするタイプだと感じました。

サントリーホールはB定期だったので、今日の演奏会は割高となってお客さんが少なかったのかな? でもいった人は得したと思いますよ。都響も同じプログラムをやるときは、平日夜-平日夜の組み合わせは最悪で、金曜昼-土曜昼・日曜昼-月曜夜などの組み合わせで、異なる客層を狙った方が良いと思いました。マネージメントも工夫してやらないと、せっかくの名演奏も価値が下がってしまいます。

Alan Gilbert & New York Philharmonic

https://www.youtube.com/watch?v=g2DnTe19WhI

https://www.youtube.com/watch?v=RrBVl7UyDFc

https://www.youtube.com/watch?v=1cWEuNLQxxk

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2016年1月24日 (日)

2015~2016 リーガ・エスパニョーラ第21節: マラガの決め手不足に助けられる

Braugrana_2ラ・ロサレダで最近好調のマラガと対戦です。昨シーズン1敗1分けだったバルサにとって相性の悪いチームですが、アムラバトが突然プレミアに移籍して戦力は低下しているはず。

マラガはシャルレスとチョプの2トップ。MF:ゴンサロ=カストロ・レシオ・カマーチョ・ファンピ。DF:ミゲル=トーレス・ウェリグトン・アンヘレリ・ロサーレス、GK:カメニ。バルサはネイマール負傷のため左エストレーモはムニル、トップはスアレス、右メッシです。MF:イニエスタ・アルダ・ブスケツ、アルバが負傷のため左SBはアドリアーノが初先発です。DF:アドリアーノ・ヴェルマーレン・マスチェラーノ・ビダル、GK:ブラボ。

開始2分、右のスアレスにきれいなスルーパスが出て抜け出したのですが、角度がなくシュートはGKに当たって、ゴール前に転がります。ここにムニルが出てきて押し込み、さい先良く先制点。ところがバルサはミッドウィークのビルバオ戦の疲労があるせいか、プレイに精度がなく、球を失って押し込まれ大苦戦がはじまります。当たり前ですが、ムニルがネイマールの代役を果たせないのもこたえています。

まず10分チョプにフリーでヘディングシュート、12分にはシャルレスにせりながらもヘディングシュートを食います。これはなんとか失点を免れますが、さらに15分にはゴンサロ=カストロの強烈なバズーカがきてブラボがからくもさわってポストで救われます。25分にはヴェルマーレンが転倒して、これはやられたと思った瞬間にシャルレスがわざとらしく倒れてシミュレーションでカード。29分にはブラボがなんと相手FWにパスするという大失態。しかしびっくりしたのか、もたついてマラガは逸機。バルサはツキすぎです。しかしさすがにこのデキではいつ失点するかは時間の問題でした。32分にファンピに押し込まれてしまいました。

後半ルーチョはCBヴェルマーレンをマチューに代えてきました。これはヴェルマーレンがカ-ドを1枚もらっていたので、この困難な試合でCBが退場になったらどうしようもないと考えたのでしょう。安全運転も不可です。後半はさすがに気合いが入ったのか、前半よりは動きが良くなり、プレーもプリサイスになりました。6分アドリアーノが絶妙のクロスをゴール前に上げて、メッシがボレーで決めました。11分ルーチョはムニルをラキティッチに交代させました。厳しい交代ですが、守備を強化するためにはやむを得ません。

27分アドリアーノが負傷で、セルジが交代出場。なんとか逃げ切りました。いつも言っているようにバルサの敵は相手チームよりむしろスケジュールです。かなりギリギリになってきたので、ネイマールの状態がこれからのバルサにとって鍵になりそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=Seii5DL_g5o

https://www.youtube.com/watch?v=w7oIWb3SKyQ

https://www.youtube.com/watch?v=w7oIWb3SKyQ






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2016年1月22日 (金)

やぶにらみ生物論8: 系統樹とその逸脱

1x生物の系統樹はチャールス・ダーウィンの進化論をもとに、エルンスト・ヘッケルがはじめて考案したものであり、現在でも生物の進化を説明するために汎用されます。

ただ系統樹では説明出来ない進化のイベントが、生物の歴史の中で、少なくとも2回おこったと考えられています。

そのうちのひとつは図のbで、細菌の一種であるα-プロテオバクテリアが、ある真核生物の細胞内に住み着いてミトコンドリアが形成され、そのミトコンドリアを持つ生物が現在まで子孫を残しているわけです。真核生物(原生生物)の中でもまれにミトコンドリアを持たない生物がいるそうですが、それは二次的に喪失したからと考えられています。

そして2回目のイベントは、図のaで真核生物のなかで現在植物と呼ばれているグループの祖先が、シアノバクテリアを細胞内にとりこんで、葉緑体(クロロプラスト)を持つことになりました。

これらのとりこまれたバクテリアは、勝手に増殖するとホストが死んでしまうので、ホストが様々な手段で制御して飼い慣らしているわけです。その最たるものは、バクテリアの遺伝子の一部を奪って、ホストのDNAに組み込んでしまうというやり方です。

このような重要な生物進化の過程を系統樹は表現出来ません。強いて言えばいったん分岐した枝が再びからまりあって融合したという感じでしょうか。葉緑体と細胞内共生については鈴木雅大氏と大田修平氏がわかりやすく説明してくれています。もうすこし専門的な知識に興味がある方は参照してください↓。

http://natural-history.main.jp/Algae_review/Symbiosis/Symbiosis.html

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2016年1月21日 (木)

太陽系に新しい惑星が誕生

A0002_011241カルテック@pasadena USA の天文学者 Konstantin Batygin と Mike Brown が太陽系の新しい惑星を発見したそうです。しかもそのサイズは海王星クラスの巨大なものということで、これは驚きです。

惑星の定義はウィキペディアなどにありますが、2006年に冥王星などが惑星から外されて、8個に減ってしまったのが現状なので、この新惑星は9個目の惑星ということになります。海王星が発見されたのは1846年だったので、170年ぶりの快挙ということになります。

この新惑星は太陽のまわりに楕円の軌道を描き、1万5千年かけて1周するそうです。ちなみに海王星の公転周期は165年です。新惑星は、太陽に1番接近するときで200AU(1AU=太陽と地球との距離)、1番遠いときで~1200AUという気が遠くなるような遠方を巡っています。ちなみに海王星の太陽からの距離は30AUくらいなので、それよりはるか外側をまわっていることになります。

ソース: こちら

原著: http://iopscience.iop.org/article/10.3847/0004-6256/151/2/22

Evidence for a distant giant planet in the solar system
and
(2016).
The Astronomical Journal Volume 151 Number 2

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2016年1月18日 (月)

2015~2016 リーガ・エスパニョーラ第20節: ビルバオ自滅でバルサ圧勝

Braugranaアトレチコが勝ち続ける限り首位になれないバルサですが、ともかくくっついていくしかありません。消化試合が1試合少ないというのもバルサの強みです。今日は強敵アスレティック・ビルバオとはいえカンプノウでの対戦です。寒いと言っていますが、夜8時で9℃もあるので、東京よりはかなり暖かいバルセロナです。試合開始の前にメッシのバロン・ド・オル受賞を祝うセレモニーがありました。

バルサはFW:ネイマール・スアレス・メッシ、MF:イニエスタ・ラキティッチ・ブスケツ、DF:アルバ・マスチェラーノ・ピケ・ビダル、GK:ブラボ。ビルバオは1トップ:ウィリアムズ、2列目:ムニアイン・エラソ・デ=マルコス、ボランチ:ベニャ・サンホセ、DF:バレンシアガ・ラポルト・エチェイタ・ボベダ、GK:イライソス。ビルバオはエース・ストライカーのアドゥリスがカード蓄積で欠場で、バルサにとっては超ラッキー。ラウル・ガルシアは故障のようです。

開始3分、ピケがGKにパスしようとしたところをムニアインがカット。すぐ中央のエラソにパスして、GKがいないマウスにシュートがきたので、これはしんどい試合になると覚悟したのですが、なんとエラソがはずしてくれて大助かり。それにしてもピケは視野が狭すぎました。

そして直後スアレスがCBを交わしてゴール前に突入。イライソスがたまらずファウルで止めてPK。イライソスは一発レッドで退場です。開始4分でGKが退場とはビルバオ真っ青でお気の毒です。1番気の毒なのはムニアイン。開始4分で交代GKのかわりにベンチにとんぼがえりです。これで2列目がボランチと合流して下がってしまったので、大幅に攻撃力が削減されてしまい、バルサ有利となりました。

バルサは攻めまくりますが、うまく守られて沈滞しそうだと思っていたとき、16分にデマルコスに右サイドを突破されて、なんとかブラボが止めた直後、カウンターでスアレスが中央を走り、DFをひきつけたところで左のネイマールにパスが出て、ネイマールがゴール。2点目がはいってバルサはぐっと楽になりました。

後半はメッシが筋肉痛でアルダと交代しましたが、全くのバルサショー。早速2分に、スアレス→ネイマール→スアレスときて、スアレスが中央突破でゴール。3:0です。16分にはビルバオに右サイドからクロスを上げられましたが、またもやエラソが絶好のチャンスをシュートミスで逃してしまいました。17分にはネイマールが左を突破して、ラキティッチにマイナスパスでゴール(4:0)。24分にはアルダのDFの頭を越えるパスをスアレスが胸トラップで落として、右足アウトサイドでゴール(5:0)。美しいゴールでした。マニータでスタンドはすごいウェーブです。37分にはブスケツが右からクロスをあげ、スアレスが頭で合わせて仕上げの6点目のゴールでハットトリック。バルサ素晴らしい勝利でした。

長い間バルサをみていますが、スアレスは最高のストライカーです。間違いありません。

https://www.youtube.com/watch?v=kj4s9oKeL5I
https://www.youtube.com/watch?v=rebywAzdDNc
https://www.youtube.com/watch?v=i6Ixnutflz8
https://www.youtube.com/watch?v=iXInGJG0Z0A


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2016年1月17日 (日)

西島三重子 デビュー40周年 「風のゆくえ」ツァー@大田区民プラザ2016年1月16日

Nishical02昨日多摩川線にはじめて乗車しました。下丸子の駅前に大田区民プラザがありました。さすがに田園調布をかかえる大田区とあって、数館の公会堂を持っていますが、そのうちのひとつです。西島三重子のデビュー40周年ツァーのしめくくりで、会場の大ホールはほぼ満員の盛況。還暦過ぎてこの動員力はすごい。

バンドはギター(平野融)・ベース(山口健一郎)・ピアノ(織原洋子)。音響・演奏・映像ともにバッチリで、素晴らしいお膳立てです。みーちゃんの声も千登勢橋あたりから全開でした。ただ「アザミ」のところで声が出なくなって心配しましたが、水を補給して復活し、最後まで歌いきりました。よかったですね。

同期の岩崎宏美や山崎ハコも頑張っているので、これからのご活躍にも期待しています。

セットリスト:
1.池上線
2.のんだくれ
3.千登勢橋
4.池上線ふたたび
5.リルケの詩集
6.1460日
7.昨日よりごきげんでしたか
-------
ゲストコーナー
すぎもとまさとさんのトークと歌
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8.かもめより白い心で

ハーフタイム

9.飛鳥坂
10.凄春いろは草紙
11.シャドウ
12.サイレント・デイズ
13.アザミ
14.うぬぼれワルツ
15.いらいらトワイライト
16.三寒四温
17.泣かないわ
18.川は流れる
19.仮縫い

アンコール
1.お日さまになれ
2.池上線

私的には「いらいらトワイライト」を聴けたのには、なつかしくて感激しました。

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2016年1月16日 (土)

JPOP名曲徒然草166: 「誰もいない海」 by 松田美穂

A0027_002063松田美穂さんはかなり前から YOUTUBE でみかける方だと思っていましたが、なんと2014年にデビューCDを出版したのだそうです。今は入手不能です(ダウンロードはできるようです)。

実際はどうか知りませんが、いかにも不健康そうな風貌で暗い歌をうたうので、時にははまりすぎて怖いくらいです。昭和バラードの名曲を歌い継いでくれる、日本文化の貴重な継承者です。

私はこの人の「誰もいない海」が好きです。泣きそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=DIZBJyfh4Mw

(オリジナル by トワ・エ・モア)
https://www.youtube.com/watch?v=0SUJPpVLq4c

「或る日突然」(オリジナルはトワ・エ・モア)
https://www.youtube.com/watch?v=-_xhCfFlUtg

「海をみていた午後」(オリジナルはユーミン)遠い失恋を題材として、淡い思い出をパステルカラーのメロディに包んだ歌だと思っていましたが、この人が歌うとドロドロになってしまうのがすごい。
https://www.youtube.com/watch?v=5rtd4rKBREM

「思い出は美しすぎて」(オリジナルは八神純子) with her cat
https://www.youtube.com/watch?v=rwnkOCoo9dI

「サボテンの花」(オリジナルはチューリップ) awesome !
https://www.youtube.com/watch?v=nh68Wa7RTK0

「白いページの中に」(オリジナルは柴田まゆみ)
https://www.youtube.com/watch?v=dBLKOomhYvo

「冬ざれた街」(オリジナルは五輪真弓)
https://www.youtube.com/watch?v=t1jK0Nf5zew

「さよなら夏の日」(オリジナルは山下達郎)
https://www.youtube.com/watch?v=htMdEykMMP8

「ブルー」(オリジナルは渡辺真知子)
https://www.youtube.com/watch?v=gSk3AHeivpI

「秋の気配」(オリジナルはオフコース)
https://www.youtube.com/watch?v=JcX7TiwVwcw

「トワイライトアヴェニュー」(オリジナルはスターダストレビュー)
https://www.youtube.com/watch?v=TQxvGslzeN8

「Goodbye day」(オリジナルは来生たかお)
https://www.youtube.com/watch?v=WXB5rP6Ki7k

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「僕らのユメ」(松田美穂のオリジナル曲)
https://www.youtube.com/watch?v=RkGxMMgkO8c

「めざめ」(松田美穂のオリジナル曲)
https://www.youtube.com/watch?v=SbNsxNau6ZE

オフィシャルウェブサイト
http://matsutamiho.com/

ブログ
http://matsutamiho.com/

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2016年1月15日 (金)

寄る辺なき記憶の断片のために3: トライアングル

A0800_000537多分小学校4年生の2学期頃だったと思う。通常お昼は給食だったが、たまに給食が休みで弁当持参になる日があった。

当時の私たち一般生徒は、弁当箱にご飯とおかずを詰め込んだものを食べることになるわけだが、Bは違っていた。Bが持ってくるのは弁当箱ではなく、バスケットだった。まずバスケットからテーブルクロスを取り出して机の上に広げ、手作りの分厚い、しかもレタスやチーズがはみ出しているサンドイッチを取り出す。さらにオレンジ丸ごと1個と果物ナイフをとりだして、起用にオレンジの皮をはがして4分割する。そんな作業をしてから彼の昼食がはじまる。当時はまだマクドナルドのようなファーストフード店が日本に進出していない時代だったので、Bの昼食は結構ものめずらしかったのだ。

そんなBだから、クラスのみんなからは少し浮いていた。Bの母親は水商売をしているといううわさもあった。ただ私はそんなBに興味をひかれたのかそこそこ仲良くしていた。ある日Bが「二人でトイレのボックスに入って面白いことをしてみないか」と私に提案してきた。何をするのか好奇心はあったが、多少不安もあったので、私はCも誘って3人ではいることにした。誰もいないタイミングを見計らって、3人でボックスに入った。

Bはそこでみんなにズボンのチャックを下ろしてペニスを出そうと提案し、さっそく自分のものを引き出した。私はすぐに同調したが、Cがためらうので2人で強引にチャックを開けさせた。恥ずかしがっていたものの、Cも多少興味を感じたのか、ボックスから逃げ出しはしなかった。Bはすぐ私のペニスを握り、「お前もCのを握れよ」 と言った。言われたとおりに私はCのペニスを握り、CはBのを握った。トライアングルの完成だ。Bは私のペニスをしごき始めたので、私とCも同じ行動をはじめた。やわらかい包皮の感触がいまでも残っている。

2~3分やっているうちにベルが鳴って休憩時間が終了した。3人はあわててボックスを出た。幸いにトイレには誰もいなかった。授業が終わって、Bと帰途についた。Bはいつになく上機嫌だった。帰り道の途中にある急な坂道を息をきらしながら登り終えたとき、突然Bが 「セックスってどうやるのかなあ」 と訊いてきたので、私は 「知らない」 と答えた。その話題はそこでおしまいになり、先生やクラスメートの話をしながら帰った。その後3人になったときも、トイレでの出来事が話題になることはなかった。

今から考えてみると、Bは両親か近縁者のセックス行為を垣間見たのではないだろうか。今のように、雑誌やウェブサイトで子供がお手軽にポルノ画像をみられるような時代ではなかったので、多分そうだったのだろう。そして自分のペニスが勃起しないので心配になり、他人の手を使ってみようと試したに違いない。私もCも勃起しなかったので、自分だけに問題があるのではないという結果を見て、「子供には無理なのかもしれない」 という結論に達し、安心したのではないだろうか。私とCは彼の実験動物として使われたわけだ。

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2016年1月13日 (水)

イザベル・ファウストのメンデルスゾーン・ヴァイオリン協奏曲ホ短調@東京文化会館2016年1月12日

A非常に寒い日でしたが、イザベル・ファウストが聴けるというので都響のコンサートに出かけました。さすがにチケットはほぼ完売でした。本日のコンマスは矢部ちゃんで、サイドは山本さん。

イザベルは薄緑系の丈の短い麻マントのような面白いコスチューム。鋭角的な演奏のCDの印象とは少し違って、繊細だけれども神経質ではなく、柔らかく自然に流れていくような演奏で、スムースについていけます。振りかぶって構えたところとか、これでどうだというような見得を切るところがない、彼女独特の自然体の芸が確立されているという感じがしました。それでも盛り上がるパッセージでは、イナバウアーに近いように体を後ろにそらせるところが面白い。非常に新鮮なメンデルスゾーンで、今日文化会館に来て良かったと思いました。

「家庭交響曲」はとにかく第1、第2楽章が退屈で、私も周りの聴衆もダレきっていました。なにしろホルン9本という大編成で、エキストラも大勢招集しているわけですから、オケとしてコストパフォーマンスは最悪です。それでも第3、第4楽章はまあまあいいところもあるので、最後は盛り上がってブラボーも出ました。だいたい子供の教育方針が食い違って、夫婦でののしりあっているところを音楽にするっておかしいですよね。

私の前席にいた人が、風変わりなスーツを着ていました。詰め襟風の襟に、ボタンが斜めにならんでいるという不思議なデザインで、なかなか面白いと思いました。しかしイザベルの写真をみて(上の写真も多分そう)似たようなデザインのスーツを着ていることに気がつきました、彼女のお気に入りなのかもしれません。おそらくその人は彼女のファンで、同じ系列店でオーダーしたのでしょう。

Imga帰りに都響定期800回記念ということで、お菓子をプレゼントしてくれました。こういうちょっとした心遣いがファンをつかむポイントですね。

ソリストアンコール:
クルターグ「サイン、ゲーム、メッセージ」より「ドロローゾ」

イザベル・ファウスト
https://www.youtube.com/watch?v=DP7ytQYwBAk
https://www.youtube.com/watch?v=OQT5_AVIga8
https://www.youtube.com/watch?v=GD5gkol-7BY

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2016年1月10日 (日)

2015~216 リーガ・エスパニョーラ 第19節: バルサ久しぶりの楽勝

Braugranaバルサは1試合少ない状態で現在2位ですが、1位がレアル・マドリーではなくアトレチコというのがミソです。選手層が厚いレアルに走られるとなかなか追いつかないので、この成績は昨年いっぱい補強が禁止されていたバルサとしては上出来と言えます。逆にレアル・マドリーはもたついたということで、監督も今年からあのジダンに交代しました。

コパは見てなかったのですが、エスパニョールは2人退場になるという大荒れの試合だったそうで、バルサとしてはケガ人なく勝てたことは幸いでした。今週は弱敵17位グラナダとの対戦で、イニエスタ・ブスケツ・ダニはスタメン落ちで、マスチェラーノはベンチをはずれました。FW:ネイマール・スアレス・メッシ、MF:アルダ・セルジ・ラキティッチ、DF:アルバ・ヴェルマーレン・ピケ・ビダル、GK:ブラボ。新メンバーのアルダ、ビダルの登場です。グラナダは2トップでサクセス(ナイジェリア)とペニャランダ(ベネズエラ)が担当。トップ下はバルサ下部組織出身のロチーナ。あちこちのチームを渡り歩いていますが、なかなかうまい選手だと思いました。ボランチがペレスとクルヒン。DF:ビラーギ・ドリア・ロンバン・アグボ・エドガル、GK:フェルナンデス。

開始早々挨拶代わりにロチーナのミドルを食いますがはずれ。アルバがお返しのミドルを放つもはずれ。グラナダは5バックのはずなのですが、ラインが揃いません。3バックとか4バックになったりしてアモルファスです。これはバルサFWとしてはスキを突ける感じです。8分左からアルダの斜めパスを飛び出したメッシがコースを変えてゴール。アルダは左にでることが多く、ネイマールが内にはいってスアレスと2トップ的になるのが今日のフォーメーションです。14分には左ネイマール→右スアレス→中央メッシと大きく振り回して、メッシが2点目のゴール。これでバルサは楽になりました。とはいえこのあとスアレスもネイマールも入りそうなシュートをしくじってしまいました。

ビダルも右からのクロスに1発いいのがありましたが、後半はダニと交代。クルヒンはマインスと交代。13分にネイマールが左から強引に打ったシュートが跳ね返るところにちょうどメッシがいてハットトリック。3:0となって、かなりダレたゲームになりましたが、下位チームとの試合はこんなもので十分です。それでも38分スアレスが右から、グラナダDFとメッシを通り過ぎるパスを左のネイマールに通してゴール。

https://www.youtube.com/watch?v=Ul3qJNgXCmE
https://www.youtube.com/watch?v=9VE90ZMDETI
https://www.youtube.com/watch?v=c2E6wNduico

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2016年1月 9日 (土)

「そして偽装経済の崩壊が仕組まれる」 by 塚澤健二

Imgx昨今世界中で無茶苦茶な経済運営・金融をやっていて、これではいつか世界的な経済崩壊がおきるのではないかという暗雲がただよっています。この本の著者である塚澤氏はJPモルガン証券などでアナリストをやっていた方で、投資コンサルタントが本業のようです。
http://tsukazawa.com/

「そして偽装経済の崩壊が仕組まれる」 塚澤健二著 ビジネス社2015年刊

宣伝臭がする部分も多少ありますが、そこはスキップして読みました。
まずこの本を読むための予備知識から。

Kabuzen サイトの定義によると名目GDPと実質GDPの違いは

#名目GDP … 単純に金額から算出したもの
#実質GDP … 物量から算出したもの

となっています。説明すれば仮に去年のGDPが100兆円だったとして、今年の名目GDPが110兆円なら単純計算では成長率は10%という事になりますが、今年物価が10%上昇したとすると金額的には10%上昇していても物やサービスの量は変わりませんから実質GDPは100兆円のままとなり成長率は0%ということになります。

インフレの時は上記のように、実質GDP<名目GDPとなりますが、デフレの時には逆に実質GDP>名目GDPとなります(100円で売っていたパンを90円に値下げすれば、同じ物量が売れたとしてもその価値は10%下がる。したがって実質GDPは同じで、名目GDPは10%下がります)。

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著者がまず述べているのは、株式時価総額を名目GDPで割った「バフェット指数」についてです。日本のバフェット指数の平均値は 0.71 なのに、昨年春にはこれが 1.25 という異常な数値を示し、当然調整のために株価は下落しないといけないはずだったのに、安倍政権は国民が営々と支払ってきた年金を、株価が下落しないよう株式購入のために大量投入することに決めたのです。

これは単に国民のお金を使って、安倍政権がギャンブルをやっているという話ではなく、あくまでも株価を高止まりさせるために株式を購入したのです。株を売るとその目的にそわないので、上がっても売れません。これがペテンであることをまず著者は指摘しています。なんでこんな無茶をやったかと言えば、自分たちが統一地方選挙で勝つために他なりません。まったく腹立たしい話です。

それでも政府は昨年夏の株価暴落を防ぐことはできませんでした。年金や日銀の株購入に限界が見えたので、安倍政権の次の一手は、株をゆうちょ銀行に買わせることです。まさしく誰のお金であれ、使えるものは総動員して株を買えということです。どうしてこんな無茶をやるかというと、自分たちの政策である「秘密保護法」「安保法制」「憲法改正」を実現するためには、株価下落による国民の不人気を避けたいというエゴイスティックな目的のためです。

彼らは自分たちの政策を実現するためには、国民のお金を勝手に使うだけでなく、憲法も無視して良いという考え方なので、当然言論の自由も弾圧します。国境なき記者団の発表では、2010年の民主党政権時代には11位だった報道の自由度が、現在ではなんと61位まで転落しました。この本は経済に関する本ですが、私と同様著者もこの点には憤慨しています。

著者が注目するのは銅の価格で、これが実体経済の動向を判定するよい指標であるそうです。それは生産活動の広い分野で銅が使われているからだそうです。銅価格は2014年の7月から現在に至るまで次第に安くなってきていて、その間に中国で株の異常な高騰などがありましたが、すべて実体経済に基づかない、うたかたのバブルだったことがわかります。

著者によると商品相場に関する情報・予測についてはゴールドマンサックスおかかえアナリストの話しが最も信用できるそうです。彼らは多くのインサイダー情報を持っている上に、自社で商品の価格をコントロールする力もあるからのようです。彼らの予測では、2017年末には1ドル140円になっているはずだそうで、このことは覚えておきましょう。

著者は経済の専門家ですが、面白いのは20世紀から21世紀への価値観の転換について述べているところで、
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★20世紀:良いか悪いか、損か得か、正しいか正しくないか、疑似「幸せ」の洗脳社会、戦争の世紀
★21世紀:好きか嫌いか、信じるか信じないか、愛するか愛さないか、「幸せ」がなんだか正解のない社会、生命の世紀
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という指摘は面白く、私も良い線をいっていると思いました。特に21世紀を生命の世紀としたのは素晴らしい。そうなればいいですね。人の価値観というのは当然経済活動にも影響を及ぼすとはいえ、さすが経済の専門家はここまで考えているのかと感心しました。

これは私見ですが、安倍政権の問題点の一つは古い20世紀の価値観で政策を決めているところです。しかも大企業が栄えればみんな栄えるという発想ですね。とはいっても原発・船舶・家電・半導体・携帯電話・液晶など政府が推進してきたものはみんな敗退ですけどね。航空機・鉄道・宇宙開発もいずれ中国に敗退しなけりゃいいですが・・・。音楽やアニメなどは圧倒的に日本にアドヴァンテージがあるので、そのようなジャンルをもっと早くから中国で稼げるようにアシストする政治をやるべきだったと思います。さらに環境技術・海洋資源・水素・医薬品・コズメティックなどにも言えるかも知れません。

経済に戻ると、著者が心配しているのはオリンピックの年2020年から世帯数の減少がはじまるということです。人口が減少しても世帯数が増えている限りは、不動産・家具・家電などは売れるので経済をささえることができますが、これが減るということになると、経済に致命的な打撃を与えるおそれがあるという指摘です。

さらに著者がもっと緊急の懸念を抱いているのは、世界のデリバティヴ残高の異常さです。いま世界におけるその値は7京円(10の16乗円)=7000兆円の10倍という、実体経済からかけ離れた金融世界となっているそうです。ですから金利の上昇などちょっとしたことで(実際この本の出版後FRBは金利を上げました)銀行に支払い能力がなくなってバタバタ倒産という事態に至ることを著者は心配しています。

世界有数の投資家であるジム・ロジャースの言葉が引用してあります。
「安倍首相は投資家に対しては良い仕事をしてくれている。しかし、長期的な観点から見ると、日本の債務は多く、人口も減っており、彼のやっていることは日本を破滅させる方向に導いている」 私も同感です。ジムはもう米国と日本への投資は完全にやめて、2017年におこると言われている金融崩壊の終了を待ってから動けるよう待機しているそうです。

著者がもうひとつ指摘しているのは、日本には個人営業主が少なすぎる(サラリーマンが90%近い)ということで、これは私も同感です。私が住んでいる北総でも、商売に好適な土地はほとんどイオンなどの大資本が買い占めており、自分の土地で商売するのは不可能です。テナントで締め上げられるのがせいぜいで、町外れの一軒家で個人で商売する気にもなれないでしょう。それでもなんとかやっていけるのは医者と美容師くらいでしょうか。自分の人生や働き方を自分で決めてこそ生産性があがるというものです。

あとはどうやって人口を増やすかということですが、まずシリアの難民を受け入れるというところからはじめるべきでしょう。当初はいろいろトラブルがあっても2~3年もすれば、彼らもその地の習慣には慣れるものです。

もうひとつすぐにできることは、国籍法を変更して、日本で生まれた人はすべて日本国籍をもつことができるようにすることです。将来的に言えば、当用漢字を中国と同じにしたり、小学校から中国語を教えるようにしたりして、中国人が移住しやすい環境をつくることを私は推奨したいと思います。中国はいくら金満とはいっても独裁国家であり、より自由な国である日本に住みたいと思う人は少なくないでしょう。ともかく人口がどんどん減少していけば国家が消滅するということを肝に銘じて、日本人は考え方の転換を図らないとどうにもなりません。

http://tanakaryusaku.jp/2016/01/00012753

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2016年1月 7日 (木)

やぶにらみ生物論7: 生物を3つのドメインに分ける

そもそも生物の分類を体系化したのはスウェーデンの科学者カール・フォン・リンネの功績です。生物は種名・属名・命名者の名前の順で表記されます。リンネの名は省略されL.と表記されることもあります。

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現在ではもっとも大まかな生物の分類はドメインという名前がつけられています。すなわちすべての生物を3つのドメイン、細菌・古細菌・真核生物に分類するわけです。一番下の種(species)や属(genus)はそう簡単には変わりませんが、研究の進展につれて、上部の分類は大きく変わることがまれではありません。例えばドメインやス-パーグループという分類法は、私が学生の頃にはありませんでした。

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下図は非常におおざっぱな生物の系統樹です。生命の起源はもちろん謎ですが、3つのドメイン共通の祖先がどんな生物であったかも全く謎です。ただ細菌・古細菌・真核生物ともにDNAを遺伝子とし、RNA・リボソームを主役とした転写・翻訳のメカニズムを利用して、タンパク質を合成することによって生命現象を営む点ではよく似ています。したがってこれらが全く別のルーツから発生したと考えるには無理があると思われます。

もともと生物は熱水噴出口の近傍で生まれ、進化したと考えられています。したがって初期の生物はすべて好熱性(下図の赤い線)だったとされています。細菌は比較的初期にこの状況を脱して、常温で生きる種を増やしたのですが、古細菌は現在でも温泉などの高温条件下で生きている種がメインであるという違いがあります。真核生物は基本的に好熱性ではありませんが、中には仮死状態をつくるなどのやり方で高熱に耐える生き方を獲得した種も存在します。

Photo

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2016年1月 5日 (火)

寄る辺なき記憶の断片のために2: 青い眼の人

A0782_001065今でも朝礼はやっていると思うが、私が小学校4年生の頃通っていた学校では、毎朝全校生徒が整列して校長先生の話を聞くという朝礼をやっていた。

あまりにも退屈な時間だったので、どんな話だったか少しも覚えていない。ただ毎回「気を付け」「前にならえ」「右向け右」「休め」などいろいろな号令をかけられて、そのたびに姿勢を変えたことは覚えている。先生の号令に従順な生徒をつくるためのトレーニングだったのかもしれない。校長先生の話は5分くらいで終わることもあれば、10分以上つづくこともあったように思う。毎日話す内容を考えるのは大変で、おそらく校長先生にとっては最も骨の折れる仕事だったのではないだろうか。

スチュアート達也(仮名)は米国人の父と日本人の母の間に生まれたハーフといううわさを聞いていた。強健なアングロサクソンの血が入っている割には日本人と同じような背丈で、しかも痩せて弱々しい感じの生徒だった。夏でもいつも長袖のシャツを着ていた。眼は灰色がかった青色で、いつも小さな声でボソボソと話した。朝礼の時はなんらかの基準(多分背の高さ)で決められた順にしたがって、私の前に立っていた。校長先生の話が長いときは、いつもつらそうにしていた。

その彼が蒸し暑い夏のある日、ついに朝礼中にバタッと音を立てて倒れたのだ。私はあわてて前の方に走っていって、先生に伝えた。生徒のひとりが意識を失っているにもかかわらず、朝礼は中止にはならない。担任の先生があわててやってきて、彼を抱きかかえて保健室に連れて行った。私も指示されたので、先生を手伝って保健室に行った。保健室で手当されているうちに、彼は意識をとりもどしたようだ。気がつくと、私の方を見て弱々しく微笑んだように見えた。その事件があってから、私たちはときどきふたりで話をするようになった。

ある時、彼は私を自宅に誘った。彼の家は米国人の家らしく、庭に芝生がある平屋で洋風のつくりだった。高さ1メートルくらいの、白いペンキを塗った柵がぐるりと庭をとり囲んでいた。柵の一部が開くようになっていて、彼は金属製のフックをはずして中に私を誘い入れた。庭に入ってまわりをよくみると、芝生は手入れが行き届いていないようで、かなり雑草が生い茂っていた。家の扉を鍵で開けると、中は暗くて寒々しく、誰もいないようだった。私の家は家族が多く、帰宅した時に誰もいないということはあり得なかったので、経験したことのない別世界に踏み込んだような不思議な感覚だった。

「誰もいないの?」
「うん」
「お母さんは?」
「仕事」
「お父さんも仕事?」
「わからない、しばらく帰っていないんだ」
「どうして?」
「わからない、1ヶ月位いないんだ。それより台所に行って何か食べよう」

母親が仕事をするというのは、当時珍しいことだった。しかし父親が1ヶ月も帰ってこないというのは、さらに尋常ではない。台所に行くと、見たことがないような、英語で文字が書いてある大きな缶がいくつか並んでいた。彼はそのうちの一つのフタを開けて、中からビスケットを取り出し、いくつかを皿に並べて私の前に置いた。2人は黙ってバリバリとビスケットを平らげ、水道の水を飲んだ。

彼は私を寝室に連れて行って、2人でベッドに座った。本棚に何冊か英語の絵本があって、私にはものめずらしく、少し英語を教えてもらったが、すぐに飽きてしまった。すると彼は突然シャツの袖をたくし上げて私に見せた。手首に数本の線状の傷跡が見えた。私は緊張で体が固まってしまった。彼は弱々しく笑って、さぐるように私の目を見ていた。少しためらった後、彼は引き出しを開けて両刃のカミソリを取り出し、ヒラヒラさせた。ここで切るのかと私は凍りついたが、結局私が動揺するのを楽しんでいるだけで、彼にその気配はないようだった。彼がカミソリを引き出しにしまったときに、私は「帰る」と宣言して、急いで家を出た。彼はベッドに座ったままだった。

それからお互いに気まずい関係となり、私は彼と話すのをやめた。そしていつからか彼の姿をみかけなくなった。彼をみかけなくなってから2~3ヶ月経過した日、私は怖い物見たさという気持ちを封印できず、スチュアート家をこっそり再訪した。

達也が私をテレパシーで呼び寄せたのだろうか。彼が窓から顔をのぞかせていたらどうしようと少しドキドキしたが、そんな心配は無用だった。もうそこに以前に訪問した建物はなかったのだ。白い柵も取り払われ、芝生だった庭はすっかり雑草生い茂る野辺となっていた。風にさやさやとゆれる雑草を、私は呆然とみつめていた。するとどこからかモンシロチョウが飛んできて、花を探すようにあたりを何周かして、薄曇りの空にふわふわと飛び去っていった。達也が空からいつもの弱々しい微笑みをうかべて、青い眼で私を見つめているような気がした。

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2016年1月 3日 (日)

2015~2016 リーガ・エスパニョーラ第18節: エスパニョールの異常な頑張りでドロー

Braugranaコルネジャ・エル・プラットでのバルセロナ・ダービーです。エスパニョールはカイセドの1トップですが、時によってエルナン・ペレスかアセンシオが前に出ます。2列目は上記2人とブルギ。ダブルボランチはジョルダンとディオプ。DF:ビクトル=アルバレス・ロコ・アルバロ=ゴンザレス・ハビ=ロペス、GK:バウ・ロペス。バルサはFW:ネイマール・スアレス・メッシ、MF:イニエスタ・ラキティッチ・ブスケツ、DF:アルバ・マスチェラーノ・ピケ・ダニ、GK:ブラボ。

エスパニョールは前線から厳しくプレスをかけてきます。これでバルサはスムースにつなげず、なかなかバルサペースで試合が出来ません。23分のエスパニョールのCKの際に、アルバロとマスチェラーノが小競り合いを繰り返して危うく退場というところまで行きましたが、なんとかカード1枚づつでおさまってやれやれ。無観客試合になったこともある2チームの試合なのでヒヤヒヤです。25分にはまたもやCKからバルサはピンチを招き、ブラボがきわどくおさえて、ピケがクリアする場面もありました。36分にはメッシがFKをカドにあてるもゴールならず。

後半まずエルナン・ペレスにひとりでズタズタに突破されてシュートを打たれるという大失態。スアレスも今日はツキなくゴールならず。ネイマールのバイシクルも不発。エスパニョールはバテましたが、無茶苦茶に頑張ってバルサの得点を許さず。ついに試合終了。0:0のエンパテに終わりました。今日のネイマールは全く冴えませんでした。球を失いすぎです。1試合休ませた方が良いのではないかと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=UG81jZR2OOg
https://www.youtube.com/watch?v=RQ-J7N3uI3o
https://www.youtube.com/watch?v=vihlguNDgUQ


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2016年1月 2日 (土)

2016初詣

田舎の小さな神社とはいえ、元日の初詣は車の混雑がひどくて大変なので、最近は2日に行くことにしています。2日でもやっと1台分残っていた駐車場に車を入れてラッキー。参道に入ると見えた景色にびっくり。昨年まで耕作放棄地と池だったところが、見渡す限りの太陽光パネルになっていました。

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時代が変わりつつあることを実感しました。原発・もんじゅが廃炉になるよう祈ります。

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田舎の神社ですが、ちゃんと破魔矢やおみくじはあります。昨年に続いて末吉でした。日頃の行いが悪いのでしょうか?

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さらに階段を上って奥の院にもお参りしてきました。

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2016年1月 1日 (金)

謹賀新年2016

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