ミヒャエル・ザンデルリンク-都響のチャイコフスキー交響曲第1番@東京文化会館2015年12月10日
今日は物凄い荒れ模様の天気で、このコンサートが昨日だったことはラッキーでした。名指揮者として知られるクルト・ザンデルリンクの3人の子息、トーマス、シュテファン、ミヒャエルすべて指揮者となり、ザンデルリンク家は今や指揮者の名門家系となりました。ミヒャエルはもともとチェリストでしたが、最近は指揮者として活躍しています。コンマスは山本さん、サイドはマキロン。非常にハンサムでかっこいい指揮者なので、かなり女性ファンがつくのではないかと思われます。
最初の曲、ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番のソリストはアレクセイ・スタドレル。スタドレルは素晴らしいチェリストです。ミヒャエルが教えたこともあるそうですが、その音は都響がみすぼらしく聞こえるくらい素晴らしい美音で、楽器もすごいのでしょう。曲は妙なメロディーが次々と繰り出される音楽です。都響はややチェロに押されすぎで、もう少し存在感があってもいいかなと思いました。独りだけの金管奏者西條が頼りないのもいけません。
スタドレルのソリストアンコール:J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV 1008よりサラバンド
後半のチャイコフスキーの交響曲第1番は、第4番以降の名作に比べれば未熟な感じですが、魅力的なメロディーや、派手派手しい盛り上がりなど、十分楽しめる作品です。第1楽章は「冬の旅の夢想」という副題がついていますが、かなり激しい音楽で、やや単調ですが盛り上がりは十分。第2楽章はロマンティックなメロディーをオーボエ(広田)が主導する叙情的な楽章で、なかなか良い感じです。スケルツォとフィナーレはミヒャエル都響がノリノリで疾走。安藤さんが、こんなに激しくティンパニをぶったたいているのを見たことがありません。
ミヒャエル・ザンデルリンク
https://www.youtube.com/watch?v=JUQ9TfyWlO4
https://www.youtube.com/watch?v=TKsc5fG_3qY
https://www.youtube.com/watch?v=0jcCngdzuFY
https://www.youtube.com/watch?v=ZsW_uv8q7LA
アレクセイ・スタドレル
https://www.youtube.com/watch?v=oxgS_4qdHXM
https://www.youtube.com/watch?v=qAya4Zwf5vw
https://www.youtube.com/watch?v=U9mHd0oGCZw
チャイコフスキー交響曲第1番
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