オッコ・カム-ラハティ交響楽団のシベリウス@オペラシティー2015年11月26日
木曜日の朝、洗面所で顔を洗おうとしましたが、なにか景色がぐるぐると回って立てなくなってしまいました。やっとベッドにたどり着いて寝ても直りません。気分も悪くなって吐きそうな感じです。血圧を測定してみると大して高くはなっていません。思い当たる節はインフルエンザワクチンの予防接種ですが、説明書の副反応の項目をみても「めまい」はありません。午後になって回復してきたのでウェブサイトで調べてみると、なんと「めまい」は実は主要な接種の副反応らしいということがわかって、少し安心しました。市役所のパンフレットに書いてないのはおかしいですね。
完全に回復はしていなかったのですが、チケットを持っていたので夜初台に出かけました。なるべくホームの端に行かないよう注意しました。今年はシベリウス生誕150年と言うことで、各オーケストラがシベリウスの作品をとりあげていますが、私はシベリウスが生まれたフィンランドのラハティ交響楽団を選択しました。オッコ・カムさんが指揮します。サンクンガーデンには、もうクリスマスツリーが輝いていました。
オペラシティーのホールは音はいいのですが、1Fは傾斜が少ないのにウナギの寝床、2・3Fサイドは客席の向きがステージと直角という構造がよくありません。ホールに入ってみると、なんとステージにぽつんと、都響でハープを演奏している山崎さんがいるではありませんか。おそらく連れてきたハーピストが急病か何かでピンチヒッターで出演したのではないでしょうか? 開演直前までずっと調律なさっていました。必死のパッチだったのかもしれません。終了後カムさんがとりもなおさず、山崎さんのところに握手を求めに行ったのが印象的でした。足が悪いらしく座って指揮をしていた彼が、小走りにかけよりました。
前半は交響曲第1番、後半は交響曲第2番でした。このオケの弦はひんやりとした音です。都響でも四方さんのVnがそういう感じの音ですが、このオケでは全体がその色で統一されている感じです。コンミスのおばちゃんの迫力には圧倒されます。怜悧で繊細で豪快です。木管は情緒たっぷり、金管は安定感抜群、ティンパニも切れ味鋭く(モヒカンをやめたようです)、しかもお国もの十八番のシベリウスのシンフォニーなので、生きているうちにもう2度と聴けないのではないかと思うくらいの素晴らしい演奏でした。第2番終楽章クライマックスでは、コンミスのおばちゃんがにっこり笑いながら演奏という余裕で、自家薬籠中の音楽を聴かせてくれました。
大喝采のあとのアンコールはミランダ(組曲テンペストより)、行列、間奏曲(ペレアスとメリザンドより)の3曲でした。会場の電灯がついたあともオールスタンディングの拍手はなりやまず、カムが再登場して歓呼に応える場面もありました。終演後はサイン会があり、200人くらい並んでいてびっくりしました。
https://www.youtube.com/watch?v=u9dpbTwXJBo
https://www.youtube.com/watch?v=z0aDp1YHDXM
https://www.youtube.com/watch?v=DyNvJSfTs-E
まだ頭がクラクラしていて完治していません。ワクチン接種にはリスクが伴うことを身をもって感じました。現代医学にもいろいろ落とし穴があるので、注意しなければいけませんね。
(後日記: 山崎さんの名前はエキストラとしてリーフレットに出ていました。予定されていたようで、上記の発言は撤回します)
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