都響-スウェーデン放送合唱団 モ-ツァルト・レクイエム@東京文化会館 2015年10月15日
スウェーデン放送合唱団は世界でも有数の合唱団だそうで、さすがに最初のリゲティの曲から圧倒されました。宇宙の胎動のような音楽で、リゲティをはじめて評価する気になりました。この曲は都響の出番はなし。
本日のコンマスは矢部ちゃんで、お隣はゆづき。2曲目のシェーンベルクから都響の出番ですが、これは現代音楽としてはなかなか楽しめる曲でした。都響も主役は合唱と心得ています。
モツレクは指揮者のペーター・ダイクストラの趣味でしょうか、がっちりとした骨格で、テンポを揺らさず、しかし強弱はきちんとメリハリつけてという硬派の音楽でした。都響も合唱団もきっちりそのやり方をサポートしていて、聴いていてある種の爽快感があります。ソリストも好調でした。特にソプラノとバスは素晴らしい実力者でした。トロンボーンの井口さん大活躍でお疲れ様。
最後にアンコールで演奏された、合唱団のみによる「アヴェ・ヴェルム・コルプス」はほんとに美しく、素晴らしい演奏でした。
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早くも来シーズンのプログラムが発表になりました(都響のHPでみることができます)。大野のマーラー交響曲第4番が一番楽しみかな。昨シーズンまでの「作曲家の肖像」シリーズが定期Cになったのには驚きました。同じ作曲家の作品をやるというのは、面白い企画だと思っていましたが、演奏する方にしてみれば、バラエティーが欲しいという気持ちはわからないでもありません。
都響もコンサートホールの2016年問題から逃れられなかったようです。作曲家の肖像はきっちり休日のマチネでやっていたのですが、確保できなくて平日にもやるようです。しかもプロムナードは4回しか確保できず、減回です。これは事務局の大失態でしょう。私は新日フィルのように、金土と同じプログラムでマチネをやって、金曜日は割引をつけるというやり方が参考になると思いました。
プログラムそのものは、まあこんなものかなと思いました。個人的な要望としては、またオリカイネンを呼んでこんどはドイツ系のシンフォニーをやってほしいのと、マイケル=ティルソン・トーマスのマーラーを聴いてみたいと思いました。作曲家としてはアンドレ・ジョリヴェの作品をとりあげてほしいですね。
Swedish Radio Choir
https://www.youtube.com/watch?v=iuXQjx3lnGU
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