オードラン都響の「ペール・ギュント」@池袋東京芸術劇場
都響作曲家の肖像シリーズで池袋の芸術劇場にでかけました。北総はイワツバメが飛び交う季節になりました。最近は春がなくて、冬からすぐに初夏になってしまいます。本日のコンマス(コンミス)は四方さん、サブはゆづき。指揮はアイヴィン・オードランさん。
今日はなんと言っても選曲がよかったと思います。アルヴェーンの「祝典序曲」はノーベル賞の授賞式にも使われるそうで、華やかでオープニングにふさわしい音楽です。2曲目はニールセンの序曲「ヘリオス」。はじめて聴きましたが、エーゲ海の太陽をイメージした曲だそうです。ニールセンとは思えないわかりやすい情景描写音楽で、特に弦のしなやかさが心地よく感じられました。「フィンランディア」も堂々たる進行で文句なし。オードランさんの指揮は丁寧で堅実。都響の良さを存分に引き出していたと思います。
後半の「ペール・ギュント」はオードランさんの編集で、全曲版と組曲版を組み合わせて、しかもソプラノ独唱を加えるという構成。どの曲も大変素晴らしい演奏でしたが、売り出し中のソプラノ小林沙羅さんの声がまた一級品で、そのうちヨーロッパの劇場でひっぱりだこになるのではないでしょうか。ただタカラジェンヌ風な雰囲気があります(いいのかわるいのか?)。余談ですが、私は「オーゼの死」は、グリーグが日本の音楽を研究していて、琴の練習曲であった「さくら」を西欧風に編曲したのではないかと思っています。
こんな曲です
アルヴェーン 「祝典序曲」
https://www.youtube.com/watch?v=7SjdwSA7ZXE
ニールセン 序曲「ヘリオス」
https://www.youtube.com/watch?v=P4pF-kTizA8
シベリウス 「フィンランディア」
https://www.youtube.com/watch?v=qOSaT6U4e-8
グリーグ 「ペール・ギュント」組曲
https://www.youtube.com/watch?v=O2gDFJWhXp8
小林沙羅
https://www.youtube.com/watch?v=NMlWgf_1fgg
https://www.youtube.com/watch?v=mu94YVo3jbI
久しぶりに大満足で1Fにおりていくと、なんと「でぶねこ」が5月で閉店になるそうで、やはり趣味的な雑貨店を1等地で続けるのは難しいのでしょうか? お気に入りの店だったので残念。
東武百貨店の地下で塩麹鶏唐揚げを買って帰途につきました。
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コメント
素敵な演奏でしたね!
選曲のセンスの良さには私も共感いたしました。
また、ぜひ来ていただきたい指揮者ですねー。
投稿: こっこ | 2015年4月30日 (木) 07:58
>らっこさん
コメントありがとう。
こういう選曲と演奏なら、シンフォニーやらなくても集客できると思いますね。
投稿: monchan | 2015年5月 1日 (金) 00:39