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2015年3月30日 (月)

憲法第9条

「論語」に次のような一節があります。

★★★
孔子はある小さな国の政治をやってくれないかと頼まれた。
しかしその国には予算は少なく、軍隊も弱かった。弟子である
子路は孔子に「そんなところで、先生は何をなさるのですか」
ときいた。すると孔子は子路に次のように言った。

子曰、必也正名乎。
名不正則言不順、 言不順則事不成 (孔子)
子いわく、 かならずや名をたださんか。名正しからざれば則
(すなわ)ち言(げん)順(したが)わず、言順わざれば則ち事成らず。

(日本語訳) 私はまず言葉を正しく定義する。もし言葉の定義が正しく
なければ、何を言っているか意味がわからない。
何を言っているかわからなけらば、何事もできなくなってしまう。
★★★

集団的自衛権行使についての閣議決定はよくわかりません。
http://www.asahi.com/articles/ASG713DQGG71UTFK00J.html

晋三は「民主的手続きで選ばれた私が決める」と言うわけです。しかし
彼は「選ばれた私」と言っていますが、選んだのは自民党員であって、
われわれが彼を選んだのではありません。孔子が言っているのは、
国王の気まぐれで法律が運用されると、国家をきちんと運営する
ことができなくなるということです。

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憲法第9条

1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、
これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
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憲法第9条は一見不可解な条文ですが、これはサンフランシスコ講和
条約で定められた日本の領土については連合国(=ほぼ米国)が保障
するので、日本が独自に軍隊を持つ必要はないという意味です。
このことは日米安保条約で裏付けらています。

もし日本・米国がサンフランシスコ講和条約・日米安保条約を守るので
あれば、日本に軍隊は必要ないはずです。逆に米国が条約によって定
められた日本の領土を守れないなら、あるいは守る義務をばかばかしい
と思うなら、日本は日米安保条約にかわる新しい安全保障の枠組みを
つくり(日米安保条約を双務的な内容に改訂するという方式は、いつも
戦争をやっている米国にまきこまれてしまうので賛成できません)、その上
で憲法第9条を改正することが必要です。

つまりこの憲法第9条の改正を発議するには、日米安保条約にかわる
新しい安全保障の枠組みを構築することとセットでなければいけません。
そうしないと日米安保条約が双務的になり、日本は米国の戦争に常時
かかわることになってしまいます。最低でもロシアと中国との国境紛争の
可能性をゼロにしておくことが必要です。ロシアはサンフランシスコ講和
条約に不参加ですし、尖閣諸島は条約に書かれていないので、それぞれ
ロシアおよび中国・台湾との交渉で解決できる問題です。

国境紛争の種を取り除くことができれば、莫大な国土を現在でも基地
として占領している米軍にはお引き取り戴かなくては困ります(他国に
こんなに広大な自由に使える基地を提供している国は日本だけでしょう)。
もちろん国連軍とPKO以外で日本軍を外国の領土・領海に出すのは
やめるべきです。

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小林よしのり氏はネット右翼のカリスマ的存在でしたが、次のように述べて
いるそうです。

News210815_pho01


(以下引用 http://lite-ra.com/2015/03/post-946.html

昨夏、安倍政権が集団的自衛権行使容認を閣議決定した際、社民党
が作ったポスターについての論述だった。これは、うつむいた少年が「あの日
から、パパは帰ってこなかった」とつぶやくポスターで、当然のようにネトウヨや
保守主義者、御用メディアらから「自衛官の家族を脅すとは卑劣きわまり
ない」「アメリカ人なら何人死んでもエエんか」とバッシングされた。だが、小林
はむしろ、バッシングについてこのように批判するのだ。

〈自衛官の戦死にリアリティを感じ始めたから、自称保守&ネトウヨは、この
ポスターに動揺している。タカ派発言ばかり楽しんでいるくせに、自衛官の
戦死から目を逸らす自称保守&ネトウヨは欺瞞的である!〉

どうやら、小林は実際に戦争への危機感を持っているようだ。その根拠となっ
ているのが中東情勢だ。

イスラム国はアメリカのイラク侵攻が生み出した。 絶対に許されない侵略戦争
だった。 日本はその大義なき戦争を支持したことに対する総括がまったくできて
いない。 そんななかで集団的自衛権が行使されれば、日本はいっそう米軍と
一体化し、必ずや戦争に巻き込まれる。 改憲の後「普通の国」になれば徴兵
制だってありえる。

(引用終了)

小林よしのり氏をもってしてこのように言わしめる政治を容認するわけには
いかないでしょう。

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