全会一致
昨日衆議院でテロ非難決議が全会一致で採択されました。
その全文は
「今般、シリアにおいて、ISIL(イスラム過激派組織「イスラム国」)が二名の邦人に対し非道、卑劣極まりないテロ行為を行ったことを強く非難する。
このようなテロ行為は、いかなる理由や目的によっても正当化されないものである。我が国及び我が国国民は、テロリズムを断固として非難するとともに、決してテロを許さない姿勢を今後も堅持することをここに表明する。
我が国は、中東・アフリカ諸国に対する人道支援を拡充し、国連安保理決議に基づいて、テロの脅威に直面する国際社会との連携を強め、これに対する取組を一層強化するよう、政府に要請する。さらに、政府に対し、国内はもとより、海外の在留邦人の安全確保に万全の対策を講ずるよう要請する。
最後に、本件事案に対する我が国の対応を通じて、ヨルダンを始めとする関係各国が我が国に対して強い連帯を示し、解放に向けて協力してくれたことに対し、深く感謝の意を表明する。」
というものです。
イスラエルの国会では全会一致の場合、その議案は棄却されると聞いています。古くからのユダヤの知恵だそうですが、ファシズムを忌避するという意味もあるのでしょう。日本も見習うべきかも知れません。上記の非難決議も当たり前のようですが、誰も異議を唱えないというのも不思議な感じがします。
というのは、たとえば中国が日本を占領したとして、抵抗するには自衛隊や警察の残党が指導してゲリラ戦をやる一方で、私たちがテロリストとなって活動するのは容認されるのではないかと思います。イスラム国の中心が元イラクの軍人だとすると、何の理由もなく国をアメリカによって瓦礫にされてしまったわけですから、アメリカに反発するのは当然でしょう。
ヨルダンはパイロットを殺された報復に、2人を殺していますが、これが警察マター(3人とも人殺しということになります。リシャウィは共犯ですが)だとすると、イスラム国だけでなく、ヨルダン政府にも懲罰を与えなければなりませんね。日本政府が言っている殺人だテロだというのは茶番で、実は戦争なんですから。ここで戦争当事国に資金援助するのは戦争参加としか思えません。
それでも日本の立場を考えると、私も茶番であってもテロ非難決議は必要だと思います。そうであっても、この文に誰も異議を唱えないというのはおかしいと思います。この文の通りだと、上記の問題の他に、人質を勝手にすり替えて、後藤さんの死を事実上容認した疑いがあるヨルダンに、もっとお金を出すという声明ともとれます。100%賛成というわけにはいきません。
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後日記:
参議院で唯一、山本太郎氏が退席棄権したそうです。これは快挙といえるのではないでしょうか。民主党はこれに賛成したとなれば、日本が戦争当事国に資金援助することを容認したことになるんじゃないでしょうか? いいのかな??
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