読響マチネーシリーズに闖入
2月11日の都響「新世界より」を聴きのがしてしまったので、妙にこの曲を聴きたくなって、はじめての経験でしたが当日券で読響のコンサートに闖入しました。場所はお馴染みの池袋東京芸術劇場。開演前にジュニア(高校生)のオープニングアクトの弦楽合奏があって(うまい)、このような試みは大変素晴らしいと思いました。
席に着いてみて、都響ファンとの雰囲気の違いにちょっととまどいました。都響のコンサートだと開演前にはリラックスした雰囲気がただよっているのですが、読響の客席は何か堅苦しく、緊張感がただよっています。コンマスは日下さんというファッションモデルのような体型の美女で、ドイツ在住だそうで、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団のコンマスも兼任しているスーパーウーマン。指揮はマエストロ・カンブルランで、繊細で丁寧なキャラとみました。
最初の曲は武満徹「鳥は星形の庭に降りる」。あれれ・・・どうみてもオーボエ吹いてるのは都響の鷹栖さんじゃありませんか? あとで読響のサイトをみるとオーボエ奏者は4人いるので不可解です。もう13日に同じプログラムで定期をやっているそうで、演奏は完璧。2曲目はバルトークの遺作「ヴィオラ協奏曲」。ソリストのニルス・メンケンマイヤーさんの美音が素晴らしく、またバルトークの作品の中ではわかりやすい曲でした。
休憩後、鷹栖さんはお役御免で読響の方にバトンタッチしたようです。アイヴズの「答えのない質問」はとても面白い曲でした。トランペット奏者のひとりが、パイプオルガンの鍵盤横で演奏します。これが質問の役で、答えはオケの役目。弦はずっと弱音が連続して難しそうです。
びっくりしたのはアイヴズの曲からアタッカで「新世界より」に移行したことで、こういう頭でっかちの企画は、私は受け入れられません。「新世界より」の演奏自体は力感とまとまりがあって、大変楽しめました。ただティンパニのコンタクトがハードな感じがして、いつもの都響と異なるサウンドで最後まで違和感がありました。どちらがいいかは答えを保留したい感じですが・・・。
読響は今日のプログラムを3月のヨーロッパツァーに持っていくそうで、ご健闘を祈ります。
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