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2015年1月12日 (月)

天才脳科学者:中野信子の脳は今夜もドーパミンでいっぱい

Images情熱大陸で中野信子氏のドキュメンタリーをやっていました。そのなかで「壁ドン」が話題になったときに、中野さんが「女性の場合、恐怖の中枢と快楽の中枢が近傍にある」と言っていたのが、ちょっと面白いと思いました。

陸上生活をする哺乳動物の場合、ヒトとゴリラ以外はセックスは後背位です。ですからメスはまずオスから逃げるという姿勢をとらなければいけません。この姿勢をとり少し逃げることによって、むしろ快感がたかまって後ろから追いつくオスの侵入を許すという精神状態に至ります。このプロセスを経ないと哺乳類のメスは快感を感じることができないものと思われます。ヒトでも男がアプローチすると、(後につきあうことになったとしても)まず最初は女性が引く場合が多いのではないでしょうか?

ほとんどの場合、やや長い時間動物が正面から向き合うというのは、さあこれから戦うぞと言う険悪な雰囲気を意味します。ですからヒトとゴリラは特殊な脳を獲得したということになります。「壁ドン」に快楽を感じる女性は、恐怖の中枢と快楽の中枢がより近傍にあって動物に近い脳をもっており、不快に感じる女性はややふたつの中枢が離れていて、ヒト・ゴリラ型の脳になっているということでしょうか。

ゴリラの交尾: https://www.youtube.com/watch?v=aOIjZkhw480

中野さんは「壁ドン」の研究をやる気はないようで(「壁ドン」が好きな女性は後背位も好きという研究結果がでたら興味深いと思いますが)、現在の関心は「オキシトシンと嫉妬」にあるようです。彼女の解析によると、オキシトシンを投与すると、女性のほうが激しく反応して嫉妬深くなるそうです。昔オキシトシン投与によって右翼的心情・仲間と他人の区別が著しくなる発想が強くなるという研究結果をみたことがあります。

私は脳の研究は危険な意味合いが強いと思っていますし、特に自分の脳の研究は意味が無いと思っていますが、例外として記憶については研究をおおいにやるべきだと思っています。 関心もあります。 一生の間に経験したことを鮮明な映像としてコンピュータに記憶させ、好きなときに開いてみるのはちょっと怖いようですが、是非見てみたいという気持ちもあります。アルツになりそうになったらなおさらです。

中野信子氏はカツラをとると、生え際・分け目が真っ黒の金髪だったのにはのけぞりました。好きな音楽は80年代のヘビメタだそうで、カラオケで歌っていました。さすがにこのジャンルは私には全くわかりません。

中野信子氏のサイト: http://ameblo.jp/nobukonakano/

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