出版への圧力か
経済学者の植草一秀氏が「日本の奈落」(ビジネス社 2014年刊)という本を出版しています。著者はこんなどぎついタイトルにはしたくなかったそうですが、出版社の都合でこうなったそうです。経済学の本なので私は読んでおりませんが、学者から見た日本経済の現況を解説した本のようです。アマゾンの商品説明によると「金融エコノミストとして活躍している筆者が2014年の消費税増税の影響と株価、金利、為替の動向を再点検し 今後の米国債金利をめぐるFRBの動きから、2015年の日本経済を予測する! 」という内容になっています。
こちら
私が興味があるのは、アマゾンはこの本の販売店の紹介や商品解説はウェブサイトに載せているのに、販売はしていないということです。当初は在庫が一時的にないという表示になっていましたが、現在ではそれもなくただ販売していないのです。著者も激怒しています。紀伊國屋のウェブショップでは買えるそうです。
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-2dbf.html
アマゾンはエセ宗教やエロ本や陰謀論など怪しい本でも何でも売っている書店なので、この本を売らないというのは極めて異常な感じです。おそらく官邸から売らないようにという圧力がかかったのでしょう。アマゾンもこのようなことはやりたくないが、強い圧力がかかったのでやむなくやったのでしょう。新品・中古の販売店の仲介や商品説明はやっているので、せめてもの抵抗を示しているようです。それにしても総理ととりまき連中はなんて臆病なのでしょう。1経済学者の学術書がそんなに怖いのでしょうか? 私は植草さんはリフレ派で、増税には反対するものの、むしろ現政権の経済政策を支持する側にいると理解していました。よほど知られては困ることでも書いてあるのかと読んでみたくもなります。
現官邸がやることは本当に下品です。総理が有権者に電話をかけたり、知事を門前払いしたり、あげくのはては焚書坑儒ですか・・・。年金も長妻がやっていれば、半分も株に投入するなどというリスキーな選択はしなかったでしょう。このような官邸を選択した国民は一度大ヤケドをしなければ、目が覚めないでしょう。私も含めて別の政党に投票した人も道連れになってしまうので大変困りますが、やむをえませんね。
| 固定リンク | 0
「私的コラム(private)」カテゴリの記事
- メールポストのジャンク化(2024.11.26)
- 良識がネット動画に敗れた日(2024.11.17)
- なぜトラ(2024.11.09)
- コーヒーの木(2024.10.30)
- 2024 総選挙(2024.10.28)
コメント