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2014年10月21日 (火)

プロ野球 ミニヒストリー

日本で最初の野球場(もちろんただの広場にベースを設置しただけではなく、きちんと数千人が観戦できる観客席があるもの) はどこなのでしょう? それは現在の京浜急行電鉄が1909年に建造した羽田球場のようです。この球場は1938年に、羽田飛行場の用地拡張のため買い上げられ、現在は存在しません。

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では日本で最初のプロ野球チームはどんなチームだったのでしょう。これは1920年に設立された日本運動協会です。当時人気絶頂だった大学野球がチャラチャラしすぎだということで、その腐敗堕落をただすために設立されたようです。2番目は天勝(てんかつ)野球団。詳しくは下記のウィキペディアを参照してください。日本運動協会は関東大震災によって球場が接収され、1924年にいったん解散しましたが、後の阪急電鉄(現阪急阪神ホールディングズ)が同年に再建し、宝塚運動協会という名前で、宝塚球場を本拠地として1929年に解散するまで興行していました。宝塚球場は現在宝塚ファミリーランド(遊園地+動物園)となっており、そこには私も子供の頃何度か訪れたことがあります。甲子園球場は中等学校野球(現高校野球)を行うために、1924年に建造されました。

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そしていよいよ1936年に、日本3番目のプロ野球球団として1934年設立の東京巨人軍、1935年暮れに発足した大阪タイガース(1940年に阪神軍に改名)の2球団に加えて、名古屋軍、東京セネタース、阪急軍、大東京軍、名古屋金鯱軍の7球団で日本職業野球連盟が設立され、4月に第1回のリーグ戦が開催されました(但し、東京巨人軍はアメリカ合衆国遠征中のため参加できず。)。同年7月には東京巨人軍も参加しての連盟結成記念のトーナメント戦がおこなわれ、9月-12月の秋季大会で初めて優勝チーム決定戦がおこなわれました。

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1944年には太平洋戦争の戦局が悪化し、プロ野球公式戦は廃止されました。しかし戦争が終了した翌年の1946年には下記の8球団でプロ野球が復活しました。

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「巨人」東京巨人軍 現読売ジャイアンツ
「猛虎」大阪タイガース 現阪神タイガース
「中部」中部日本 現中日ドラゴンズ
「阪急」阪急軍 現オリックスバッファローズ
「太平」パシフィック このあと松竹ロビンスとなり現在は消滅
「近畿」グレートリング 南海ホークスを経て現ソフトバンクホークス
「青鞜」セネタース 東映フライヤーズなどを経て現日本ハムファイターズ
「金星」ゴールドスター 大毎オリオンズなどを経て現ロッテマリーンズ

この体制で3年間プロ野球がおこなわれましたが、1949年に大事件が持ち上がりました。プロ野球の人気が上昇して、球団を経営したいという企業が増えて、どこを加入させるかという問題が持ち上がり、事態は紛糾しました。結局、読売ジャイアンツ、中日ドラゴンズ、大陽ロビンス、大阪タイガース、新設の大洋ホエールズ、広島カープ、西日本パイレーツが加わり「セントラル野球連盟」(セントラル・リーグ)が設立され、一方阪急ブレーブス、南海ホークス、東急フライヤーズ、大映スターズ、新設の毎日オリオンズ、西鉄クリッパース、近鉄パールスが「太平洋野球連盟」(パシフィック・リーグ)を設立し、日本野球連盟は解散しました。また1950年1月、新設の国鉄スワローズがセントラル・リーグに加盟することになりました。これ以降現在までセ・リーグ、パ・リーグの別立てで(ルールも異なる)野球が行われているのは、皆さんご存じの通りです。

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戦後のプロ野球において、正力松太郎氏の影響力は無視出来ません。彼は戦時中は大政翼賛会の総務をやっていたためにA級戦犯になりましたが、おそらくCIAのエージェントとして働くことで釈放されたものと思われます。彼はプロ野球を通じて日米親善を推進するという任務を忠実に遂行しました。この伝統は今でも受け継がれており、今年東京ドームの開幕戦を見に行きましたが、キャロライン・ケネディー大使が始球式を行ったのには驚きました。応援にファンがタオルを振るのも米国式です。今年行われる2014日米野球の主催者は日本野球機構とMLBだけではなく、読売新聞社がしっかり加わっています。

1951年にはセ・リーグ、パ・リーグを統合するコミッショナー制度ができました。1979年までは民間人が起用されることもあったコミッショナーですが、1980年以降はほとんど警察・検察関係者(米国情報機関と関係が深いと言われている)か駐米大使が起用されています。元選手や弁護士などからの起用はなく、彼らの天下りポストになっています。これはかなりうさんくさい感じです。先代の加藤良三氏が日米で使用球を統一しようとしてプロ野球の面白さが失われ、たまらずこっそり球団関係者に球を変えられて辞任したことは記憶に新しいところです。

コミッショナーがどのような考え方で日本のプロ野球を運営しているか、その一端がうかがえる記事がウィキペディアに出ていました。

以下引用
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2012年11月20日に行われた巨人の日本一祝賀会に出席。壇上で挨拶した加藤は「今年は日米でジャイアンツの年でした。ワールドシリーズではサンフランシスコ・ジャイアンツが4戦全勝。読売ジャイアンツは4勝2敗。もし読売ジャイアンツが4勝0敗なら、私がいるNPBは赤字になる。2試合(多く)やれば、数億円儲かるだろうといわれている。いろんな配慮をいただいたという説がないことはないのであります。御礼申し上げます」、「読売ジャイアンツには世にもまれなる発信力と影響力を持つ球団会長がおられます。サンフランシスコ・ジャイアンツにはおられません。米国の30球団にもいない。それも読売ジャイアンツの強みではないかと。今回の読売ジャイアンツの見事な完全優勝を日本には嫌がる人もいるけれど、より多くの野球ファンは喜んだのではないか。日本野球全体の活力につながる完全優勝だったと思います」などと発言した
引用終了

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「いろんな配慮」とはどういうことなのでしょうか? これは八百長試合をやってくれたことに対するお礼の意味なのでしょうか? そうでなければアンパイヤにお金を渡して試合の勝敗を配慮してもらったということでしょうか? いずれにしても許されることではありません。コミッショナーは厳正中立でなければならないのは当たり前であり、このような読売の提灯持ちのような発言を堂々と行うというのは、非常識きわまりない話です。

日本サッカー協会が戦後はほとんど会長を民間人か元選手から選任していることと好対照です。政治的に利用出来ないと判断された東京ヴェルディの放置ぶりにはあきれますが、米国でサッカーが盛んになってくれば、読売のことですから必ず東京ヴェルディも強豪として復活してくるでしょう。

(写真はウィキペディアより)

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