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2014年10月14日 (火)

ソ連崩壊と日本崩壊

Photo私たちが旧ソ連について抱いているイメージは、言論弾圧・無愛想なお店・物不足で店に並ぶお客などですが、文献を調べてみると、実はブレジネフ時代のソ連はある意味素晴らしい国だったという側面もあることに気がつきました。

何しろ教育・医療・住宅がタダ同然で、年金も十分に支給されていて、失業率は低く、たいていの人はほぼ同レベルの収入だったので、貧富の差が無くて嫉妬羨望もないという社会だったのですから。実は日本ではイメージ操作がなされていたのではないかと、今では思っています。仕事もそんなにまじめにやらなくても、遅刻やサボリも普通に容認されるゆるい社会だったようです。それ故にお客は困るわけですが。

私は日本の現政権は、もはや1000兆以上に膨らんだ国家の借金を減らす気は全くなく、国家破産を既定事実として政治をやっていると思います(ただ官僚は破産をゆっくりと進行させようとはしている そしてそれはもうはじまっている)。国家破産とはハイパーインフレで、円が紙切れになることです。そうなるとどういうことがおこるのか、ソ連も同じ経験をしているので、どんなことがおこったのか調べてみました。というのは国家崩壊しても、ソ連では餓死者が多数出たというような話が無くて、すぐに新生ロシアとして国家が復活したのが不思議だからです。

その秘密はダーチャという、国家が無料で国民全家族に貸与していた農園付き別荘にあることがわかりました。国民全員がそんなものを持っているなんて、私たちにとっては夢のようなことで、すでにブレジネフ時代からそのようなことが実現していたとは驚きです。ロシア人の主食と言っても良いジャガイモの60%以上はダーチャで生産されているそうです。これがあったために、国民は餓えずにずにすみ、農産物を通貨がわりに物を買うこともできました。

さて日本ではどうなるでしょうか? 別荘も農園もありませんよ。円が暴落したら、もう次の日から生活することが困難になります。特に年金生活者は「はやく餓死してくれ」というような状況になりますよ。買いオペなどという禁断の経済政策(アベノミクス)はマスコミや議会で徹底的にたたかれなければいけないのに、当たり前のようにもてはやされるのはいったいどういうことなのでしょうか。日本は狂っているとしか思えません。

参考文献

ロシアの社会福祉 山 越 由 紀 子
http://www.f.waseda.jp/k_okabe/semi-theses/11yukiko_yamakoshi.pdf

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