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2014年10月13日 (月)

またもや福島第一原発の危機: これって誰のせい?

時事通信が報道するところによると、福島第一原発2号機の東側で異常が発生しているようです。特に9日採取された地下水からストロンチウム90等のβ線を発生する核種の放射能が120万ベクレル/リットルという過去最高値を示したということで、危機的な状況です。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201410/2014101100288&g=soc

凍結法によるバリア形成が完全に失敗し、さっさとコンクリートに変更すれば良いのに、大量のドライアイスを投入するなど未練たらたらの引き延ばし策も何の効果もなく失敗。これで400億円が無駄になった上に危機的状況が発生しているのですから、提案した企業や決定した責任者をはずして、一刻も早く次の手を打たないとオリンピックどころではなくなります。

凍土壁がダメだということは、最初から大いに危惧されていました。
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-2780.html

じゃあどうしてそんな誰もやったことがない怪しい工法である凍土壁に決めたのかが判りませんでしたが、古賀さんが疑問を解明してくれました。

以下引用(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40375)
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実はですね、もう1つ、非常に重要な理由がありまして、それは何かっていうと、「できるかどうかわからない」「難しい」というのがですね、実は選択するときの大きな条件になったんですよ。

そんなのおかしいんじゃないのと。逆じゃないんですかと。確実にできるっていうのが条件でしょというふうに思う人が多いと思うんです。では、なんで、「できないかもしれない」という必要があるかっていうと、凍土壁はできるかどうかわかんないよね。こんなこと、やったことないよ。でも、それを政府がもしやれと言うんだったら、東電としては、「ちょっとリスクがあるのに、それを自分だけで被って、やるんですか?」 となります。で、「じゃあ東電がかわいそうだから、政府がやってあげましょう」という、そういう理屈になるんですね。

これは研究開発という名目を付けてですね、民間企業だけではとてもできない、将来、いろいろ使えるかもしれない、役に立つ技術だから、国がお金を出して、研究開発にしましょうという理屈ですね。 その凍土壁をつくるのを、国の税金でやるということにしたいという思惑がありまして。したがって、できるかどうかわかんないということが、むしろ非常に大事なメリットであると。

しかも当時もやっぱり再稼動のために一所懸命、経産省はもう、何ていうかな、全力を挙げて、やってるので、そんなこと、真面目に検討する人がいないわけですよ。で、若い官僚が、どうしよう、どうしようなんて、全然、専門家でもないですよ。その彼が1ヵ月、2ヵ月ね、いろいろ比べて、取りあえずこれだったら国の税金を入れられるなというので、案をつくっちゃって。それで乗っかっちゃったんですね。

ところがですね、決めたのはいいけども、みんな、反対するわけですよ。こんな凍土壁、おかしいじゃねえか。で、ワァワァワァワァ言ってたんだけど、最後、結局、決め手になったのが、あの安倍さんのですね、オリンピックの招致のときの、汚染水コントロール発言ですね。

福島の状況はアンダーコントロールですと。福島の原発沖のですね、小さいエリアに全部、完全にブロックしておりますと。外に影響は出ておりませんというですね、もうとんでもない大嘘をついてですね、オリンピックを招致したんです。

あれを言わせたのも経産省なんですけども、それを言ったことによって、これはもう国際公約であると。何が何でもやらなくちゃいけない、もう国の約束になったのでと言って、あのときから、もう汚染水問題というのは、国が全部、前面に出るとよく言いましたね。

国が前面に出るって何かというと、もちろん別に茂木経産大臣が、あそこで作業するというわけじゃなくてですね、要は税金を使うというだけの話です。そこで、もうこれは完全に税金でやりますということに決まったんですね。

もう国際公約で大事なことだから、国の税金でやるというふうに決まっちゃったあとはですね、実は研究開発要素というのは、もうなくても良くなるわけですね。理由として必要なくなる。ということは、凍土壁にこだわらなくても良かったんです、その時点以降は。

ところがですね、それまで経産省はずうっと鹿島建設と一緒に話をいろいろしてきまして、鹿島にいろんなことをやらせてたんですね。それは鹿島としてみれば、ゆくゆくそれをね、事業として、何百億の事業を取れれば、すごく儲かるから、先行投資という意味で、いろんな作業を、お付き合いして、経産省にいろんなデータも出したし、協力しましたと。

それで、さあ、決めようというときになって、「ああ、やめました。これ、コンクリートと鉄にします」って言ってですね、一般入札をやられると、これはもうみんな、コスト叩き合いになって、儲かる事業じゃなくなるし、自分が取れるかどうかもわかんなくなる。

経産省から見ると、今までちょっとせっかくね、鹿島とやってたのに、それをほかの会社にやらせるというのもね、なんだなぁと。で、もちろん彼らの頭の中には、これで鹿島に天下りポストが増えるなとかね、そういう計算もあるので、どうしても鹿島にしたいということでですね、いろいろ批判があったんだけど、ちょうど秋の臨時国会が始まると、いろいろ言われるので、慌てて臨時国会の前に、2週間ぐらいだったかな?? 短い入札期間で、いきなりボーンと公募して、「やる人?」って言った。

そんなのもう、新しいことだし、鹿島はずっとやってたけど、ほかのところは別に準備してませんから、海外の会社も入ってこなくて、鹿島が落札すると。これ、正確に言うと東電と鹿島の共同事業ということになっているんですけども、そこで決めちゃったんですよ。契約しちゃったと。それで、今、ずうっと、何百億も予算をかけてやってきたんですけども、ところが、もうグチャグチャになってきたんですね。氷とか、ドライアイスを入れたり、今度はコンクリートを入れるとかね、もうなんか泥んこ遊びみたいになってきた。

――笑うしかない。ひどいですよね。
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いや~ 古賀さんの解説はよくわかります。

東電にしても鹿島にしても、会社の金儲けがともかく優先して、事故の収束なんてどうでもいいのかと言いたくなります。東電も鹿島も有能な人間は多いと思うのですが、エグいやり口の人間が、それだけの理由で上層部に出世するようなシステムになっているのではないでしょうか? 経産省と官邸の無能にもあきれます。事故の重大さを認識していないとしか思えません。

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