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2014年7月25日 (金)

ニホンザルの血液検査@福島

Saru

日本獣医生命科学大学(Nippon Veterinary and Life Science University):http://www5.nvlu.ac.jp/e/index.html
を中心とした研究グループは、福島市(福島第一原発から70kmくらい離れた地域)に棲息する野生のニホンザル約1000個体の血液を調査し、下北半島のニホンザルに比べて統計的に有意な白血球・赤血球・ヘモグロビン・ヘマトクリットの減少が見られ、またそれらは若い個体において筋肉中の放射性セシウムの量と逆相関の関係にあることを明らかにしました。

原著論文 サイト:http://www.nature.com/srep/2014/140724/srep05793/full/srep05793.html
Title: Low blood cell counts in wild Japanese monkeys after the Fukushima Daiichi nuclear disaster
Authors: Kazuhiko Ochiai,Shin-ichi Hayama,Sachie Nakiri,Setsuko Nakanishi,Naomi Ishii,Taiki Uno,Takuya Kato,Fumiharu Konno,Yoshi Kawamoto,Shuichi Tsuchida & Toshinori Omi
Journal: Scientific Reports  4, Article number: 5793 doi:10.1038/srep05793 Received  06 February 2014  Accepted  24 June 2014  Published  24 July 2014

白血球の減少は感染症にかかる危険性の増加を意味し、赤血球の減少は貧血を発症します。人でもサルと同様の結果が推測され下記のような文献がありますが、もっと大規模な研究が必要です。
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/661/661-01.pdf

人の血液検査はサルよりはるかに簡単なので(探して捕獲する必要が無い)、10000人くらいのサンプルはすぐ比較出来るでしょう。きちんと汚染されていない地域のサンプルと比較した学術データを集めて発表するべきでしょう。

今日の報道ステーションでもやっていましたが、原発再稼働に関して「世界一厳しい基準」という安倍総理の言葉はウソです。これは当然総理も知っているはずで、何も知らない人々を籠絡する確信犯的なペテン師だと言われても仕方ありません。

(写真は足成フリーフォトサイトより拝借しました)

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