都響B定期コルンゴルト交響曲@サントリーホール2014年5月27日
昨夜は都響のB定期でした。場所はサントリーホール。コンマスは四方さんで、サブは山本さん。山本さんは金正恩より前から金正恩のヘヤースタイルですが、今日は特に頂がゴールドに輝いて目立ちました。四方さんはダイエットのやり過ぎじゃないかと思います。ちょっと心配。地味な演目の割には結構客入りは良かったと思います。
前半はメンデルスゾーン(サッカーファンしかわからないと思いますが、レアル・マドリーのルカ・モドリッチにそっくりです)のピアノコンチェルト第1番(作品25)。ソリストのサリーム・アシュカールはなめらかで品格が高いピアニズムで、見事な演奏を聴かせてくれました。メンデルスゾーン22才のときの作品だそうですが、それにしてはきちんとまとまったチャーミングな作品だと思います。ただもちろんあのバイオリンコンチェルトホ短調には比ぶべくもありませんが。指揮者のマルク・アルブレヒトは明快なアクションできっちりサポート。都響も快調。
アシュカールは聴衆の歓呼に応えてアンコールに「トロイメライ」を演奏。これがまたなかなか上品な良い雰囲気で、このピアニストを好きになりました。彼はロマンチストですねえ。
後半のコルンゴルトの交響曲は、大変見事な演奏だったと思いますが、さっぱり心に残らない、その場限りの盛り上がりや叙情がてんこ盛りのB級作品で、都響定期で取り上げる価値のない作品だと思いました。ただし眠くなるという作品ではありません。とは言っても、素材がB級だといかに料理人が名人でもうまい料理はできない・・・という見本みたいな一夜でした。皆さん本当にお疲れ様です。
こんな曲です
メンデルスゾーン ピアノ協奏曲第1番 ユジャ・ワンの演奏は切れ味と粒立ちで聴かせます。
https://www.youtube.com/watch?v=Gj0JFMU7ZLk
コルンゴルト 交響曲嬰ヘ調
https://www.youtube.com/watch?v=JEgrnh0yjaw
サリーム・アシュカール (ピアノ) ユジャ・ワンよりずっと音楽的だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=771EU-nEwyw
| 固定リンク | 0
「音楽(music)」カテゴリの記事
- タビター都響:展覧会の絵@サントリーホール2024/11/03(2024.11.03)
- World music collection 21: Old songs by Mitsu (=honey)(2024.11.01)
- 布団の季節になりました(2024.10.17)
- 「エロイカ」 by ライアン・ウィグルスワース&都響@サントリーホール2024/10/13(2024.10.13)
- 東京のコンサートホール改修と都響ラインナップ発表(2024.10.10)
コメント