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2014年3月 3日 (月)

カワニナと古代気候

220pxmelanoides_tuberculata_010パキスタンのカラチ近郊にモヘンジョダロ(死の丘)という場所があります。ここは紀元前2500年から紀元前1800年にかけて、巨大な都市があった文明発祥の地のひとつとされています。ウィキペディアをみると、この文明が急速に滅びたのは洪水のためとされています。この考え方をくつがえすような研究結果が発表されました。

ケンブリッジ大学のDixit博士らは、巻貝の殻に含まれる酸素の非放射性同位体「18酸素」が多雨の場合に減少し、少雨の場合に増加することを発見し、地層から採取された殻に含まれる「18酸素」を調べることによって、古代の気候を推測できると考えました。

彼らはインダス川流域の古代に湖があったと思われる場所の地層を調査し、ヌノメカワニナ(Melanoides tuberculata)という淡水巻貝の殻を調べた結果、4100年前前後に急激に殻に含まれる「18酸素」の含量が上昇していることから、この時期からインダス川流域の乾燥がはじまったと結論しています。

このことから彼らは古代インダス文明が滅びたのは干魃(かんばつ)のためだと考えました。また同時期にエジプト古王朝、ギリシャ-クレタ島文明(初期青銅文化)、メソポタミア文明(アッカド帝国)が滅びていることから、気候変動が広い領域で起こったことが推測されるとしています。

現在の文明も、世界的な干魃が起これば簡単に滅びます。

無料で論文を閲覧できます↓
http://geology.gsapubs.org/content/early/2014/02/24/G35236.1.full.pdf+html

ケンブリッジ大学の関連サイト
http://www.cam.ac.uk/research/news/decline-of-bronze-age-megacities-linked-to-climate-change

Mohenjo-daro 遺跡

285pxmohenjodaro2010

(写真はウィキペディアより)

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