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2014年3月18日 (火)

インバル-都響 マーラー交響曲第9番 超絶の名演@サントリーホール2014年3月17日

6342a私としては久しぶりの夜のコンサート。インバル氏がチーフコンダクターとして最後のお仕事です。曲目はマーラー交響曲第9番。マーラーの最高傑作と言われていますが、私はそうは思いません。この頃のマーラーはすでに楽想がどんどん湧き上がってくるというような状況ではなく、むしろ枯渇に近づいていたように思います。この曲も引用とか技巧的な展開とかが多くて、CDを聴いていると、だいたい第2楽章の途中で飽きてしまいます。ただ繊細美・狂熱の舞踏・猛獣の咆哮・崩壊・混乱・分裂・神聖などのマーラー的な要素は満載です。

とはいえ昨夜は上記のような特別な夜で、緊迫感はマックスです。矢部ちゃんが急病とかで(大丈夫か?)、山本さんが代役のコンマス。サブはゆづきでした。私はこの曲の冒頭のサウンドと雰囲気が好きで、暗い川辺でじっと待っていると、遠くからギイギイと音を響かせて、和船をあやつりながらカロンがやってくる場面(Wizardry 6 の一場面・・・知らない人はスルーしてください)をいつも思い浮かべて、三途の川を渡るときはこんな感じなのかなと思います。

演奏は超絶的な繊細さと強烈な咆哮が同居した神がかり的なものでした。第3楽章の躍動感はものすごいものがありました。終楽章の美しさも半端ではありません。鈴木学(Vla)さんGJ。ただ花粉症の団員がいたのは残念でした。私はそれほど気になりませんでしたが、怒っている人もいました。

第2楽章の途中でインバル氏が少しよろけました。危険を感じてか第2楽章が終わったときに降壇して、しばらくお休みをとりました。この判断は良かったみたいで、第3楽章からは絶好調でした。下にウィーンフィルの動画などもありますが、都響の演奏は勝るとも劣らないものです。

演奏終了後しばらく客席も沈黙して、この曲の余韻をみんなで楽しむことができました。聴衆GJ。点灯後はオールスタンディングでマエストロ・インバルに感謝の気持ちを表しました。彼も人生の終盤で、このような有能で従順なオケに巡り会えて幸福な人生だったのではないでしょうか。4月からは桂冠指揮者となります。

ダニエレ・ガティ ウィーンフィルハーモニー(第4楽章)
https://www.youtube.com/watch?v=pXeUlgiLeDw
https://www.youtube.com/watch?v=PE6beafC3I8&list=PL7B170CF4D74E1CCD

グスタボ・ドゥダメル シモン・ボリバル交響楽団(第4楽章)
https://www.youtube.com/watch?v=bXgAFu3CaaQ
https://www.youtube.com/watch?v=RqLo0ftlONQ

Jascha Horenstein  全曲
https://www.youtube.com/watch?v=2aXiQwKap0w

 

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コメント

物凄い演奏会でしたね。インバル・都響の幸せな歩みの成果に、感謝です。
圧倒的な響きの前に翻弄されながらも、鬼のような形相で弾いているゆづきさんを見て、グッときてしまいました。

投稿: 黒猫 | 2014年3月20日 (木) 17:01

>黒猫さま

弦セクションは持てる力を出しきりましたね

投稿: monchan | 2014年3月20日 (木) 20:55

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