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2014年1月17日 (金)

ネオニコチノイド系農薬の規制を大幅緩和 抗議の署名

800pxhoneybee_landing_on_milkthistlミツバチ大量死の一因として知られるネオニコチノイド系農薬クロチアニジンの残留基準が、厚生労働省によって大幅に緩められようとしています。2013年11月に行われたパブリックコメントでは、多くの反対意見が集まったにも関わらず、2014年2月上旬にも規制緩和が正式発表されそうです。

安倍政権のやり方をみていると、パブリックコメントなんて全く気にせず、暴走してあたりまえのようになっています。安全性について慎重に検討するという姿勢をとることはなさそうですが、反対の署名くらいしておきたいものです。

●ネオニコチノイド系農薬クロチアニジンは、ヨーロッパではミツバチを保護するために昨年12月に一時的に使用禁止されたばかりです。

●現在でさえ日本の残留基準値はヨーロッパの基準の2倍~100倍も緩く設定されていますが、それをさらに緩めようとしています。

●欧州食品安全機関は同じネオニコチノイド系農薬(アセタミプリドとイミダクロプリド)が、人間の学習や記憶のような機能に関係する神経と脳の構造発達に有害な影響を与えるかもしれないという発表をしています。

署名のサイト:

http://www.greenpeace.org/japan/nico/

私の過去記事

http://morph.way-nifty.com/grey/2013/07/post-8924.html

(写真はミツバチで、Wikipedia より)

安倍政権が急ぐのはTPPのためだという説がありますが、実は米国でも規制を強化する動きがあり、日本だけが緩和に動くのは極めて異常な事態です。

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http://www.foocom.net/column/shirai/10048/ より引用

米国でもネオニコチノイド系殺虫剤の使用規制につながる動きがおきた。8月15日、環境保護庁(EPA)は、ネオニコチノイド系殺虫剤製造・販売者に対して「ポリネーター(花粉媒介生物)保護のための表示」に関する通知文書を出した。
http://www.epa.gov/opp00001/ecosystem/pollinator/risk-mgmt.html
http://www.epa.gov/opp00001/ecosystem/pollinator/bee-label-info-ltr.pdf

対象はEUが禁止した3農薬(イミダクロプリド、クロチアニジン、チアメトキサム)にジノテフランを加えた4農薬で、これらの農薬を使用しても良い場所、気象条件(日没後、12.8℃以下なら可)などを農薬に表示し、散布前には養蜂業者へ事前連絡を義務付けるなどの内容だ。

2014年の栽培期から実行する、表示ラベルのひな形を作って至急提出すること、従わなければ連邦農薬法(FIFRA)にもとづき罰するとなかなか強行姿勢だ。通知通りに実施されれば、今まで使っていた畑や果樹園で使えない殺虫剤もでてくる可能性がある。

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